ふだんの友人との会話と仕事で使う言葉が異なるように、ビジネス英会話も、日常の英会話とは少々異なります。でも、あまり心配しなくて大丈夫。 前回に引き続き、「職場のコミュニケーション」のポイントを、英会話イーオンさんに教えてもらいます。

「飲みニケーション」はないけど「週末バーベキュー」がある

日本とは違い、海外(※本稿では英語圏を指します)では、終業後に同僚と飲みに行く機会は少ないです。といっても社外で職場の人と交流することがないわけではなく、上司・同僚たちと週末にバーベキューをすることがよくあります。

もしや週末に上司宅でのバーベキューに参加しないと出世できないの…… ?と気になるところですが、「雑談」には“人と人との距離を近づける”という目的がありますので、上司からのバーベキューのお誘いを断った場合は「出世できなくなる」という“減点”よりも、「上司と距離を詰める機会を失って“加点”を逃す」イメージが強いかもしれません。そういった社外での活動が仕事の評価と結びつくことはあまりありませんので、気が進まない場合は、無理をしてまで参加することはありません。

ちなみに、平日に社外で交流をすることは少ないようですが、友人のように親しくなった同僚であれば、社外で交流することもあります。

■業務時間外の誘い方

(Are) You free this weekend? (週末空いてる?)
(Are) You up for ○○? (○○に興味ある?)
Why don’t we catch the game this weekend? (週末、○○の試合観に行かない?)
Would you be interested in ○○? (○○に興味はありますか?)

■誘われたけど行きたくない…「ナイスな断り方」

誘われたけれど行きたくない。そんなときは、「予定がある」など、“行きたいけれど行けない”というふうに伝えたり、「即決できないので、検討させてほしい」と答えたりするといいでしょう。

Sorry, I already have plans. Maybe, next time. (すみません、もう予定が入っていて、またの機会に)
Can I get back to you? (後で連絡してもいいですか?)
I’ll have to think about it. (ちょっと考えてみないと……)
Do I have to decide now? (今決めないとだめ?)
Actually, I’d better not go. I have too much to do. (うーん… やめておいたほうがいいかなぁ。やることがたくさんあって……)

■枕ことばや仮定法で和らげる

断る理由をストレートに伝えてしまうと角が立つので、「枕ことば」や「仮定法」などを使って断定的な表現を避けるようにしましょう。「本当は言いたくない」「言いづらい」などの表現を頭につけて、やわらかく伝えたり、「~かもしれない」「~だろう」と仮定の話にしたりするとソフトに断ることができます。

I wish I could. (行きたい気持ちはやまやまですが……)
If I didn’t have to work tomorrow, I would love to go. (明日仕事でなければ、行くんですが……)
I would be interested in that. However, I’m not feeling too well. (それはいいですね。でも、今日は体調がイマイチなんです)
That’s kind of you to ask. Unfortunately, I have to … (声かけてくれてありがとう。ただ残念ながら○○しないといけなくて……)
That sounds like a lot of fun, but I already have plans. Sorry.. (すごく楽しそうだね。でも、予定が入ってて。ごめんね)

日本語でも同様ですが、具体的な日付のないお誘いは「社交辞令」の可能性があります。例えば、We should go out for drinks sometime!(今度飲みに行きましょう!)は社交辞令だととらえて、

Yeah, let’s! (うん、行こう、行こう!)
Sounds like a good idea! (いいねぇ!)
Yeah, OK! (うん、ぜひ!)

のように、無難な感じで返答しておくのがベストです。