※注 : 住宅ローン借入額については、みずほ銀行の変動金利型1%優遇の例を使用。金融機関によって借り入れ条件が異なり、実際の例とは違う場合がありますので、ご注意ください。

「持家を買うなら、未曽有の買い時といってもいいでしょう」と語るのは、住宅・不動産情報サイト「HomePLAZA(ホームプラザ)」、「O-uccino(オウチーノ)」を運営する、株式会社ホームアドバイザーの山下勇人さん。

昨年秋まで不動産市場は外国人投資家も含めて、買い手が多く、物件価格もどんどん値上がりしていました。ニーズが高かった分、物件を提供するデベロッパー側も、建材や設備などを充実させた高品質な物件をどんどん建設していました。

そんな矢先、リーマンショックで市場が低迷。「本当なら、定価で即日売り切れといった良物件が、信じられないくらい大量に安く市場に出回っている状態なのです。全部とは言えませんが、なかには日ごろ手に入らないブランドバッグがどれでも半額で買える、といった市場になりつつあると思います」。

住宅ローン控除拡大で最大500万円が戻ってくる

マンションなどの新築物件が割安で買える以外にも、今、家を買うとお得なポイントがいくつかあります。そのひとつが税制。今年の減税の最大の目玉となっているのが住宅ローン減税の大幅拡充。10年以上の住宅ローンを組んで自宅を購入。2009~2010年に入居すると、10年間で最大500万円の控除に拡大したのです。

図1のように、5,000万円の住宅ローンを組んだ人は、昨年購入の場合、10年間で税金の控除額(=還付される金額)は160万円でしたが、今年購入すれば、なんと410万円も控除されるのです。その差、2.5倍以上! ここ近年でも、最大の減税額です。

家を買おうと思っている人なら、このチャンスを逃す手はありません。

【図1】住宅ローン減税はこんなに違う(ローン残高5000万円、毎年200万円ずつローン残高が減るときの控除額)

住宅ローン金利も最安値

またゼロ金利が解除され、ここ数年、金利が上がり気味だった住宅ローンも、リーマンショック以降、再度、利下げが敢行されて、また低金利に戻っています。昨年と同時期と比べても、金利は全体に0.5~1%ダウン気味。

図2では変動金利型で住宅ローンを組んだ場合のシミュレーションをしていますが、借入額2,000万円の場合、昨年なら、月々の返済(ボーナス返済なし)額が7万5,581円だったところ、今なら、優遇金利1%も折り込むと、6万991円で済みます。

その差は約1万4500円。家賃並みでローンを組みたい人にも、十分手の届く金額で無理なくローンが組めるわけです。

【図2】住宅ローン返済額もこれだけ違う

※1%の金利優遇を受けたA銀行の場合。金融機関によって異なります

年収400万円でも新築マンションが買える!

空前の買い時といっても、自分の収入では持ち家など、夢のまた夢! と思っている人はちょっと待ってください!

たとえば年収400万円の人だと、ボーナスが1回30万円とすると、月々の生活費は26万円程度で暮らしているのが平均的でしょう。そのうち、家賃は平均全体の4分の1超を占める7万円前後!

家賃並みの金額でローンを組みたいと思うと、昨年なら、2,000万円のローンを組んでも、毎月の返済額が約7万5,000円になってしまい、"かつかつ"の生活になってしまいました。

ところが、今年は金利が低いこともあり、2000万円の借入をしても、返済額は7万円程度と家賃並みで済みます。「ホームプラザ」のサイトには、「ニーズから探す」という検索コーナーがあり、そのなかに「2,000万円台で買えるマンション」があります。こちらを見ていくと、郊外型、都心型、ファミリータイプ、シングルタイプなど幅広い物件情報が満載されています。

また、ぜひチェックしてほしいのが、「今が狙い目、アウトレットマンション」。ここにも、契約後にキャッシュバックのあるマンション、モデルルームで使用した豪華な家具・家電を無料でプレゼントするマンションなど、お得物件がいっぱい。

今回は、今販売中の物件のなかから、年収400万円でも買えそうな物件を筆者がサイトからピックアップ。お買い得物件のいったんをのぞいてみましょう。

拝見物件その1 グローベル ザ・プレイス舎人親水公園

  • 日暮里・舎人ライナー「舎人」駅も徒歩11分。
  • 毎月返済額7万6,239円と年収400万円ファミリーでも夢の23区持家が実現。

外観

エントランスホール

リビングダイニング

たとえば、足立区で分譲中のグローベル ザ・プレイス舎人親水公園は、2008年2月12日に竣工。3月19日現在、2,700万円台で3戸が売り出されていました。3DK+WIC、専有面積54.30~65.59平方メートルとファミリーでも申し分なく暮らせます。

2,700万円の物件を頭金200万円、住宅ローン2,500万円で購入すれば、毎月の返済額は7万6,239円(変動金利型、35年、1%のキャンペーン割引金利の場合、金融機関により条件は異なります)。東京23区内に家賃並みで十分暮らせるわけです。

しかも、完成物件なので、エントランスや共用施設、部屋の様子も写真のとおり、現物をチェックすることができます。通常、完成予想図などを見て、想像するだけなので、実際に出来た物件を見て、思ったのと違ったと言っても後の祭り。そういった後悔をする必要もありません。

■Check Point!

  1. 2,700万円の物件を頭金200万円、住宅ローン2,500万円で購入すれば、毎月の返済額は7万6,239円(変動金利型、35年、1%のキャンペーン割引金利の場合、金融機関により条件は異なります)。
  2. 完成物件なので、エントランスや共用施設、部屋の様子も写真のとおり、現物をチェックすることができる。
  3. 夢の東京23区持家を実現。

拝見物件その2 カインドステージ千葉大森台

  • 74.68m2・1,400万円台より。京成千原線「大森台」駅より徒歩12分。敷地内駐車場100%でカーライフも充実。身体一つで引越しできる、全戸家具・家電付のアウトレットマンションが誕生。
  • 3LDK・約70平方メートルの家具・家電付きの部屋が毎月6万円支払いで。

外観

キッチン

リビングダイニング

カインドステージ千葉大森台は今話題のアウトレットマンション。売れ残った物件をまとめて安価で買い取ることで、安いうえに、家具や家電まで購入者に提供できる仕組みになっているもの。

つまり販売開始のときの売主から他の売主に転売されて、当初の値段から大幅に値下げして再販売されている物件のこと。そのうえ、この物件は、「価格改定」「特典付き」と一石三鳥のお得さです。一般に、家を購入すると、引っ越し代のほか、カーテンや照明、家具・家電購入などで、物件購入にかかる費用以外に、50万~100万円はかかるといわれています。

そういった出費がいらない分、ちょっと手持ちの寂しい人には願ってもない特典といえそうです。

■Check Point!

  1. 70平方メートルの3LDKが3月18日現在、1,980万円のお得価格で手に入る。頭金ゼロで全額ローンを組んでも、毎月の返済額は約6万円(変動金利型、35年、1%のキャンペーン割引金利の場合、金融機関により条件は異なります)、で済む。
  2. 家具・家電付きなので、購入経費以外の出費が抑えられる。
  3. 3LDKなので、子どもが大きくなっても住み続けられる。

執筆者紹介 : 酒井富士子氏

経済ジャーナリスト。回遊舎代表取締役。
上智大学卒。日経ホーム出版社入社。
「日経ウーマン」「日経マネー」副編集長歴任後、リクルート入社。「あるじゃん」[赤すぐ」(赤ちゃんのためにすぐ使う本)副編集長を経て、2003年から現職。近著に「20代からはじめる お金が貯まる100の常識」(秀和システム発行)「FPになろう」「定年手続きダンドリスケジュール」(インデックスコミュニケーション)「編集長の情報術」(生活情報センター)。二児の母。