12月はボーナスのシーズン。社会人1年目の人は初めてのボーナスにワクワクしていることでしょう。そこで、上手なボーナスの使い方をお伝えします。先輩社員の人も、ぜひ見直してみてくださいね。

  • 嬉しいボーナス! 使い方はどうする?

    嬉しいボーナス! 使い方はどうする?

ボーナスっていつもらえるの?

冬のボーナスは4月から9月の勤務に対して支払われます。12月に入ると、12月10日をピークとして中旬くらいまでに支給されることが多いようです。

夏にもボーナスがあった、という人もいるかもしれませんが、本来夏のボーナスは、10月から3月の勤務の評価に応じて支払われます。そういった意味では、夏のボーナスは「寸志」や「お中元」という意味合いで支払われたということなのですね。つまり、12月のボーナスは、新入社員にとって、初めてのボーナスと言えるでしょう。

気になる金額は勤務先にもよりますが、厚生労働省の「平成30年年末賞与の支給状況」によると給与の1~2カ月分という所が多いようです。ただし、ボーナスは労働基準法で定められているものではありません。会社の就業規則で決められているので、会社の業績によっては毎年必ず支払われるものではない、ということを知っておいてくださいね。

ボーナスを使う前に考えておきたい「計画」

新入社員にとって、初めて手にするまとまったお金。買いたいものや行きたい場所など、たくさんあることと思います。でも、気が付いたらほとんど残っていなかった……ということは避けたいですね。

そこで、まず考えてほしいことは「計画を立てる」ということです。年末年始は、出費が嵩む時期ですね。忘年会やクリスマス会、年末の帰省費用などの準備ができていない人は、どのくらいお金が必要かを書き出してみてください。金額がわかれば、まずは今年の年末年始はボーナスの中から「特別費」としてキープしておきましょう。

そして、次に考えたいことは借金を返済することです。例えば、クレジットカードのリボ払いをしている人は、毎月同じ金額を返済するため実感がないかもしれませんが、かなり高い金利を支払っています。残金をまとめて返済できるのであれば、まずは借金をなくすことが大切です。

ボーナスから貯金するコツ

必要なお金をキープして借金を返済したら、残りのお金は使ってもいい? ちょっと待って!

残ったお金を全部使ってしまったら、なかなか貯金ができません。また、好きなことに使って残ったら貯金しよう……では、気が付いたらボーナスを全部使ってしまっていて「貯金ができなかった」と罪悪感を持つことに。そうならないために、先取貯蓄をしてしまいましょう。

では、ボーナスの何割を貯金するのが正解なのでしょうか。よく5割とか3割とか聞くことがありますが、もちろん多く貯金ができることに越したことはありません。

ただ、「ボーナスの〇割」と決めてしまうより「何のための貯金か」という目的を決めて貯金をしていく方が、貯める過程もワクワクしながら貯めていけます。

ボーナスで数年後の結婚資金を貯めたいのか、コツコツと老後の資金を貯めていきたいのかで、貯めていく金額や金融商品が違ってきます。例えば、「ボーナスで5年後の結婚資金200万円を貯める」と決めたら、1回のボーナスで20万円ずつ貯めていけば目標額を達成できますね。

数年後に必ず使うお金なら元本保証の定期預金で貯めていく。長期間かけて準備をする老後資金なら、定期預金より高い利回りが期待できる投資信託で運用する、など計画を立ててみてください。

自分のために使うお金も大切に

また貯金だけでなく、自分に投資をするのもアリです。キャリアアップのために資格の勉強をする、自分を外面からも磨くために普段は行けないエステに行ってみる、というのも素敵ですね。なりたい自分になって自信を持つことでさらに仕事で成果を出せるなら、立派な自己投資です。

そして、先取貯蓄をした後に残った「使えるお金」は何に使ってもOK。頑張って働いた自分へのご褒美として、罪悪感なく使えるのは嬉しいですね。

お金をただやみくもに貯めるだけでは楽しくないですし、かといって散財して後悔するのも困ります。まとまったお金を初めて手にする新入社員の皆さんは、ぜひ上手なお金の使い方を実践していってくださいね。