皆さんは、「チーズかつお」おにぎりの元祖といわれるお店をご存じだろうか? 今回は、『日本ご当地おにぎり大全』(タツミムック)から、北海道・札幌の人気店「おにぎりのありんこ」を紹介する。
【北海道】おにぎりのありんこ
かつおにチーズの名コンビ握りたてで味わう札幌名物
札幌のおにぎり専門店『おにぎりのありんこ』。不動の一番人気は『チーズかつお』だ。創業者の妻が宅配ピザのチラシを見て、おにぎりにチーズを入れることを思いついた。試作を重ねて生まれた味は、だしのきいたかつお節のうま味と、温かなご飯でやわらかくなるチーズのコクが好相性。『サーモンチーズ』も、ありんこらしい一品だ。
当初は期間限定だったが、客からの強い要望に応えて定番メニューに。さらに、おにぎりと並ぶ隠れた人気者が『とん汁』。肉とたっぷりの野菜をじっくり煮込み、具のうま味を引き出したやさしい味わいである。
新しい組み合わせを生み出しながら、いつ訪ねても期待を裏切らない。ありんこのメニューには、札幌の人たちと共に重ねてきた店の歩みが刻まれている。
【人気No.1】チーズかつお
今ではそれほど珍しくないチーズとの組み合わせだが、この『チーズかつお』はありんこが元祖といわれている。創業当時からある人気の具だ。
サーモンチーズ
現在は定番17 種類を揃え、店舗限定品も加わる。北海道を中心に、埼玉、宮城、愛知にも店を構え、札幌で育った味を各地へ届けている。
とん汁
型を使わず手で握る外はしっかり、中はふんわり
札幌市のJRタワーアピア店。イートインとテイクアウトの両方で利用できる。大きな三角形のどこから食べても具が出てくる。約3カ月の研修と試験を通過した握り手だけが、この食感をつくれる。
「おばあちゃん」が伝える手で握るおいしさ
創業者の義母で「総店長」と呼ばれた名物お母さん。84歳で引退してからも客が近況を尋ねるほどの人気者だった。地域の人におにぎり教室も開催。教室は今もベテラン社員に引き継がれている。
2.5坪から始まったありんこの成長物語
1978(昭和53)年、札幌に2.5 坪の小さな店を開業。店内をアリのように動き回る姿から「ありんこ」と命名。当時は『チーズかつお』をはじめ、すじこや明太子、鮭など、北海道らしい具も豊富な全12種類だった。
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※本記事で紹介している内容は、書籍出版時点(2026年10月)の情報です。現在は商品内容や販売状況、店舗情報などが変更されている場合がございます。
『日本ご当地おにぎり大全』(タツミムック)

¥1,870円
著者・大塚正樹
これまで日本全国3000種類以上を実食してきた日本一のおにぎりマニア・研究家。『マツコの知らない世界』をはじめ、メディア出演も多数。なお、本書の掲載記事は、「note創作大賞2025」フード部門入選作品が元になっています。
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