ネットオークションで副業、本格的に稼ぐには?

お小遣い稼ぎに便利な「ネットオークション」。家庭にある不用品をサイト上から出品し、商品が売れれば、すぐにちょっとした収入が手に入ります。もう少し本格的に、売れる商品の選定や仕入れを行えば、立派な副業にもなるでしょう。気軽に始めやすく人気の高いネットオークションですが、副業としてはどれくらい稼げるものなのでしょうか。

• ネットオークションで本格的に稼ぐには?

ネットオークションとは

ネットオークションとは、文字通り、インターネット上で行われるオークションのことです。参加者は、サイトに出品されている商品の中から欲しい品物が見つかれば、自分の希望する値段で入札することができます。一般的には、「現在価格」よりも高い金額であれば入札でき、最終的に最も高い金額をつけた参加者が商品を落札できる、という仕組みです。

ネットオークションで収入を得るには、「ヤフオク!」などのオークションサイトに登録し、商品を出品します。断捨離も兼ねて、古着や家電などの不用品を気軽に出品することもできますし、慣れてくれば、売れる商品をリサーチし、仕入れから行って本格的なビジネスとして展開することも可能です。仕入れから行う場合、いわゆる「せどり」「転売」などと呼ばれるものに該当し、「安く仕入れて高く売る」ことで利益を上げていきます。

作業としては、まず売れる商品をリサーチして仕入れ、商品撮影や説明文を作成、商品が売れれば梱包して発送する、というのが一連の流れとなります。その間にも、出品している商品について問い合わせが来れば、対応しなければならず、意外と手間がかかります。お小遣い稼ぎ以上にそれなりの利益を追求するとなると、平日帰宅後の時間を充てることはもちろん、週末を丸々費やしてしまうこともあるでしょう。

始めるためのスキルやコストは?

ネットオークションを始めるには、特別なスキルは必要ありません。パソコンやスマートフォンから商品説明の文章を入力する、商品画像を撮影してサイト上にアップロードするといったことができれば、ひとまずは問題ありません。仕入れから行ってより利益を求めようとする場合は、商品をより魅力的に撮影するための技術や、売れる商品のリサーチスキルが必要となるでしょう。

かかるコストは、不用品を出品する場合には、商品を発送する際の梱包材の費用や送料などです。ただし梱包材は、家にある包装紙や紙袋などを代用すれば、充分事足りるケースもあります。また送料は、落札者負担に設定することもできます。

仕入れから行う場合は、まず仕入れ代金がかかります。さらに、出品する商品によっては、機材や小道具を使って撮影する必要があるかもしれません。発送には、仕入れた時の梱包材や箱を使い回すこともできますが、少し気を遣って新しいものを購入する場合もあります。

なお、古物(一度使用されたもの、使用されていなくても売買や譲渡が行われたもの)を、利益を出すために継続して販売する場合、「古物商許可」の申請が必要になります。商品の仕入れやその転売を行うとなると、この許可を取らなければならない可能性がありますので、必ず確認しましょう。ちなみに、申請には19,000円(その他の書類取得費用などは別途負担)の費用がかかります。

見込める収入はどれくらい?

ネットオークションで見込める収入は、出品する品物の種類や数によって大きく変わりますが、家庭の不用品を数点出品する場合は、数千円～数万円程度といったところでしょう。ただし、元々の値段が高く需要の多い品物をまとめて出品する場合は、それ以上の金額が見込めることもあります。一方、ノーブランドの洋服など需要が低いものは非常に安く売れてしまうことも。出品や発送の手間をかけるだけの値段で売れるかどうかは、事前に判断しておきたいところです。

なお、仕入れから本格的に行う場合、売れる商品のリサーチや判断ができるようになると、月数万円単位やそれ以上を安定的に稼ぎ続けることもできるようです。基本的には、「安く仕入れて高く売る」サイクルができればさほど難しくない方法ですので、あとはどのくらい時間を確保できるかによっても収入が左右されるでしょう。

ネットオークションの将来性

最近では、「フリマアプリ」がネットオークションを超える勢いを見せています。フリマアプリは、ネットオークションよりも気軽に出品や取引ができることで、おもに不用品の出品に多く利用されています。一方で、利用開始の審査がフリマアプリよりも厳しい「ヤフオク!」などのネットオークションは、プレミア品、レア品などの取引において信頼がおかれているようです。気楽に不用品の処分がしたいならフリマアプリ、本格的に副業をと考えるならネットオークションなどと、使い分けをしても良いですね。

ネットオークションは、個別商品が値崩れすることはあっても、安く仕入れて高く売ることができれば、今後も稼ぎ続けられると言えるでしょう。

「売れる商品」があれば作業量に比例して稼げる

ネットオークションは、売れる商品があれば、ある程度、作業量に比例して収入を得ることができます。さらに、資金があるなら、仕入れ値が高くても利幅の大きなものを取り扱い、効率を上げるのも一つの手でしょう。まずは、家の中を見回し、不用品の出品から始めてみてはいかがでしょうか。

• ネットオークションの総合評価

イラスト＝竹村おひたし