子どもから大人まで、多くの人を夢中にさせるバンダイのカプセルトイブランド「ガシャポン」。毎月膨大な数の新商品が登場し、フィギュアや雑貨、チャームなど、幅広いジャンルで新たな楽しさを生み出し続けている。
人気キャラクターのアイテムはもちろんのこと、実用性も兼ね備えた「めじるしアクセサリー」のフォーマットや、儚い可愛さのフィギュア「まちぼうけ」、昆虫や動物をリアルに再現した「いきもの大図鑑」など、独自シリーズを展開していることもガシャポンの魅力だ。
また、ブランドやフォーマットにとどまらず、ガシャポン発のオリジナルシリーズ「VIRUSWEETS(ウイルスイーツ)」も、SNSを中心に盛り上がりを見せている。
今回、8月8日の「ガシャポンの日」を前に、「VIRUSWEETS(ウイルスイーツ)」の企画開発を担当するバンダイ ベンダー事業部の片岡小百合さんに、ガシャポンオリジナルシリーズの魅力や、ヒット作誕生、そして新たなフォーマット「カラフルマルチチャーム」の開発の舞台裏について話を聞いた。
「毎月120種類以上」ガシャポンが誇る圧巻のラインナップ
――まずは、現在のお仕事について教えていただけますか?
ガシャポンの企画と開発を担当しています。主にバンダイのオリジナルキャラクターを扱うことが多く、たまごっちやVIRUSWEETS(ウイルスイーツ)などをメインに手掛けています。置きフィギュアからチャーム、雑貨まで、幅広く商品開発をしています。
――8月8日は「ガシャポンの日」ですが、改めて片岡さんが考える「ガシャポンの魅力」を教えてください。
圧倒的な商品数と豊富なラインナップが大きな魅力です。ガシャポンシリーズとして毎月120種類以上の新商品を発売しており、企画開発の担当者がそれぞれ月に複数商品を出しています。
――ガシャポンのオリジナルシリーズには、どのようなバリエーションがあるのでしょう?
特に人気のシリーズは、何かをまちぼうけているポーズが可愛いフィギュア「まちぼうけ」や、リアルな生き物を精巧に再現した「いきもの大図鑑」ですね。ガシャポン自販機から巨大なダンゴムシが丸まった状態で出てくる「だんごむし」は2018年の発売当時、とても話題になりました。
巨大カプセル、平たいアイテム、自販機から企画する魅力
――バンダイではガシャポンの自販機も独自に開発しています。注目のフォーマットは?
最大2,500円までの高価格帯に対応し、圧倒的なクオリティを追求する「プレミアムガシャポン」や、ガシャポン史上最大サイズの「90mmカプセル」が挙げられます。「90mmカプセル」では、たっぷりしたボリュームのぬいぐるみなど、超ビッグなアイテムの展開が可能になりました。
また、最大A4サイズ・厚み1cmまでの平面アイテムを扱える「フラットガシャポン」では、カプセルに入らないような大きなシールやクリアファイル、組み立て式のコンテナなどを扱っています。
満場一致で即決! VIRUSWEETS(ウイルスイーツ)誕生の瞬間
――独自性の高いアイテムを展開しているガシャポンブランドですが、オリジナルのシリーズ「VIRUSWEETS(ウイルスイーツ)」もSNSでの人気が盛り上がっています。ガシャポン発のキャラクターは、どのようにして生まれたのでしょうか。
20代から30代の男女、特にアートトイを好むユーザーの方々に向けた新オリジナルキャラクターを、というところから企画が始まりました。スイーツという万人受けするモチーフに、ちょっと毒々しさというか、一癖あるエッジを掛け合わせたらどうだろう……ということで、「スイーツ」と「毒々しさ」という対極のモチーフを組み合わせてみることにしたんです。
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片岡さんが企画担当した「VIRUSWEETS(ウイルスイーツ)」シリーズ。左から、プリン、あんみつ、マカロン フランボワーズ、グレープキャンディ。和スイーツやアフタヌーンティーなどテーマを広げて展開している
――大胆なアイデアですね。開発時に印象的だったエピソードがあれば教えてください。
やはりキャラクターデザインですね。当初、複数のイラストレーターさんに「プリンと毒々しさ」というテーマで依頼しました。多くの方がプリンの形をベースに描いてくださるなか、イラストレーターのあぼとまさんだけが人間をベースにしたキャラクターを提案してくれたんです。どれも素敵なデザインだったのですが、それが圧倒的に可愛くて、「この方向で行こう!」と決めました。社内でも満場一致、即決でしたね(笑)。
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ちゅるんとしたクリア素材を用いたり、毒々しいのにどこかおいしそうな「VIRUSWEETS(ウイルスイーツ)」。第4弾「VIRUSWEETS figure collection ~Sugar Pop Party~」より、グレープキャンディ(2026年2月)
――2024年8月よりスタートしている「VIRUSWEETS(ウイルスイーツ)」、反響はいかがですか?
想定以上の反響をいただいて、販売も非常に好調です。国内はもちろんのこと、海外の店舗でも好評をいただいております。カプセルトイの文化があまり根付いていない海外のお客様に、“初ガシャポン”としてVIRUSWEETS(ウイルスイーツ)を選んでいただいたというお話も聞きました。
それから、VIRUSWEETS(ウイルスイーツ)のオタクになったバンダイ社員も多く。いち消費者としてガンガン買ってくれているようです(笑)。
――バンダイ社内でもファンがいるんですね!
そうなんです。その影響もあって、今年10月には食玩や菓子を取り扱うキャンディ事業部からウイルスイーツのステッカー付きグミを発売することになりました。グミをイメージした新キャラ「グミ」も登場します。部署を超えてキャラクターが育っていくのは、開発者として本当に嬉しいですね。
ちょっぴりダークで可愛いガシャポンオリジナルIP
— バンダイ キャンディ【公式】 (@candytoy_c) June 19, 2026
『VIRUSWEETS』より、ステッカーつきグミが
10月に全国のお菓子売り場に登場✨
ダイカットステッカーは全15種。グミのかたちは全5種でグレープ味。
VIRUSWEETS新種の『グミ』が仲間入り♪
▶https://t.co/KWR3GkF4jo#ウイルスイーツ pic.twitter.com/r70NlXo10r
オリジナルIPに込めた「自由な発想」と「世界への広がり」
――もともとファンのいるIPではなく、ゼロからキャラクターを生み出し、ファンを広げる大変さもあるかと思います。ガシャポンで「オリジナルIP」を企画することには、どのような意義があるのでしょうか。
大きく3点あると思っています。まず1点目は、0から自由な発想を活かして、ガシャポンならではの魅力を最大限に引き出した企画設計ができること。バンダイのオリジナルキャラクターであれば、自由度が高いので世界観から自分たちで作ることができます。
2点目は、バンダイの自社資産として多角的なビジネス展開ができること。社内での展開も多くありますし、ゆくゆくは社外へ、という夢もあります。
3点目は、スイーツや動物など特定のストーリーに依存しないモチーフを扱うことで、言語や文化の壁を越えて世界中で楽しんでいただける点ですね。これも非常に大きいかなと思っています。
「めじるしアクセサリーを超えたい」新フォーマットへの挑戦
――新フォーマット「カラフルマルチチャーム」も担当されていると伺いました。こちらはどのような経緯で生まれたのでしょうか?
今、弊社で人気の「めじるしアクセサリー」を超えるものを……という思いで開発しました。シリコンバンドとマスコットがセットになっていて、バンドの長さを自由に調整できます。バッグのチャームとしてはもちろん、傘の目印にしたり、充電コードをまとめたりと、マルチに使えるのも特徴です。
――こだわりポイントについても教えてください。
シリコンバンドに存在感があるので、キャラクターのチャームを少し大きめのサイズに設計しました。また、タグのようなパーツを加えたダブルチャーム仕様にすることで、ひとつでも満足できるボリューム感にこだわっています。キャラクターとバンドの色をリンクさせているので、推し色で選ぶ楽しさもありますね。
――カラフルマルチチャームの意外な使い方など、ユーザーの反応で驚いたことはありますか?
シリコンバンド部分にビーズを通してデコレーションしている方をSNSで見かけて、こんな使い方もあるのか! と驚きました。チャームをたくさん連ねる使い方は想定していたのですが、シリコンバンド自体をデコる発想もあったのかと。とても可愛かったので、私も真似したいです(笑)。
――最後に、今後の「VIRUSWEETS(ウイルスイーツ)」の展開について教えてください!
VIRUSWEETS(ウイルスイーツ)の第5弾が8月に発売します。今回は「夏祭りスイーツ」がテーマで、かき氷、チョコバナナ、りんご飴といった夏らしいキャラクターが揃うので、ぜひ楽しみにしていてください!
「VIRUSWEETS figure collection ~Summer Festival~」発売決定📣
— 【公式】VIRUSWEETS(ウイルスイーツ) (@art_gashapon) July 24, 2026
夏祭りでおなじみのスイーツ、
かき氷・チョコバナナ・りんご飴が登場🍧🍌🍎
2026年8月第2週より順次発売予定!
詳しくはサイトをチェック👇https://t.co/iFXQubb0ZC pic.twitter.com/wb07DC74f4









