ムーンムーンは2026年10月23日、いびき無呼吸改善協会が実施した「妊娠といびき」に関する調査結果を発表した。調査は2026年10月5日~2026年10月15日、直近5年以内に出産を経験した全国の20~40代女性157人を対象に、インターネットアンケートで実施したもの。
妊娠中の睡眠の変化は夜間のトイレや寝苦しさが上位
妊娠中に経験した睡眠の変化では、「夜間にトイレで起きることが増えた」(17.1%)が最多で、「寝苦しくて仰向けで寝られなかった」(16.9%)、「夜中に何度も目が覚めた」(14.4%)、「寝つきが悪くなった」(13.8%)、「日中に強い眠気があった」(13.6%)と続いた。
回答者157人のうち、いびきを指摘された、または自分のいびきで目が覚めた経験がある人は34人(21.7%)だった。妊娠中にいびきを経験した人は、約5人に1人に上ることがわかった。
いびき経験者はむくみや息苦しさを感じた割合が高い傾向
妊娠中に気になった体調の変化では、「手足や顔のむくみ」(19.6%)が最多となった。次いで「朝起きても疲れが取れない」(16.9%)、「体重が想定以上に増えた」(16.7%)、「集中力の低下」(14.0%)、「息苦しさ」(10.6%)が続いた。
いびきを経験した34人と、それ以外の123人を比較すると、いびきを経験した人では「手足や顔のむくみ」(58.8%)、「息苦しさ」(38.2%)、「血圧が高めと言われた」(20.6%)を挙げた割合が高かった。いびきを経験していない人では、それぞれ43.9%、22.0%、9.8%だった。
睡眠の悩みはパートナーに相談する人が最多
妊娠中の睡眠の悩みを相談した相手は、「パートナー」(23.6%)が最多だった。次いで「産婦人科の医師」(19.9%)、「親やきょうだい」(15.2%)、「助産師・看護師」(11.1%)、「友人」(9.4%)となった。
「その他」(20.8%)には、「誰にも相談しなかった」(7.4%)、「妊娠・育児アプリ」(5.1%)、「SNSやネットの掲示板」(4.0%)などが含まれる。身近なパートナーが主な相談相手となる一方、悩みを誰にも相談しなかった人も一定数いた。
睡眠の悩みを約8割が「仕方ない」と受け流す
妊娠中の睡眠の悩みについて当時どのように考えていたかを尋ねたところ、「妊娠中だから仕方ないと思っていた」(59.2%)が最多となった。「出産すれば治るから我慢するしかないと思っていた」(20.4%)と合わせると79.6%に上り、約8割が睡眠の悩みを受け流していた。そのほか、「気になっていたが、相談するほどではないと思った」(9.6%)、「特に悩みはなかった」(6.4%)、「相談して対処した」(2.5%)、「相談したかったが、誰に聞けばよいかわからなかった」(1.9%)だった。
いびきを経験した34人に限ると、「相談して対処した」と回答した人はいなかった。妊娠中の睡眠の悩みが、相談して対処するものとして認識されにくい実態がうかがえる。
妊娠中のいびきや相談先に関する認知は低い
妊娠中の睡眠やいびきについて知っていることを尋ねたところ、「妊娠中期以降は横向きで寝ると楽とされる」(26.6%)が最多だった。次いで「いびきが続くと眠りが浅くなる」(17.8%)、「体重の増加がいびきに影響する」(13.2%)、「睡眠時無呼吸症候群は女性にも起こる」(10.2%)となった。
「知っているものはない」(8.9%)という回答もあった。「その他」(23.3%)には、「気になる場合は妊婦健診で相談できる」(7.6%)、「妊娠中は鼻の粘膜がむくみ、鼻づまりが起きやすい」(7.2%)、「妊娠中はいびきをかきやすくなるとされる」(6.6%)などが含まれる。
また、「妊娠中のいびきと血圧の関連を指摘する報告がある」と知っていた人は2.0%にとどまった。妊娠中のいびきそのものや、相談先に関する知識は十分に広まっていない状況が見られた。
いびき無呼吸改善協会は、妊娠中はホルモンの影響による鼻づまりや体重の増加など、いびきが出やすくなる変化が重なる時期だと説明する。今回の調査でも約5人に1人がいびきを経験していたが、それ自体は珍しいことではなく、必要以上に不安に思う必要はないとしている。ただし、いびきが毎晩のように続く、睡眠中に呼吸が止まっていると指摘された、日中の眠気が強い、むくみや血圧が気になるといった場合は、妊婦健診で医師や助産師に相談するよう呼びかけている。
また、横向きで寝る、寝室の乾燥を防ぐといった工夫も紹介。妊娠中の睡眠の悩みは我慢するものではなく、相談してよいものだと伝え、本人だけでなくパートナーや家族も、いびきに気づいたら気軽に声をかけてほしいとしている。




