毎日、デスクのパソコンに向かって仕事をしていると、ついつい眠気が……。残暑の最中、早くも「睡眠の秋」気分になっている自分。ヤバい、このまま行ったら晩秋には冬眠してしまいそうだ。そんなときにシャキっと仕事ができるスペースはないものか! ?そこで今回は、「WeWork Iceberg(アイスバーグ)」に行って、サボるどころかやる気をアップさせてきたぞ!

  • 1階共用スペース。天井が高くて心地よい

新しいイノベーションを生み出すための空間

「WeWork Iceberg(アイスバーグ)」は、2018年2月に日本初上陸を果たした、ニューヨーク発「WeWork」の国内6つ目の拠点として、8月1日にオープンしたコミュニティ型ワークスペース。

  • 2階のワーキングスペースはちょっと驚くほど広かった

JR原宿駅、地下鉄明治神宮前駅から徒歩数分、明治通り沿いにそびえ立つ7階建ての全面ガラス張りの超オシャレでアーティスティックな建造物が。相変わらずオシャレでちゃんとした都会的な空間にビビってしまう田舎者のワイ。しかしながら、入り口付近を見ると、筆者が連日某駅前の店舗で我が家のように居座っている「Streamer Coffee」が飲めるカフェがあるではないか。思わず実家に帰ってきたような安堵感に包まれた。

いや、実家に帰ってもこんな安堵感は得られまい。だいたい親兄弟と喧嘩になるし、犬には吠えられるし。花をいける花ビンもないし嫌じゃないしカッコつかないし。しまった、電気グルーヴを歌ってる場合じゃなかった。なにしろ、それくらいウェルカムな雰囲気で受け入れてもらえた感じであることをご理解いただきたい。

「WeWork」が謳っている「コミュニティ型ワークスペース」というのは、単に仕事をするスペースを提供するだけでなく、利用するメンバー(会員)たちが、様々な形で出会ったり、刺激を受け合ったり、情報共有をしながら、新しいイノベーションを生み出そうという趣旨のもとに提唱しているもの。

そのため、なるべくメンバー同士が交わることができるような空間を設計しているそうで、冷蔵庫、電子レンジなどが置かれたパントリーにはコーヒーや紅茶、さらにビールサーバーまであり、気軽にコミュニケーションを取れる空間になっている。

  • パントリーにはビールサーバーもあり

さまざまなイベントも実施中

また、コミュニティエリアでは、メンバーが仕事をしたりミーティングするだけでなく、週に3、4回イベントも実施している。ゲストスピーカーを招いた講演会、パネルディスカッション、メンバーが自分の企業の新サービスを紹介することもあれば、ヨガをすることもあるのだとか。バラエティ豊かなイベントを行うことで、新しい出会い、発想、情報に触れられるような環境を作っているそうだ。

「WeWork Iceberg」ならではの特長として、イベントスペースは、メンバー以外でも営業時間外に使用できるようにしていく予定だという。「Streamer Coffee」が飲める入り口のカフェも、メンバー以外の利用も可能。「WeWork」内のコミュニティだけでなく、神宮前・原宿のローカル・コミュニティとの接点も生み出そうというのだ。

共用エリアとなっている1階を見まわしてみると、ソファーが置かれていたり、長いテーブルが置かれていたりする中で、1人で仕事をしているらしき人が多かった。さらに2階に行ってみると、ガラス張りで光が差し込む広々とした空間となっており、最高に気持ち良く仕事ができそうな雰囲気。また、レストランのような4人がけくらいのテーブルで飲食しながら話している人々もいるなど、かなりリラックスムード。

  • リラックスしまくれそうなソファーに腰かけてブレストするもよし

  • ここでランチを食べつつ仕事している人もいた

う~ん、なるほど。正直、カフェなどにパソコンを持ち込んで仕事をするようなイメージで来てみたら、まったくそんなレベルじゃなかった。筆者もここで仕事ができたなら、どんなに気持ち良くはかどることだろう。そもそもこの連載の趣旨ってサボれる場所を探すはずだったのだが、まったく場違いも甚だしい。

  • なんだかスタンリー・キューブリックの映画に出てきそうな空間

  • 集中できそうなパーソナルスペースも

こんな素晴らしい空間でサボってる場合ではなかった。どうもすみません。フラリーマンとか言ってる時代はもう終わりだ! (連載2回目にして悟る)。ここならきっと真面目に仕事に集中できるはず。やるぞ、今日から俺は!

メンバーになるにはどうしたらいい?

そうだ、メンバーになるにはどうしたらいいのだろうか?早速調べてみたところ、いくつかのプランがある模様。専用の席を持たずに、好きな時に入室して共用エリアの空いている席を選んで利用する「ホットデスク」、自分だけのデスクを持ちワークスペースが常設される「専用デスク」、人数に合わせて、プライバシーに配慮した部屋が提供される「プライベートオフィス」まで、用途や規模に応じて利用することができる。

  • 一面がガラス張りで光が差し込んでくるから煮詰まっても気分が落ち込まない気がする!

そして、気になる料金を見てみると、個人で使うのに最も適した「ホットデスク」が7万4,000円より。おっ、おう……。う~ん、家賃より高い。今の筆者の経済力では無理だった。無念。

しかしながら、まさに家賃を払うがごとく、毎日利用できる自分だけのワークスペースを求めている人、ビジネスの広がり、コミュニケーションを求めている人にはもってこいの空間なことは間違いない。気になる方は、まずはイベントに行ったりカフェをしようしたり、足を運んでみてはいかがだろうか。筆者も今日から真面目に頑張ります!