「ランチタイムはどこのお店も混雑しているけど、いちいち並んでる時間なんてない」「お昼の時間ぐらいゆっくり過ごしたい」「昼食でも身体にいいメニューを選びたい」……このように、都心部のオフィス街には「ランチ」に関する悩みを抱えたビジネスマンが溢れかえっている。「ランチ難民」という言葉が生まれてしまうほどその現状は深刻だ。本連載では、この問題を解決するべく、オフィスで活用できるさまざまなサービスを紹介していく。
働く人に寄り添う「オフィススープ」とは?
スープ専門店として店舗を展開する「Soup Stock Tokyo(スープストックトーキョー)」。駅ビルやオフィスビルなどで、そのおしゃれな外観の店舗を見かけたことがあるという人も多いだろう。今回は、そんな気軽に立ち寄れる本格スープ店の味が、さらに気軽にオフィスで味わえるというサービス「オフィススープ」を紹介しよう。
同サービスでは、スープストックトーキョーの出来立てのスープの味をそのまま楽しめる。オフィスに届けられるのは、素材の味を生かした自然なおいしさのスープを、作りたてそのままでパッケージに詰めた「冷凍スープ」だ。
スープストックトーキョーは、スープ専門店として「現代の慌ただしい生活を送る人たちに、豊かで幸せを感じられるきっかけとなる食事」を提案している。そして、このサービスで届ける商品に関しても、素材本来の「おいしさ」や「作りたての味」を追求した結果、冷凍スープとして届ける形になったという。
季節によって入れ替わるメニューは、常時20種類以上を用意。カナダで水揚げされるオマール海老をふんだんに使った、店舗でも人気のメニュー「オマール海老のビスク」をはじめ、「とうもろこしとさつま芋のスープ」や「東京ボルシチ」、そのほか「玉葱と鶏肉のカレー(ライスは含まず)」なども取り揃えている。
1人用パッケージ(180g)は税込525円~。オーダー時のパッケージングや組み合わせ、送料は、契約によって異なるとのこと。
同社は、このようなデリバリーサービスだけではなく、企業の福利厚生の一環として社内にサテライトブースを設置するという提供方法も実現している。ブースでは、湯煎調理したスープをスタッフが一杯ずつ手渡ししてくれるそうだ。
母体となる企業が、ブランドコンサルティングや空間設計のプロデュース事業なども行っているため、ブースの設置に際しては各企業の要望に応じた提案も可能であるとのこと。
これらのサービスは売上目標も導入企業数の目標も設けていないそうだが、だからといって、ただ単にスープを提供することだけを目的にしているわけではない。「食べること」をきっかけとした「働くための空間の価値拡充」、「会社と従業員との関係づくり」こそが目的であり、そのためには必ずしもスープを販売することだけが回答とはならないケースもあるのだという。
「忙しく働くスタッフたちに、もっと人の温もりを提供したい」、「スタッフ同士のコミュニケーションをもっと増やしたい」といったユーザーからのニーズに応じて、朝食会やワークショップの開催など、さまざまな取り組みを展開していくというスープストックトーキョー。
1日の始まりに、昼食のおともに、ホッとひと息つきたいときに。オフィスで過ごす毎日にスープをプラスしてみてはいかがだろうか。