岩手県といえばランキングを紹介。岩手県には歴史ある建造物や大自然に触れられる観光地、普段なかなか食べられないご当地メニューなどの魅力がたくさん。その中で特に有名なものは何なのか、アンケートをもとにランキングにまとめました。

岩手県を訪れたことはありますか?

マイナビニュース会員に「岩手県に旅行や仕事などで訪れたことはありますか」と聞いたところ、回答は以下のようになりました。

ある…53.3%
ない…46.7%

今回のランキングは、「ある」と答えた方からの回答をもとに作成しています。

岩手県といえばランキング

  • 岩手県といえばランキング

    岩手県といえばランキング

続いて「岩手県と聞いて何を思い浮かべる?」と聞いたところ、結果は以下のようになりました。

1位 わんこそば(18.8%)
2位 平泉中尊寺(18.1%)
3位 小岩井農場(7.7%)
4位 リアス式海岸(6.3%)
5位 盛岡冷麺(5.9%)
6位 龍泉洞(5.2%)
7位 南部せんべい(4.8%)
8位 じゃじゃ麺(4.4%)
9位 厳美渓(3%)
9位 盛岡八幡宮(3%)
11位 せんべい汁(2.6%)
12位 岩手山(2.2%)
12位 南部鉄器(2.2%)
12位 宮沢賢治記念館(2.2%)
15位 盛岡城跡公園(1.8%)
15位 奥州藤原氏(1.8%)
17位 八幡平
17位 とおの物語の館
19位 岩手銀行赤レンガ館
20位 盛岡手づくり村
20位 奇跡の一本松
22位 歴史公園えさし藤原の郷
22位 岩手県立美術館
24位 岩山パークランド
25位 盛岡市動物公園

※獲得率1.8%未満は非公開

ここからは9位までの項目をそれぞれ3つのポイントにまとめ、アンケートに寄せられたおすすめする理由とともにご紹介します。

3つのポイントとおすすめする理由

1位 わんこそば(18.8%)

岩手県といえばランキング、1位は「わんこそば」でした。

漢字で「椀子蕎麦」と書く、岩手県の名物です。「給仕さん」と呼ばれる店員が側に立ち、手元のお椀に次々とそばを投げ込んで、客がかけ声に合わせてそれを平らげていくというスタイル。ゆでたてのそばをすぐに提供したいという、おもてなしの気持ちから生まれた料理なのだそうです。

本来は急いで食べる必要はないそうですが、かけ声をかけられるとつい焦ってしまいそう。お店によっては給仕さんではなく、あらかじめお盆に何杯も載せて運ばれ、自分のペースで食べられるところもあるそうです。

3つのポイント

  • おもてなし料理: ゆでたてをすぐに食べて欲しい、というおもてなしの気持ちから生まれた岩手県名物です。
  • 独特のかけ声: 「はい、じゃんじゃん」、「はい、どんどん」などテンポの良いかけ声。
  • 豊富な薬味: いろいろな種類の薬味とともに提供されるので、何杯でも飽きずに楽しめます。

おすすめコメント

「あまり枚数はいかなかったが、楽しい雰囲気で良い思い出になった」(68歳女性)
「スピーディーに食べるのがおもしろい」(51歳男性)
「初めてお店で食べてみたところ70杯食べられ、意外に食べられるなと楽しい思い出になったからです」(61歳男性)
「TVで見たことがあり、実際に体験したら楽しかったから」(43歳男性)

2位 平泉中尊寺(18.1%)

2位は「平泉中尊寺」でした。岩手県南部に位置する、平泉。平泉といえばやはり、約100年間この地方を支配した奥州藤原氏の存在なしには語れません。その初代・藤原清衡公が、長引く戦乱で亡くなった命を供養し、平和な世を願うために大規模に造営したのが中尊寺です。

中尊寺境内の多くの文化財は火災でほとんど焼失しましたが、金色堂だけは焼失を免れて残り、その後、解体大修理などを経て創建当時の輝きに。極楽浄土が表現されたという世界観は、多くの人を魅了しています。

2011年に「平泉」は世界文化遺産に登録されました。

3つのポイント

  • 1000年を超える歴史: 中尊寺の開山は850年。壮大な歴史を感じることができます。
  • 国宝・金色堂: 1124年に創建。藤原氏が思い描いた極楽浄土の様子を垣間見ることができます。
  • 世界文化遺産: 「平泉」は「仏国土を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」として登録。平和思想を世界へ発信しています。

おすすめコメント

「寺院巡りが好きなのですが、特に中尊寺金色堂の印象が強いからです」(59歳女性)
「歴史的に興味深く、東北地方繁栄の地としての名残を実感できるから」(51歳男性)
「両親と見に行きました。神々しく、とても神聖な空間で行って良かったなと感じました」(31歳女性)
「とても荘厳な雰囲気で、心が洗われる様な気持ちになれたから」(61歳男性)

住所 〒029-4102 岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関202
webサイト 中尊寺

3位 小岩井農場(7.7%)

3位は「小岩井農場」でした。バターなどの乳製品で有名な小岩井ブランドの本拠地。大自然のなかで新鮮な乳製品や肉を味わったり、冬季を除いて馬や羊と触れ合ったりすることができます。冬は東北最大規模のイルミネーションが見られるスポットにも。

実は130年以上の歴史を持つという小岩井農場。鉄道の父と呼ばれた「井上勝」、三菱社の「岩崎彌之助」、実業家の「小野義眞」によって開設されたことから、「小岩井」と名付けられたということです。

3つのポイント

  • 見渡す限りの大自然: 広大な土地を開拓して作られました。澄んだ空気、清らかな水でリフレッシュ。
  • 文化財が点在: カイロや倉庫など、畜産の歴史を今に伝える重要文化財が点在しています。
  • 環境技術の開発: 人と自然の共生を目指した緑化技術などを積極的に展開。

おすすめコメント

「自然そのままのきれいな農場で、何よりも特産物が美味しく、お土産にもいいから」(47歳男性)
「子供も遊べるし、乳製品も美味しい。自然もたっぷりあり、また行きたい場所」(63歳女性)
「小岩井の乳製品が好きで、バターもよく購入しているから」(55歳男性)
「牛の乳搾り体験がおもしろかったから」(61歳男性)

住所 〒020-0507 岩手県岩手郡雫石町丸谷地36-1
webサイト 小岩井農場

4位 リアス式海岸(6.3%)

4位は「リアス式海岸」でした。リアス式海岸とは、細かく入り組んだ海岸線のこと。岩手県三陸海岸の南寄りの地域などが有名です。

リアス式海岸は湾や入り江が多いことから、波が穏やかで魚の住みかになりやすく、好漁場であることが多くあります。そのため、その付近の地域では美味しい水産物に出会えることも。

3つのポイント

  • ジグザグの海岸線: 湾や入り江に恵まれた海岸線で、三陸海岸の南寄りの地域などが有名。
  • 迫力ある眺望: リアス式海岸ならではの断崖絶壁など、迫力ある眺望が楽しめます。
  • 美味しい水産物: 好漁場となるため、周辺地域では美味しい魚に出会えることも。

おすすめコメント

「大震災後に訪れたが、見たことのない景色が新鮮で、感動を与えてくれた」(64歳男性)
「仕事で1ヶ月ぐらい滞在した時に、遊覧船から見た景色が忘れられない」(51歳男性)
「日本でこれだけ複雑な海岸が見られるのは岩手県だけだと思うので、一度は見る価値がある」(47歳男性)

5位 盛岡冷麺(5.9%)

岩手県といえばランキング、5位は「盛岡冷麺」でした。以前、盛岡に住んでいた朝鮮半島の出身者が、郷土料理を懐かしんで作り始めたことがきっかけとされています。今では岩手県民のソウルフードとして親しまれています。

小麦粉とでんぷんで作られる麺は、半透明でシコシコの強いコシが特徴。牛ガラベースの澄んだスープにゆで卵、キムチ、きゅうりなどをトッピングしていただきます。独特の食感とさっぱりとした後味はくせになりそうです。

3つのポイント

  • ソウルフード: 昭和29年ごろ、盛岡に登場。今では岩手県のソウルフードに。
  • コシの強い麺: 小麦粉とでんぷんの麺は、弾力に満ちています。
  • さっぱりスープ: 店によってはりんごが入っていることも。

おすすめコメント

「岩手に行った時に初めて食べたのですが、麺も具材も美味しかったので」(51歳男性)
「盛岡冷麺発祥の有名店に行ったことがあるから」(31歳女性)
「冷麺が大好きでよく食べるから」(48歳女性)

6位 龍泉洞(5.2%)

6位は「龍泉洞(りゅうせんどう)」でした。岩手県岩泉町にあり、日本の三大鍾乳洞のひとつに数えられています。全長は4000メートルを超える規模ですが、その一部が見学用に整備されています。

長い年月が育んできた色々な形状の鍾乳石や、圧倒されるほどの透明度を誇る地底湖、洞内に生息する5種類のコウモリなど、見どころにあふれた観光スポットです。

3つのポイント

  • 日本三大鍾乳洞のひとつ: 山口県の「秋芳洞(あきよしどう)」、高知県の「龍河洞(りゅうがどう)」とともに、全国的に有名。
  • 神秘的な地底湖: どこが水面なのか、区別がつかないほどの透明度。冬は特に透明度が上がるそう。
  • 5種類のコウモリ: 5種類が一カ所に生息する、非常にめずらしい場所。冬は冬眠中の姿を見学できます。

おすすめコメント

「青色でライトアップされているのが神秘的」(70歳男性)
「子どもの頃に家族旅行で訪れて、すごくきれいだったことを今も鮮明に覚えている」(43歳女性)
「水の透明度が高く、鍾乳洞内もとても広くて魅力的だから」(52歳男性)

住所 〒027-0501 岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉字神成1番地1
webサイト 龍泉洞

7位 南部せんべい(4.8%)

7位は「南部せんべい」でした。岩手県や青森県で食べられている菓子で、小麦粉に塩を加え、水で練った生地を焼き上げて作ります。トッピングの定番は、ごまやピーナッツ。最近ではフルーツやチョコレートと組み合わせたものなど、バラエティ豊かな南部せんべいも人気です。

南部せんべいは、その昔、稲作に不向きだった土地で小麦や雑穀の栽培に力を入れていたことから生まれたのだとか。不毛の大地を生き抜くための知恵が詰まっています。

3つのポイント

  • 素朴な味わい: 材料が小麦粉と塩という、シンプルを極めた食べ物。小麦の素朴な風味が楽しめます。
  • 食材として活用: 地元では菓子というより食材として、鍋や天ぷらなどの料理に使われることも。
  • バラエティがより豊かに: チョコレートやフルーツといったお店ごとのアレンジを楽しんでも。

おすすめコメント

「子供のころから慣れ親しんできた味だから」(52歳男性)
「いろんな種類があるので飽きが来ず、美味しいから」(39歳男性)
「普段から好きでよく食べるが、現地で食べる南部せんべいは特別な感じがした」(24歳女性)

webサイト 南部せんべい

8位 じゃじゃ麺(4.4%)

8位は「じゃじゃ麺」でした。わんこそば、盛岡冷麺とともに、岩手県で愛される麺料理。ゆでたうどんに肉味噌、きゅうり、ねぎなどがトッピングされており、これに好みで酢やおろししょうが、ラー油などをかけ、よく混ぜて食べるというもの。

岩手県のじゃじゃ麺で外せないのが「チータン」と呼ばれるスープです。じゃじゃ麺を食べた皿に卵を割り入れ、麺のゆで汁と肉味噌を加えれば完成。通は必ず、このスープで締めるんだそうです。

3つのポイント

  • 食欲そそる肉味噌: 各店ごとに趣の異なる肉味噌。コクのある甘辛味が麺全体に絡まります。
  • 自分好みのスタイルで: ラー油や酢などで、味変を楽しんでみても。
  • 締めのスープ: 食べたあとのお皿に作る「チータン」も忘れずに。

おすすめコメント

「麺どころの岩手県で、じゃじゃ麺が1番美味しかった」(45歳男性)
「麺が太く、肉味噌がとても美味しかった。半分食べたあとは卵スープをかけていただき、これが味変になって、お代わりしたくなるほどだった」(61歳男性)
「岩手県でしか食べられないと思うので」(56歳女性)

9位 厳美渓(3%)

9位は「厳美渓(げんびけい)」でした。約2キロにわたって続く断崖と、その間を流れるエメラルドグリーンの渓流。天然記念物に指定される絶景が楽しめます。春は桜、夏は涼やかな渓流のせせらぎ、秋は紅葉、冬は白銀の世界と、季節ごとに異なる表情を見せてくれます。

名物「かっこうだんご」も人気です。対岸の店からのびたロープにかごが設置されており、そこに代金を入れて木槌を鳴らすと、店がかごを回収してだんごとお茶を入れて送り返してくれるというもの。みたらし、あんこ、ごまの3種類のだんごが食べられます。

3つのポイント

  • 迫力ある断崖: 険しく侵食された断崖は迫力満点。
  • 四季ごとの異なる表情: 両岸の自然が織りなす美しい景色。
  • ユニークなだんご: ロープのかごで届けられるだんごも名物。店でゆったりと食べることもできます。

おすすめコメント

「全身が自然に飲み込まれるかのように思える場所」(73歳男性)
「心が癒やされるので」(60歳男性)

住所 〒021-0101 岩手県一関市厳美町字滝の上地内
webサイト 岩手県観光ポータルサイト

9位 盛岡八幡宮(3%)

9位には「盛岡八幡宮」もランクイン。農業や工業、学問、暮らし全般に関わる信仰を集める、岩手県一の大社です。過去に火事や災害などの被害を受け、修復・再建がくり返されてきました。

今の拝殿は1997年に再建され、鮮やかな朱塗りのその姿は「盛岡の顔」と呼ぶにふさわしい風格。婚礼スポットとしても人気を集めています。

3つのポイント

  • 岩手県一の大社: 暮らし全般に関わる信仰のより所として、多くの参拝客が訪れます。
  • 威厳ある拝殿: 近年再建された拝殿は、朱塗りが映える威厳ある風格。
  • 婚礼も人気: 七五三や長寿のご祈祷はもちろん、婚礼を執り行う場としても人気です。

おすすめコメント

「15年くらい前に仕事で岩手県を訪れた際に寄った。雰囲気があって良かった」(41歳男性)
「風光明媚な雰囲気だから」(39歳男性)

住所 〒020-0872 岩手県盛岡市八幡町13-1
webサイト 盛岡八幡宮

岩手県のおすすめの季節は?

続いて、「岩手県を訪れるのにおすすめの季節」を聞きました。

1位 夏(6月~8月)…30.1%
2位 秋(9月~11月)…28.2%
3位 年間通しておすすめ…19.2%
4位 春(3月~5月)…15.8%
5位 冬(12月~2月)…6.8%

夏(6月~8月)がおすすめの理由

「龍泉洞に行ったが、中がとても涼しいので夏でないと寒すぎて無理だと思いました」(65歳女性)
「夏は涼しくて過ごしやすく、お祭りなどもあるので」(39歳男性)
「リアス式海岸を見るなら、やっぱり夏が一番だと思う」(44歳男性)

秋(9月~11月)がおすすめの理由

「紅葉がきれいで、日によっては雪も見られる。季節の変わり目は落ち着くから」(51歳男性)
「秋の収穫期であり、脂ののった魚の時季でもあり、美味しいものがたくさんあるから」(65歳男性)
「9月に中尊寺と厳美渓に行きましたが、あと一か月遅ければ紅葉がきれいだったろうなと思いました」(51歳男性)

年間通しておすすめがおすすめの理由

「東北は四季が際立っていると思うので、どの季節に旅しても楽しめるから」(59歳女性)
「年間通してご飯は美味しいし観光名所にも行けるので、季節を気にせず行きたい」(31歳女性)
「自然が豊かなので、四季折々の観光が楽しめると思う」(65歳男性)

春(3月~5月)がおすすめの理由

「秋に行って良かったが、春もとても良いと聞いた。画像を見てそう感じたから」(51歳男性)
「岩手県は盆地が多いので、夏は暑く冬は寒い」(45歳男性)
「東京より遅い時季に桜が咲くので、桜を何度も味わいたい人にいいと思う」(24歳女性)

冬(12月~2月)がおすすめの理由

「積雪が多いのは、関西や関東ではなかなか経験できないから」(35歳男性)
「寒いほうが東北地方に来たと実感できるし、食べ物が美味しそう」(63歳男性)
「雪景色の中で入る温泉が非常に魅力的だから」(38歳男性)

岩手三大麺がランキング上位に

岩手県といえばランキングをご紹介しました。1位「わんこそば」、2位「平泉中尊寺」、3位「小岩井農場」という結果に。あなたのイメージと合っていましたか?

ランキングでは、9位までに岩手三大麺とも呼ばれる「わんこそば」、「盛岡冷麺」、「じゃじゃ麺」のすべてがランクイン。普段なかなか食べられないご当地メニューにそそられる方が多いようです。

岩手県には、中尊寺に代表される歴史ある建造物から、鍾乳洞や渓谷などの大自然に触れられるスポットもそろっています。東北方面への旅行を計画している方は、ぜひ今回のランキングを参考にして旅のプランを組んでみてくださいね。

調査時期: 2023年11月16日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計508人(男性: 395人、女性: 113人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート