石川県といえば、どの観光地やどんなイベントが人気なのかご存知ですか。自然豊かな石川県には、歴史や伝統を肌で感じられるスポットがたくさんあります。

そこで今回「石川県の観光地でおすすめしたいのは?」というアンケートをマイナビニュース会員を対象に行い、結果をランキングにしてご紹介。おすすめの理由も併せて紹介しますので参考にしてくださいね。

石川県の観光地といえばランキング

  • 石川県といえばランキング

    石川県といえばランキング

マイナビニュース会員に「石川県の観光地といえば?」のアンケートを行ったところ、ランキングは以下のようになりました。

1位 兼六園(58.7%)
2位 能登半島(10.4%)
3位 加賀温泉郷(7.4%)
4位 金沢城(6.7%)
5位 金沢21世紀美術館(4.9%)
6位 輪島朝市(3.4%)
7位 加賀友禅(2.4%)
8位 ひがし茶屋街(2.1%)
9位 金沢百万石まつり(1.8%)
10位 白山比咩神社(0%)

【観光地別】見どころとおすすめする理由

ここからは、石川県の観光地ごとの見どころと、なぜおすすめするのかについて寄せられたコメントをご紹介します。

1位 兼六園(58.7%)

  • 兼六園の冬

    冬の兼六園の様子

石川県の観光地といえばランキング、圧倒的な人気で1位となったのは「兼六園」です。

石川県金沢市にある兼六園は、江戸時代に作られた廻遊式庭園。その美しさから「日本三名園」の一つとされています。四季折々の風情が見事に表現され、特に春の桜と秋の紅葉は多くの観光客を魅了してやみません。

兼六園には築山や池、石橋、茶室といった、日本庭園の美を体現する要素が豊富に盛り込まれており、その美しさは訪れるたびに新たな発見があるほど。金沢城公園に隣接しているため、こうした絶景と併せて金沢の歴史をたっぷりと肌で感じることができます。

3つの見どころ

  • 四季折々の風景: 一年を通じて違った自然の美しさを見ることができます。特に春の桜と秋の紅葉は見事です。
  • 石橋からの眺め: 庭園内に数カ所ある石橋からは、池や庭全体を異なる角度から見ることができ、その美しさを堪能できます。
  • 金沢城公園とのコラボレーション: 兼六園と併せて金沢城公園を訪れることで、金沢の歴史と風情を心ゆくまで味わうことができます。

おすすめコメント

「一番風情があってそこにしかない魅力があるから」(34歳男性)
「金沢に観光に行けば、必ず訪れる場所だから」(63歳男性)
「冬に観光で行ったが、雪が積もった庭園は他の観光地にはない風情がある」(59歳男性)
「若いころは庭園や草木に興味がなかったのに、加齢とともにあの雰囲気に気持ちが落ち着くようになってきた」(54歳女性)
「日本三名園の一つで、心が休まる庭園なので」(64歳女性)
「金沢には仕事や私用で行くことが多く、四季折々の兼六園をのんびり歩くのが好きなので」(61歳男性)

住所 〒920-0936 石川県金沢市兼六町1
webサイト 兼六園

2位 能登半島(10.4%)

石川県の北部、日本海へ大きくせり出した能登半島は、能登の伝統と豊かな自然を心ゆくまで味わえる場所です。温泉、棚田、朝市、海が織りなす絶景など、見どころはたくさん。国際的にも評価され、「能登の里山里海」として世界農業遺産に認定されています。

地元の食材をたっぷり使った料理はもちろん、温泉を楽しむこともできます。

3つの見どころ

  • 能登金剛: 断崖絶壁が続く海岸線の風景は、迫力満点。荒波が生み出す力強さが人々を魅了します。
  • 白米千枚田: 海に向かって作られた棚田は、「能登の里山里海」を代表する風景。季節ごとに異なる顔を見せてくれます。
  • 能登島ガラス美術館: 歴史を感じさせる中国清朝の工芸品のほか、国内外から集まったアート作品に触れることができます。

おすすめコメント

「市街地には興味はなく、自然豊かなところが好き」(56歳男性)
「観光地としての知名度もさることながら絶景の魅力がすごいところ」(39歳男性)
「風光明媚で、自然も満喫できて、観光にはいい」(61歳男性)

住所 石川県能登地方
webサイト 能登半島広域観光協会

3位 加賀温泉郷(7.4%)

加賀温泉郷は、石川県南部に広がる山代温泉、山中温泉、片山津温泉、粟津温泉などの地域から構成されています。個性豊かな共同浴場や旅館が点在し、伝統工芸が施されたモダンな建築で入浴を楽しむこともできます。

3つの見どころ

  • 温泉地: 地域ごとに街の風情が異なり、歴史を感じる共同浴場や旅館でゆったりとくつろげます。
  • グルメ: 海の幸、山の幸をふんだんに使った地元の料理が楽しめます。日本酒も見逃せません。
  • 自然景観: 周辺の豊かな自然を眺めながら、本格的なハイキングを楽しめます。

おすすめの理由

「有名旅館があり、一度は訪れてみたいと思っている」(45歳男性)
「温泉旅館の加賀屋が有名だから」(52歳女性)
「旅行した際、食事がとてもおいしかった」(57歳男性)
「温泉巡りが趣味で、加賀温泉郷はとても素晴らしかったです」(62歳男性)

住所 石川県加賀市周辺
webサイト 加賀市観光情報センター

4位 金沢城(6.7%)

  • 金沢城

    金沢城の冬

戦国の名将、前田利家が築城。金沢城の周辺一帯は金沢城公園として整備されており、兼六園に隣接しています。天守閣をはじめとする建築物の多くは、落雷や度重なる火災で消失。近年になり、復元工事が進められています。

3つの見どころ

  • 菱櫓: 白塗りの漆喰や鉛瓦などが特徴的。金沢城が天守閣を失ってからは、シンボル的な存在となっています。
  • 鶴丸倉庫: 幕末に建てられた、武具をしまうための土蔵。国内最大級の広さを誇り、重要文化財に指定されています。
  • 季節の風景: 春には桜、秋には紅葉が金沢城の美しさを一段と引き立てます。

おすすめの理由

「兼六園と隣り合っていて、城郭がきれいだから。全国的に有名な城だから」(47歳男性)
「加賀百万石の象徴だと思うから」(53歳男性)
「歴史が好きなので加賀前田家に触れられて良かった」(43歳男性)
「きれいなお城で、周囲にある飲食店も良かった」(31歳男性)

住所 〒920-0937 石川県金沢市丸の内1-1
webサイト 金沢城公園

5位 金沢21世紀美術館(4.9%)

石川県の観光地といえばランキング、5位は「金沢21世紀美術館」。

金沢21世紀美術館は、石川県金沢市にある現代美術の美術館です。2004年に開館したこの美術館は、特徴的な円形の建築と、国内外の現代美術家によるユニークな作品が展示されることなどで有名です。また、様々なアートプロジェクトや子供向けのワークショップなどが開かれています。

3つの見どころ

  • 「スイミング・プール」: レアンドロ・エルリッヒ氏によるもの。庭の一角にあるプールの底から見上げているかのような、不思議な体験ができる人気の作品。
  • 建築デザイン: 正面を設定しない円形の建物は、多くの建築ファンをも魅了。ガラスが多く使われており、内と外、それぞれの気配を感じやすい空間となっています。
  • 多種多様な現代美術: 新しい価値観を提示する斬新な作品や、金沢ゆかりの作品などを企画展示、恒久展示を通して楽しむことができます。

おすすめの理由

「建物がきれいで美しいと思いました」(42歳男性)
「ここはただの美術館ではないです。ユニークで子供も楽しめます」(53歳男性)
「インスタ映えするスポットとしてよく見るし、おもしろかったから」(33歳男性)
「見るもの全てが体験型で、『石川まで行って美術館に行く?』って思ったけど楽しかった。そこのいい意味でのギャップも含めておすすめ」(26歳女性)
「創造力を刺激される展示物が数多くあるから」(40歳男性)

住所 〒920-8509石川県金沢市広坂1-2-1
webサイト 金沢21世紀美術館

6位 輪島朝市(3.4%)

  • 輪島の朝市

    輪島の朝市の様子

輪島朝市は、石川県能登半島にある輪島市の中心部で、朝8時~12時まで開催される市場です。1,000年以上の歴史を持っており、地元の生鮮食品から手作りの工芸品まで、様々な商品が扱われています。新鮮な海の幸や農産物、そして能登の伝統工芸品などを購入することができます。

3つの見どころ

  • 新鮮な海の幸: 地元でとれた新鮮な魚介類を販売しています。
  • 朝ごはん: 購入した海産物を店に持ち込んで調理してもらったり、指定された場所で自分で調理したりすることもできます。
  • 地元の人々との交流: 地元の人々と会話することで、地域の生活や文化に触れることができます。

おすすめの理由

「能登半島の情緒を最も感じられる場所だと思う」(60歳男性)
「魚介類を中心に、お店の人と交渉しながら買い物ができる。最近は観光地化が進み過ぎてる気もするが」(44歳男性)
「とにかく楽しかった。店のおばちゃんとの話がおもしろい」(70歳男性)

住所 〒928-0001 石川県輪島市河井町1部115番地
webサイト 輪島市朝市組合

7位 加賀友禅(2.4%)

加賀友禅は、石川県の金沢市一帯に引き継がれる伝統的な染めの技法です。江戸時代から続くこの芸術は、自然や季節の風情を織り込んだ模様が特徴です。加賀五彩(藍、臙脂、黄土、草、古代紫)を基調としており、「外ぼかし」や「虫喰い」と呼ばれる技法が使われます。豪華な着物や帯、装飾品などに使用され、その独特なデザインと色調は広く評価されています。

3つの見どころ

  • 色彩: 加賀五彩(藍、臙脂、黄土、草、古代紫)を巧みに使い分ける色彩が魅力的です。
  • 自然を感じるデザイン: 草、木、花、鳥など、自然界における日本的な美しさが繊細に表現されています。
  • 染め体験: 加賀友禅会館では、手描き体験や染め体験などを楽しむことも。自分だけのハンカチやトートバッグが作れます。

おすすめの理由

住所 〒920-0932 石川県金沢市小将町8-8
webサイト 加賀友禅会館

8位 ひがし茶屋街(2.1%)

石川県金沢屈指の人気観光地、ひがし茶屋街。古くからの茶屋街の町並みが保存されている地区です。かつて商人らの社交場として賑わったこの地区は、美しい格子戸の建物が並び、まるで異世界に入ったかのような雰囲気。路地裏には古民家をリノベーションしたカフェやショップが点在し、ゆったりと探索するのもおすすめです。

3つの見どころ

  • 古き良き建築: 一歩足を踏み入れるとそこはまるで別世界。江戸時代のお茶屋を有料で見学することもできます。
  • 路地裏の探索: 古民家をリノベーションしたカフェやショップを巡れば、金沢伝統の味や伝統工芸品などに触れることができます。
  • 映えスポット: 格子戸が続く町並みや神社、有形文化財の橋など、写真スポットは多数。雅な雰囲気の一枚を撮ることができます。

おすすめの理由

「古い町並みが保存されており、風情があるから」(51歳男性)
「思っていたより小さい空間だったが雰囲気は良かった」(63歳男性)
「金沢市の中心部にありながら、風情のある街並みがしっかり残っている」(53歳男性)

住所 〒920-0831 石川県金沢市東山
webサイト 金沢市観光協会

9位 金沢百万石まつり(1.8%)

金沢百万石まつりは石川県金沢市で毎年開催される、金沢の代表的な祭りです。金沢の歴史と文化を祝うこの祭りは前田利家公の偉業をたたえるもので、その一行が金沢城に入城したとされる6月に行われます。装束行列では、利家公やお松の方、家臣たちを模した約1,000人の参加者が、華麗な衣装を身にまとって金沢城公園までの道のりを練り歩きます。

3つの見どころ

  • 装束行列: 歴史的な武者装束をまとった参加者の行列。見る者を江戸時代にタイムスリップさせてくれます。
  • 迫力ある百万石踊り流し: 金沢の伝統曲に合わせ、6,000人もの人々が街を踊り歩きます。
  • 加賀とびはしご登り: 高いはしごの上で繰り広げられる、スリリングなパフォーマンスは圧巻です。

おすすめの理由

「とても華やかで、見ていて楽しかった」(45歳男性)
「壮大で、石川県はもちろん日本を代表するお祭りだと思うから」(29歳男性)
「コロナ前にはよく行っていた。とても素晴らしいお祭りだと思う」(52歳男性)

住所 〒920-8577 金沢市広坂1-1-1(金沢市役所)
webサイト 金沢百万石まつり実行委員会

10位 白山比咩神社

白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)は、石川県白山市に位置し、古くからの白山信仰の拠点。地元からは親しみを込めて「しらやまさん」と呼ばれています。市指定天然記念物の老スギ、大ケヤキが厳かな雰囲気を漂わせており、境内の宝物館には白山信仰にまつわる史料や、加賀藩主前田家ゆかりの品の展示も。歴史のロマンを肌で感じることができます。なお、白山山頂には「奥宮」があります。

3つの見どころ

  • 本殿: 江戸時代に前田家の寄進によって建てられました。白山比咩大神がまつられています。
  • 大ケヤキ: 推定樹齢1000年とされるケヤキ。幹の周囲約5メートルと堂々たる立ち姿は、一度は見ておきたいもの。
  • 宝物館: 歴史的、文化的価値の高い、貴重な品が展示されています。
住所 〒920-2114 石川県白山市三宮町ニ105-1
webサイト 白山比咩神社

石川県のおすすめの季節は?

続いて、「石川県を訪れる際におすすめの季節」を聞きました。

1位 年間通しておすすめ
2位 秋(9月~11月)
2位 春(3月~5月)
4位 夏(6月~8月)
5位 冬(12月~2月)

年間通しておすすめの理由

「雪景色の兼六園や金沢城もいいし、夏場の避暑地も数々ある。雨の城下町も風情があるし、秋の紅葉もいい。大きくはずれるシーズンがない」(60歳男性)
「四季ごとの食や酒を楽しめる」(45歳男性)
「どの季節に行っても楽しめると思います。食べ物もおいしいですし、人も優しいです」(53歳男性)

秋(9月~11月)がおすすめの理由

「気候が良く、食べ物も旬」(60歳男性)
「涼しい季節が観光には適していると思う」(51歳男性)
「やはり、紅葉の時期が一番ですね」(73歳女性)

春(3月~5月)がおすすめの理由

「桜や新緑が楽しめるこの季節が最適だと思う」(61歳男性)
「一番すがすがしくて気持ちいい」(46歳男性)
「春が一番きれいだと思う」(45歳男性)

夏(6月~8月)がおすすめの理由

「観光地を移動する際、海岸沿いの道路でドライブするのがおすすめ」(68歳男性)
「長期休暇がとりやすいから。冬は寒さが厳しいから」(43歳女性)
「夏の暑さの中で行くのが好き。日本海をみてれば涼しさも感じる」(35歳男性)

冬(12月~2月)がおすすめの理由

「やっぱり蟹がうまい」(70歳男性)
「雪景色が似合うと思うから」(24歳男性)
「松本清張の世界にあこがれているから」(63歳男性)

石川県といえば兼六園、との声が多数!

石川県の観光地といえばランキング、結果は1位「兼六園」(58.7%)、2位「能登半島」(10.4%)、3位「加賀温泉郷」(7.4%)となりました。「兼六園」と答えた方が半数以上と、圧倒的な人気の高さを見せつけました。

名将前田利家公のお膝元として、兼六園や金沢城、金沢百万石まつりなど歴史を感じさせるスポットやイベントのほか、温泉、朝市、現代アートに触れられる美術館など、見どころがたくさんの石川県。

旅行を計画中という方は、ぜひ今回のアンケート結果を参考にしてくださいね。

調査時期:2023年6月14日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計520人(男性: 394人、女性: 126人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート