連載コラム『年収350万円で200万円貯めた! 元会社員の節約術』は、若くしてお金を貯めるにはどうすればよいかについて、執筆者の美月小夜(みづきさよ)氏が自身の実体験に基づき、"究極の節約術"を伝授します。


乳児の子育てにかかる出費には、ミルクやオムツ以外に「育児グッズの購入費」と「予防接種の費用」の2つが大きかったです。産まれてから1歳になるまでの子供の成長は目を見張るものがあり、ほにゃほにゃとしていたか弱き存在だった赤ちゃんが、みるみるうちに首が据わり、寝返りを打ち、ハイハイをして、つかまり立ちをして、二足歩行をする様は、人間の進化の歴史を早送りで見ているようです。昨日できなかったことが今日できるそんな日々が育児の楽しみでもありました。

成長著しい1歳児までの衣類やグッズはすぐに使えなくなってしまうことが多々ありますので、買うものとレンタルするものもらうもの、などよく考えないと出費が膨らんでしまいます。グッズに関して一つ言えることは、先走って買わないことです。今は注文したら当日や翌日には商品が届きますから、消耗品以外は必要になったらその都度購入するのがムダが少ないと思いました。

特に乳幼児の場合、少しでもお世話をラクにしようとあれこれとお世話グッズや便利グッズを購入してしまいがち。子供がお菓子をこぼさないようにフタに工夫がされているおやつ入れや、紙パックのジュースがこぼれないように持ち手が付けられるものなど、ほんの小さな不便も見逃さないほどの充実ぶりです。結果的には過ぎてしまえば何てことはないものだったり、家にあるもので十分代用できてしまうものがほとんどなのです。

しかし、疲れて不満が溜まってくると、ついつい1つ2つと便利そうなもの、自分がラクになりそうなものを買いたくなってしまいます。その対策としては、なるべくカタログ類を見ないことしました。そして、日々の育児費用などは私が負担することが暗黙の了解となってしまったこともあり、出産で仕事をセーブしている身としてはできるだけ出費を抑えたかったのが本当の理由です。

育児グッズの他にお金がかかったのは、予防接種代でしょうか。自治体からもらえる補助券で基本的な予防接種費用は抑えられますが、そのほかにも受けておいた方が後々その疾患に罹ったときに軽く済むと言われるものは、自費であることがほとんど。1回で終わるものもあれば、複数回接種するものとあり、1回あたりの負担は1万円前後でしたので、結構な出費でした。子供の健康はお金には代えられませんから、出来る限りのことはしてあげたいと思い、ここは出し惜しみはしませんでした。

子育ては「気力、体力、財力」のバランスが大切だと気付かされました。独身の頃や夫婦共働きDINKS時代とはまた違ったお金の流れ方やパワーの使い方で、今までいかに自分本位に生きていたのかがわかりました。そして大切なのは目先のお金だけではありません。子供の将来のお金も考えなくてはいけません。それもまた大きなイベントとなり、早めに準備を始めることが大切になってくるでしょう。

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