東京メトロは5日、Digital Entertainment Asset、Growth Ring Gridとの3社共同で、利用者参加型インフラ点検サービス「PicTree(ピクトレ)」を活用した駅設備点検の実証試験を11月14日から実施すると発表した。地下鉄事業者において初の取組みとされ、駅利用者がスマホで撮影した画像を設備異常の早期発見と点検業務の効率化に活用する。

  • 駅構内の案内看板を起点に前後左右4方向を撮影する

    駅構内の案内看板を起点に前後左右4方向を撮影する

現在、東京メトロは9路線180駅に設置した数万点に及ぶ設備を日々点検している。実証試験では、利用者にスマートフォンで駅構内の照明設備や案内看板を撮影・投稿してもらい、収集した画像を設備保全に活用。軽微な異常の早期発見、修繕対応の迅速化をめざす。

「ピクトレ」は電柱やマンホールなどの身近な設備を撮影し、その量と距離をチームで競うゲームアプリ。今回の実証試験は、「東京メトロ みんなで駅みまもり! ~照明・看板を撮影せよ!」と題し、11月14日から各日10~16時に実施(期間は2027年1月17日まで)する。

参加者はアプリ登録後、東京メトロを対象としたイベントを選択し、地図上で指定された地点へ移動。駅構内の案内看板と、その看板を起点とした前後左右4方向を撮影する。一般照明(蛍光灯・LEDなど)と案内看板を撮影対象とする一方、トイレ、階段、エレベーター、エスカレーター、ホームは対象外となる。

有効な投稿には、各種ポイントと交換できる「ピクトレ報酬コイン」と、東京メトロのポイントサービス「メトポ」(1カ所につき5~15ポイント程度獲得可能)を進呈する。

  • 一般照明と案内看板が今回の撮影対象

    一般照明と案内看板が今回の撮影対象

  • 利用者が撮影した画像を活用することで、設備異常の早期発見や修繕対応の迅速化につなげる

    利用者が撮影した画像を活用することで、設備異常の早期発見や修繕対応の迅速化につなげる

  • 「PicTree(ピクトレ)」ゲーム画面イメージ

    「PicTree(ピクトレ)」ゲーム画面イメージ

今回の実証試験は、法定点検および専門点検の代わりとなるものではなく、画像で確認できる外観項目について、現地確認の補助と将来的な一部省力化に活用できるか検証するものとなる。撮影時は歩きながらの操作や他の利用者の無断撮影などを禁止し、安全面と個人情報の保護に配慮するとしている。