中条あやみ

幼少期から熱血ドラマオタクというライター、エッセイストの小林久乃が、テレビドラマでキラッと光る"脇役=バイプレイヤー"にフィーチャーしていく連載『バイプレイヤーの泉』。

第65回は女優の中条あやみさんについて。現在『君と世界が終わる日に』(日本テレビ系)(以下、きみセカ)に出演する中条さん。彼女を最初に見た瞬間の衝撃たるや。すでに周知されていますが、とても同じヒト科とは思えない抜群のスタイルを誇っています。加えて「よくぞ、狭いスペースに目口鼻がのってくれました!」と褒めたくなるような極小サイズの顔。その感動を振り返ってみたいと思います。

ナマ中条を見るときは脈拍の心配することを勧めたい

ファッションモデルとしてデビューをした彼女も今は女優に。現在、あまりの怖さに視聴脱落者が続出しているという『きみセカ』のあらすじを。

整備士の間宮響(竹内涼真)と、医師の小笠原来美(中条)は恋人同士。ある日、二人の暮らしていた街が一変した。謎の感染症が蔓延していて、感謝者に噛みつかれた人間は化け物になってしまう。廃墟化した街で、化け物と戦いながら離れてしまった来美に会いに行こうとする響。行く手を阻む、大量の化け物たち。このパンデミックに終息は訪れるのか?

このドラマはガチで怖い。「よくぞ、ここまで集めた……」と拍手を送りたくなるほど、ソンビのような風貌の数多くの化け物が登場する。良い子が素直に見ていると、夜は寝られなくなる可能性があるほどの恐怖感が次々に襲ってくるのだ。

中条さんはこの作品で恋人が亡くなってしまったと勘違いをしながら、医師としての仕事を続けている。彼女に指示を下す、どうも怪しげな首藤(滝藤賢一)の元、愛する支えもなくなってしまい、ギリギリの精神状態。そんなドラマに登場してくる化け物レベルで、中条さんは美しい。もし彼女が感染して"屍"になったとしても可愛いのだろうと思う。

いつか彼女が巡り会う、運命の王子様とは……?

雑誌、CMで見かける彼女の華やかさに目を奪われているうちに、演技の世界へ着々とコマを進めていた中条さん。その存在をしっかりと確認したのは『白衣の戦士!』(日本テレビ系 2019年)の元ヤン新米ナース・立花はるか役。先輩ナース役の水川あさみとダブル主演で、二人が並んでいるシーンが多かった。でも水川さんの顔が大きく見えてしまうほど、中条さんの顔のサイズは極小だったことを今でも鮮烈に覚えている。水川さんも小さい女優サイズだし、決して凡人ではない。「顔が大きく見えた」なんて、生まれて初めて自分に起きた現象のはず。

この作品、何をやっても失敗ばかりの立花はるかが一人前の看護師を目指していく物語だった。見ながら同じような物語だった『ナースのお仕事』(フジテレビ系 1996年~)を思い出していた。今から約25年前、9頭身美人だと騒がれていた主役の観月ありささん。それは"美"というよりも、新人類を発掘した感動に近いものがあった。身長が低く、寸胴の着物が似合う日本人体型の感覚を覆したのだ。いや、いよいよ日本人もモデルとして世界に通用する時代の到来だとも。

ただナースプリンセスの座を代替わりした、中条さんは観月さんの衝撃を軽く超えたスタイルで登場した。これは骨格の問題なので、私たちが彼女の生活習慣を真似たところで手に入れられるものではない。聞けばイギリス人の父と日本人の母の間に生まれたハーフだそう。ただこれも欧州の血が流れているからと言って、全員があのドール体型であるわけがない。

中条さんの今後が非常に気になる。これから"どんな作品"に出演を重ねていくのか? "どんなパブリックイメージ"を構築していくのか楽しみなのだ。

ただそんなことよりも彼女が、パートナーに選ぶのは"どんな男"だろう? と興味がわく。小銭を持っている程度の男性では、横に並んでもバランスが取れないし、今共演中の竹内さんほどの釣り合う容姿が求められるような……と考えていたら、バラエティ番組で中条さんが話していた、父親のことを思い出した。

イギリス人にしてコッテコテの大阪人、どうやら空手ができるらしい。娘に対してはかなりの溺愛ぶりだと話していた。中学生の頃、たまたま遊びに来ていた同級生の男子に向かって「Get away!」と、迫力満点でつまみ出したことがあるのだそう。そんなパパの目の黒い(ひょっとしたら別の色かもしれないが)うちは大丈夫。きっと中条あやみの身の安全は担保されている。