アリナミン製薬は9月24日、避妊に関する意識・実態調査の結果を発表した。調査は2026年8月25日~8月26日、全国20代~40代の性交渉経験ありの女性1,000名を対象にインターネットで行われた。
30.8%が「望まない妊娠の可能性」を経験
9月26日は「世界避妊デー」。望まない妊娠を減らすことを目的に、避妊に関する正しい知識と選択肢への理解を促す国際的な記念日となる。同社は、国内で緊急避妊薬がOTC化されてから半年となるタイミングで、避妊に関する実態を明らかにするため、同調査を実施した。
妊娠を望まない性交渉において、避妊が「必要である」と回答した人は95.2%に上り(「とてもそう思う」81.9%、「ややそう思う」13.3%)、年代を問わず避妊の必要性が強く認識されていた。一方で、「避妊していたが失敗した」「避妊をしなかった」などにより、望まない妊娠の可能性が生じた経験が「何度もある」(6.2%)または「1~2回ある」(24.6%)と回答した人は合計30.8%。高い意識があっても、実際には約3人に1人が妊娠への不安に直面していることが明らかになった。
「望まない妊娠の可能性」相手はパートナーの男性が7割超
望まない妊娠の可能性が生じた経験のある人に、その相手を尋ねたところ、75.0%が「パートナーの男性」と回答した。年代別でも20代75.5%、30代75.9%、40代73.5%と大きな差はみられなかった。望まない妊娠への不安は、一時的な関係や一部の人だけに起きるものではなく、日常的で親密なパートナーシップの中でも起こり得る問題であることがうかがえる。
避妊していたにもかかわらず、不安が生じたケースが38.6%
望まない妊娠の可能性が生じた理由については、「避妊をしなかった」が57.5%で最多となった。一方、「避妊していたが、失敗した」(26.3%)と「避妊していたが、成功している確証がなかった」(12.3%)を合わせると38.6%となり、避妊を行っていても不安が生じるケースが約4割に上った。避妊に失敗した具体的な原因では、約7割がコンドームの破損・脱落となり、予期せぬトラブルが不安につながる実態がみられた。
望まない妊娠の可能性を初めて経験した人の57.2%が24歳以下
望まない妊娠の可能性が初めて生じた時期については、「20~24歳」が40.6%で最も多く、「10代以下」(16.6%)と合わせると57.2%が24歳以下で経験していた。特に若年層に対する避妊がうまくいかなかった場合の対応や相談先、緊急避妊薬という選択肢について正しく知れる機会をつくることの重要性がうかがえる。
避妊をしなかった理由「妊娠する可能性は低いと思った」が最多
望まない妊娠の可能性が生じた際に「避妊をしなかった」と回答した人に、その理由を尋ねたところ、「妊娠する可能性は低いと思った」が33.9%で最も高くなった。次いで「相手が避妊を望まなかった」(30.5%)、「雰囲気を壊したくなかった」(26.6%)が続いた。
約3人に1人が「避妊してほしい・避妊したい」と言い出しにくい経験
性交渉の相手に対し、「避妊してほしい」「避妊したい」と言い出しにくいと感じた経験がある人は35.7%だった。その理由は「雰囲気を壊したくなかった」が59.7%で最も高く、「相手が嫌がると思った」(33.3%)、「嫌われたくなかった」(26.9%)が続いた。避妊の実践には、知識だけでなく、相手との関係性やその場の心理も影響していることがわかる。
「緊急避妊薬のOTC化を詳しく知っていた」は17.4%にとどまる
緊急避妊薬が薬局やドラッグストアで購入できるようになったことについて、「詳しく知っていた」のは、17.4%にとどまった。年代別では20代23.1%、30代15.3%、40代13.8%となり、年代間で約10ポイント近い差がみられた。年代を問わず、購入方法や服用のタイミングを含む正しい情報を社会全体に広げていく必要性が示唆された。
緊急避妊薬の服用「当然の権利・行動」81.0%
緊急避妊薬の服用経験者168名に、服用時の気持ちを尋ねたところ、「自分の身を守るための当然の権利・行動だと思った」に「当てはまる」と回答した人は81.0%だった。一方、服用時に「経済的な負担が重いと感じた」人は74.4%、「副作用などへの不安があった」人は69.6%だった。また、「周りに相談できる人がいないと感じた」は50.6%、「恥ずかしい・気まずいと感じた」は47.0%だった。緊急時に必要な情報や相談先へつながり、納得して選択できる環境づくりの重要性がうかがえる。









