青森県といえば、豊かな自然、歴史を感じる建築物、美味しい食べ物などが思い浮かんできますよね。その中で特に有名なものは何でしょう。

そこで今回、マイナビニュース会員を対象に「青森県と聞いて思い浮かぶものは?」というアンケート調査を実施しました。青森県への旅行を計画中という方はぜひ参考にしてくださいね。

青森県に行ったことはある?

マイナビニュース会員に「青森県に観光で行ったことはある?」と聞いたところ、結果は以下のようになりました。

はい…46.7%
いいえ…53.3%

じつは青森県を観光したことがないという方が半数以上。今回のランキングは、青森県を観光したことがあるという方からの回答を元に作成しています。

青森県といえばランキング

  • 青森県といえばで連想するランキング

「青森県といえば?」のアンケート調査を行ったところ、結果は以下の通りになりました。

1位 りんご(26.3%)
2位 ねぶた祭(23.7%)
3位 十和田湖(8.5%)
4位 奥入瀬渓流(6.4%)
5位 津軽海峡(3.8%)
6位 恐山(3.4%)
6位 弘前城(3.4%)
8位 津軽藩ねぷた村(3%)
9位 弘前公園(2.5%)
9位 津軽弁(2.5%)

ここからは項目ごとのポイントと、アンケートに寄せられたおすすめの理由をご紹介します。

1位 りんご(26.3%)

青森県といえばランキング、1位となったのは「りんご」でした。

青森県におけるりんごの収穫量は、国内の約60%を占めるほど。主に中南部にあたる弘前市などで栽培が盛んです。品種別では、シャリシャリの食感で甘みと酸味のバランスが良い「ふじ」が最も多く、次いで「つがる」、「王林」、「ジョナゴールド」の順になっています。

産地のひとつ弘前市には、りんごの木が沿道に続く「アップルロード」と呼ばれる道路も。りんごにちなんだ観光スポットは各地にあります。

3つのポイント

  • 圧倒的な生産量: 国内で収穫されるりんごの約6割が青森県産。
  • 豊富な品種: 青森県で栽培されるのは約50品種。なかでも「ふじ」は長期保管が可能で、夏に出荷できるという強みも。
  • りんごにちなんだ観光スポット: りんご流通の基幹道路として整備された「アップルロード」(弘前市)や、収穫体験などができる「アップルヒル」(青森市浪岡)などが人気。

おすすめする理由

「青森のりんごを使ったアップルパイが大好きだから」(32歳女性)
「青森駅に着いたとたん、りんごの自動販売機を見たことがあるから」(29歳男性)
「色々あって1つに絞るのは難しいが、真っ先に思い浮かぶのはりんご」(51歳男性)
「りんごでPRしてるのを多数見るから」(50歳男性)
「毎年秋冬に青森県産のりんごをよく食べていて、とても美味しいので」(56歳男性)
「りんごが好きで、買うなら青森産と決めている」(54歳男性)
「青森県でみやげ物屋に入ったことがあるが、どこもりんごやりんごを使ったお菓子など、りんご推しだった」(40歳女性)
「元りんご娘の王林さんがブレイクしているから」(52歳男性)
「青森に行った時に、りんご畑をたくさん見たことが印象に残っているから」(55歳男性)
「りんごやりんごジュースが美味しかったから」(44歳女性)

住所 〒038-1331 青森市浪岡女鹿沢野尻2番地3
webサイト 道の駅なみおか「アップルヒル」

2位 ねぶた祭(23.7%)

2位は「ねぶた祭」でした。

毎年8月上旬に、青森市中心部で約1週間にわたって開催される、東北を代表する祭り。約15台の子どもねぶた、5メートルにもなる大型ねぶた約20台が通りを練り歩きます。

鮮やかに浮かび上がるねぶたは、幻想的で圧巻。派手な衣装とかけ声で祭りを盛り上げる、「ハネト(跳人)」たちの踊りにも注目です。最終日には青森港で花火大会も。

3つのポイント

  • 迫力あるねぶた: 約3カ月かけて作られる大型ねぶたは、高さ約5メートル。暗闇に浮かぶその姿は迫力満点です。
  • ハネトの踊り: 期間中、のべ10万人のハネトが参加。かけ声や踊りに元気をもらえそう。
  • フィナーレを飾る花火: 最終日の夜、青森港で花火が打ち上がります。海上に漂うねぶたとのコラボレーションは必見。

おすすめする理由

「世界的にも有名な祭りで、日本人として誇れると思うから」(58歳男性)
「ニュースでよく報道されるから」(39歳男性)
「展示してあるねぶたを見て、その美しさと迫力に感動したから」(51歳女性)
「日本一のお祭りだと思っているので、いつか行ってみたい」(42歳男性)
「実際のねぶた祭を訪れたことはないが、現地に展示されていた山車の壮大さや迫力がとても印象的だった」(57歳男性)
「ねぶた祭が好きで、毎年行っています」(49歳女性)
「ねぶたの感動は忘れられない」(58歳男性)
「過去に見に行った時、とても楽しくて興奮しました」(52歳男性)

webサイト 青森ねぶた祭

3位 十和田湖(8.5%)

3位は「十和田湖」でした。

青森県と秋田県の県境にあり、雄大な自然を満喫できる観光地として人気の十和田湖。十和田八幡平国立公園に属しています。

雪解けの春、緑鮮やかな夏、紅葉の秋、雪景色の冬など、四季それぞれの美しい景観を堪能できるほか、カヌーやトレッキングなどのアクティビティも充実。

十和田湖はそこから流れる奥入瀬渓流とともに天然記念物に指定されており、多くの観光客を魅了しています。

3つのポイント

  • 四季折々の大自然: 豊かな水をたたえた湖面と、周囲の山々が織りなす絶景。四季ごとに違った魅力を見せてくれます。
  • 涼やかな奥入瀬渓流: 十和田湖から青森県を通り、太平洋へ。夏は涼を求める観光客でにぎわいます。
  • さまざまなアクティビティ: 遊覧船やカヌー、ボートなどで十和田湖の自然を体感。

おすすめする理由

「十和田湖には何度も行っていますが、湖マニアにとっても大変美しい景観で大好きなので」(51歳男性)
「紅葉の十和田湖は美しくて魅力的」(47歳男性)
「湖がある景色を写真に残せて記念になったから」(33歳女性)
「小学校の修学旅行で行った」(51歳男性)

4位 奥入瀬渓流(6.4%)

4位は「奥入瀬渓流」でした。

3位の「十和田湖」から青森県を通り、太平洋へ注ぐ奥入瀬川。「日本一の渓流美」として天然記念物に指定されています。木々のトンネルをぬってすすむ美しい景観のほかにも、迫力のある岩、滝といった見どころもたくさん。

観光客向けに整備されているところもうれしいポイントです。散策しやすい遊歩道に沿うように車道があるので、幅広い世代が訪れることのできる観光地になっています。

3つのポイント

  • 天然記念物に登録: 「日本一の渓流美」とされ、特別名勝及び天然記念物に指定されています。
  • 滝や岩などの見どころも:水の流れのほか、木々のトンネル、ダイナミックな滝、趣のある岩など見どころはたくさん。
  • 散策しやすい遊歩道: 遊歩道のほか車道も整備されており、世代を問わず訪れることができます。

おすすめする理由

「初めて行った時に壮大さに感動した」(50歳男性)
「写真でよく見る観光地。実際に行ってみて本当に素晴らしかったので印象に残っている」(47歳男性)
「修学旅行で訪れたことが印象に残っている」(46歳男性)
「紅葉を楽しめるところが魅力的」(57歳男性)

5位 津軽海峡(3.8%)

青森県といえばランキング、5位は「津軽海峡」でした。青森県と北海道の間に広がる海峡で、一番深いところは約450メートルあります。

海産物では、津軽海峡の荒波にもまれ育った昆布などの海藻類や、大間町のまぐろ、陸奥湾のほたてなどが有名です。

青森県と北海道間の移動手段はフェリーでしたが、1988年、両陸地の最も狭い部分の海底に青函トンネルが完成。現在は北海道新幹線の線路の一部にもなっています。

3つのポイント

  • 荒々しい波: 北の厳しい海を感じさせる、荒波。
  • 有名な海産物: 青森県大間町のまぐろは全国的に有名です。
  • 青函トンネル: 長期間にわたる難工事を経て、1988年に完成。「日本の20世紀遺産20選」にも選ばれています。

おすすめする理由

「バイクツーリングで大間まで行ったときのことが印象深いので」(53歳男性)
「石川さゆりさんの代表曲『津軽海峡冬景色』が有名だから」(56歳男性)
「子供の頃、青函連絡船に乗ったことがある」(55歳男性)
「青函トンネルを通ったことがあり、津軽海峡の景色が印象に残っている」(47歳男性)

6位 恐山(3.4%)

6位は「恐山(おそれざん)」でした。

青森県下北半島に位置し、日本三大霊山の一つに数えられることもある観光地です。ごつごつとした岩場は地獄を思わせる一方、隣り合う宇曽利湖畔には極楽浜と呼ばれるほどの美しい景観が広がっています。その不気味さがかえって人々を虜にするのだとか。

毎年7月と10月には、死者の口寄せをするとされるイタコが来山するため、多くの人が詰めかけるそうです。

3つのポイント

  • 日本三大霊山: 滋賀県の比叡山、和歌山県の高野山と並んで「日本三大霊山」とする声も。
  • 異世界を思わせる景観: 硫黄の香りがただよう岩場と、極楽を思わせる湖畔。このミスマッチな雰囲気が多くの観光客を魅了。
  • イタコに会える: 毎年、限られた日にイタコが来山。神秘的な体験ができます。

おすすめする理由

「『ブラタモリ』で見て、自分でも行った。独特の雰囲気に圧倒された」(39歳男性)
「恐山を初めて訪れた時に、三途の川の由来を知った。その旅行帰りにたまたま『ブラタモリ』で恐山について放送していたのでとても印象に残った」(37歳女性)
「イタコと呼ばれる女性と話をしてみたいから」(38歳女性)
「日本で1番有名な霊山だと思うから」(49歳男性)

住所 青森県むつ市
webサイト 下北ナビ

6位 弘前城(3.4%)

同じく6位には「弘前城」もランクイン。

津軽の大名・津軽為信が築城を計画し、その子・信枚が1611年に完成させたという城です。かつて5層だった天守は落雷による火事で焼失。その後、約200年間、弘前城は天守のない状態が続き、1810年に3層の天守が築城されました。現在は「東北で唯一の江戸時代から残る天守」として知られています。

3つのポイント

  • 3層の天守: 現在の天守は、1810年に完成したもの。江戸時代からの数少ない建築物のひとつとなっています。
  • 重要文化財: 辰巳櫓(たつみやぐら)などの重要文化財を間近に見ることができます。
  • 日本最古とされる桜: 弘前公園は日本さくら名所100選のひとつ。園内には、樹齢100年を超えるソメイヨシノが300本以上あるとされています。

おすすめする理由

「城から弘前市内を一望できるから」(28歳男性)
「日本の城跡は最高です」(55歳男性)
「何回か行きましたが、枝垂れ桜がすごくきれいで感動しました」(47歳男性)
「桜祭り行ったことがあるから」(34歳男性)
「昔よく訪れていた。桜が咲くととてもいい」(54歳男性)

住所 〒036-8356 青森県弘前市下白銀町1
webサイト 弘前公園

8位 津軽藩ねぷた村(3%)

8位は「津軽藩ねぷた村」でした。

ねぶた祭のねぷたを実際に見学し、お囃子や津軽三味線の実演が楽しめる施設です。ねぷたの絵付けや津軽三味線を体験することも。

3つのポイント

  • 迫力あるねぷた: 10メートルを超えるねぷたを間近に見られます。
  • お囃子の実演: 笛や太鼓によるお囃子を生で聴くことができます。
  • さまざまな体験: ねぷた、土鈴、津軽焼などの民芸品の絵付けを体験。できあがった作品はお土産にしても。
住所 〒036-8332 青森県弘前市亀甲町61
webサイト 津軽藩ねぷた村

9位 弘前公園(2.5%)

9位は「弘前公園」でした。

弘前市の中心部に広がる弘前公園。6位「弘前城」のほか、植物園、市立博物館、ボートに乗れる池、ピクニックができる広場などが整備されています。日本さくら名所100選にも選ばれ、春のさくらまつり、秋の菊と紅葉まつりは多くの観光客が詰めかける一大イベントです。

3つのポイント

  • 広大な敷地: 弘前市のシンボルともいえる広大な敷地。弘前城のほか植物園などが整備されています。
  • さくらまつり: 毎年4月~5月の開花時期に開催され、約200万人が訪れるイベント。夜はライトアップされた美しい姿が見物できます。
  • 四季折々のイベント: 紅葉まつり、雪灯籠まつりなど、自然の美しさを間近に見られるイベントが一年を通して行われます。

おすすめする理由

「お城と桜のコントラストが素晴らしいから」(37歳男性)
「弘前公園の桜が散って、川がピンク色に染まるのがきれい」(58歳男性)

住所 〒036-8356 青森県弘前市下白銀町1
webサイト 弘前公園

9位 津軽弁(2.5%)

9位は「津軽弁」でした。

自分のことを「おら」と話す津軽弁。その独特の口調は、「冬に雪が口に入ってこないよう、できるだけ短く、口をすぼめて発音するため」などが理由とされています。現在はこうした訛りも減ってきて、若い人が年配者の言葉の意味を理解できないということも多々あるそうです。

3つのポイント

  • 独特な言い回し: 口をすぼめるなど、寒い地方ならではの知恵が話し方にも生かされています。
  • 言葉が短い: 「め」が美味しい、「まま」がご飯、「く」が食べるなど、極端に短い表現。
  • 濁音が多い: 「ばげ」が夜、「がっこ」が水、「だじんご」が小遣いなど、濁音が多い。

おすすめする理由

「年配の方のかなり濃い津軽弁の言葉を初めて聞いたとき、同じ日本の言葉なのかと驚愕したのを覚えている」(52歳男性)
「大学の友人がバリバリの青森出身でした。そのご家族の津軽弁が意味不明だったことを、今でも鮮明に思い出します」(55歳男性)

青森県のおすすめの季節は?

続いて、「青森県を訪れるのにおすすめの季節」を聞きました。

1位 夏(6月~8月)…36.2%
2位 秋(9月~11月)…25.4%
3位 春(3月~5月)…19.4%
4位 年間通しておすすめ…13.4%
5位 冬(12月~2月)…5.6%

夏(6月~8月)がおすすめの理由

「ねぶた祭が開催されるし、気候的にも良い」(58歳男性)
「ねぶた祭の時期だから」(21歳男性)
「一番、青森が盛り上がるのが8月だと思います」(44歳男性)
「夏の青森は青森ねぶた祭や奥入瀬渓流、白神山地が有名。特に涼しいスポット盛りだくさんで夏の旅におすすめ」(56歳男性)

秋(9月~11月)がおすすめの理由

「きれいな紅葉と渓流」(59歳男性)
「紅葉がきれいだし過ごしやすいから」(49歳男性)
「りんごが美味しい季節だから」(50歳男性)
「冬を感じさせる寒さのなか飲む熱燗と、冷たいイカ刺しが絶品」(56歳男性)
「奥入瀬の紅葉をいつか見に行ってみたい」(37歳女性)

春(3月~5月)がおすすめの理由

「お城の桜がきれいだから」(56歳男性)
「春の美しい緑と、残雪の雪景色も素晴らしい」(51歳女性)
「桜が満開になるのが5月ごろだと思うので」(34歳男性)

年間通しておすすめがおすすめの理由

「四季それぞれに良さがあり、夏と冬でまた違った顔を見せるから」(36歳男性)
「春から秋は山、夏はお祭り、冬は温泉など、一年中楽しめるから」(56歳男性)
「四季折々の素敵な景色が楽しめそう」(44歳女性)

冬(12月~2月)がおすすめの理由

「雪景色がとてもきれいだったので」(54歳男性)
「雪がキレイで温泉が映えるから」(41歳男性)
「魚介類が美味しいという印象がある」(55歳男性)

青森県といえば「りんご」と答えた方が最多

青森県といえばランキング、結果は1位「りんご」、2位「ねぶた祭」、3位「十和田湖」という結果に。あなたのイメージと合っていましたか?

青森県は言わずとしれたりんご王国。栽培する品種や保管方法が工夫され、青森県産のりんごは年中、見かけることができます。ほかにも日本を代表する祭りや迫力ある大自然など、見どころはたくさん。

東北方面へ旅行を計画中という方は、ぜひ今回のランキングを参考にして、青森県を楽しんできてくださいね。

調査時期: 2023年10月18日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計505人(男性: 354人、女性: 151人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート