マイナビニュースの読者様にお聞きした「住宅ローン」についてのアンケート結果から、皆さまが気になっていることに対してQ&A形式でお答えしていきます。

第5回は「借り換えによって効果が出た事例」についてです。

Q.10年前に住宅を購入し、現在も住宅ローンを返済しています。ここ数年金利が低くなり、借り換えをして効果が出たという話を、知り合いからよく聞くので検討しています。しかし当時かなり苦労して住宅ローンを組んだので、収入は増えたものの、借り換えの審査が通るか不安でなかなか踏み出せません。借り換えによって実際にどのくらい効果が出るのでしょうか。

A.実際に面談した方からも「当時苦労したからこそ躊躇してしまう」ということを聞いたことがありました。現在固定金利が上昇してきているものの、当時と比べると低い可能性が高いですし、収入も増えているとのことでしたので、一度トライしてみる価値はあると思います。どのくらい効果が出るのかについては、数十万~数百万と本当に人それぞれというのが正直なところですが、中には総返済額が増えても借り換えを行うケースもあります。

このように住宅ローンの借り換えには、ご家庭の状況によって借り換えに踏み切るそれぞれのポイントがあるので、今回は借り換えの事例を紹介していきます。

事例1.高い金利から低い金利に借り換えて利息軽減効果があったケース

借り換え前の住宅ローン条件:10年前に3,000万円、35年返済、金利3.0%(固定金利)、元利均等返済

■お客様の状況
借入当時は個人事業主で年収が低く、ローンの審査が厳しかったため少し高めの金利で住宅ローンを組んだそうです。借入をした当時よりも年収が上がっていたので借り換えを行ったところ、総額470万円の削減に成功しました。

事例2.住宅ローンとリフォームローンを一本化して毎月の返済額を減らしたケース

借り換え前の住宅ローン条件:8年前に3,500万円、35年返済、金利0.875%(変動金利)、元利均等返済
借り換え前の太陽光ローン条件:3年前に300万円、15年返済、金利2.0%、元利均等返済

■お客様の状況
子どもが大きくなり、教育費がかさんでいるため毎月の返済金額を減らしたいとご希望。借り換えにあたって、住宅ローンと太陽光ローンを一本化※しました。

※一本化が可能かどうかは金融機関によって異なりますので、ご注意ください。

太陽光ローン分を引き延ばす形にしたものの、毎月の返済金額を約1.4万円減らし、教育費を捻出することができました。総返済額も約100万円軽減しました。

事例3.手厚い保障の確保を目的に借り換えをしたケース

借り換え前の住宅ローン条件:6年前に5,000万円、35年返済、金利0.775%(変動金利)、元利均等返済、団信は一般(死亡と高度障害のみ)

■お客様の状況
住宅ローンを組んだ時には考えていませんでしたが、最近同僚で大病をした人がいたので、団信を手厚くしたいとご希望。

最近の団信は商品も豊富で保障内容が手厚いので三大疾病団信に借り換えをしました。毎月返済額は若干増えるものの、保障内容と照らし合わせると十分納得いく内容だとご満足いただけました。

注意点

諸費用を含めたトータルコストで比較をしましょう

借り換えを行う際に事務手数料や登記費用などといった「諸費用」がかかりますので、諸費用を上回る支払い軽減効果があるかどうかが重要です。

金利だけでなく、団信の保障も含めた慎重な判断を

現在、がん団信や三大疾病団信に加入していても、借り換え先の団信にはそのプランが無かったり、団信の保険料が金利に上乗せされて割高になってしまったりという場合もあります。借り換えを検討する際は、金利が安くなるかという点だけでなく、団信の保障も含めた慎重な判断をしましょう。

まとめ

今回は住宅ローンの借り換えの実例を紹介してきました。

紹介した事例のように、毎月の返済額を抑えたいのか、まとまったお金が一度に出ていくことを避けたいのか、団信を手厚くしたいのかなど、借り換えをする方の目的や状況によってもメリットやデメリットの見え方は変わります。ご自身の場合は何を目的に借り換えをしたいのか明確にした上で、動くことをお勧めします。

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