「怖い。優しくて怖い先生って感じ」――。ロックバンド・サカナクションの山口一郎が3日、自身のYouTubeチャンネルで生配信を実施。大ファンである中日ドラゴンズの秋季キャンプを視聴し、新たに就任した工藤公康監督の指導に衝撃を受けたことを明かした。選手に対する厳しい姿勢に驚きながらも、かつてチームを率いた落合博満元監督との共通点を感じたという。

  • 山口一郎

    山口一郎

工藤公康新監督は「優しくて怖い先生」

この日の生配信で、中日ドラゴンズの2026年秋季キャンプについて語り始めた山口。新監督に就任した工藤公康氏の指導に注目しているようで、「非常に怖い」と率直な印象を明かした。

ただし、その「怖さ」は、単に威圧感があるという意味ではない。山口は「お化けが怖いとかじゃなくて」「威圧感のある怖さっていうんじゃなくて」と説明し、「優しくて怖い先生っていたじゃん」と、学生時代の先生に例えた。特に印象に残ったのは、選手たちが取り組んでいたランニングメニューだった。

山口によると、工藤監督は理論を重視する一方、基礎体力をつけるための走り込みも大切にしているという。キャンプでは選手たちに厳しい練習が課され、十分に走れない選手に対しても、その理由を自分で考えるよう求めていたそうだ。

その様子を見た山口は、「ちょっと怖くない?」と驚きながら、「すごいな。怖いけど」と感心。「やっぱり走れるぐらい、基礎体力ないと話になんないよね」と、工藤監督の方針に理解を示した。

厳しい練習の先に見据えるチームの変化

中日の低迷が続いていることにも触れた山口は、チームを立て直すためには基礎から鍛え直す必要があるのではないかと分析した。特に共感していたのが、体力をつけることで反復練習ができるようになり、技術が身につけば自信にもつながるという考え方だった。

山口は「基礎体力からやりましょうっていうのは、理にかなってるよなと思う」と語り、厳しい練習についても「それについて来れない選手がやっぱり振り落とされるっていうのは、なんかしょうがないなって気はするし、すごく残酷だなと思った」と複雑な心境を吐露。

そのうえで、「いや、これちょっと変わるかもね、ドラゴンズ」と、チーム再建への期待を口にした。

さらに、練習の様子をYouTubeで視聴した際には、同時視聴者数の多さにも驚いたという。朝食を取りながらキャンプ中継を見ていたところ、1万7,000~1万8,000人ほどが視聴していたといい、「すごくない? 中日ドラゴンズ」と、ファンの熱量にも感心していた。

落合博満元監督との共通点「雰囲気にすごい似てる」

工藤監督の指導について、山口はもう一人の指揮官を思い浮かべていた。それが、かつて中日ドラゴンズを率いた落合博満元監督だった。

「工藤監督は落合監督の雰囲気にすごい似てるなと思うんだけど、みんなどう思う?」と視聴者に問いかけた山口。「落合監督の怖さも、怖さとは違うんだけど、なんかその理屈的には同じところにあるんじゃないかなって思うんだよね」と、両者の指導方針に通じるものを感じていることを明かした。

山口は、落合元監督がキャンプの早い段階から実戦を取り入れていたことを振り返り、選手に対して事前に体を仕上げておくよう求める姿勢に言及。一方、工藤監督についても、オフの期間を単なる休みと捉えず、次のキャンプに向けて選手が自ら準備することを求めていると説明した。

「ちょっと落合監督に似てるなって思うところはある」と改めて語った山口は、現在のチームについて「ピリッとしてるよ、みんな。マジで本当ピリッとしてると思う」と分析。若手選手の立場を想像し、「工藤監督が出てきて、『やってください』『こうですから、できるようにしといてください』みたいに笑顔で言われたら、敬語でちょっと怖い」と、その独特な緊張感を表現した。

もっとも、山口はこうした厳しさを否定的には捉えていない様子。「いい緊張感があるんじゃないかなと思いますけど」と語り、今後のチームの変化に期待を寄せた。

そして、「すぐ結果出るとは思わないけど」と慎重な見方も示しながら、「3年監督やってくれたら、間違いなくドラゴンズ変わるなって感じはする」と、工藤新体制への期待を語っていた。

【編集部MEMO】
サカナクションの山口一郎が、自身のYouTubeチャンネルで行っている生配信『山口一郎の今夜も雑談中。』。音楽制作の舞台裏や日常の出来事、芸能界での交友関係、大好きな中日ドラゴンズの話題など、さまざまなテーマについて飾らない言葉で語っている。視聴者から寄せられるコメントに応じながらトークを展開することもあり、ラジオのような距離感で山口の素顔に触れられるのも魅力だ。