BPO(放送倫理・番組向上機構)の放送倫理検証委員会は、11日に開催した会合の議事概要を公表。7月と8月に寄せられた視聴者・聴取者意見について報告した。

8月に寄せられた意見の総数は、例年よりやや多い2,603件。ゲスト出演した医師が「香害」が存在する科学的根拠は乏しいという論を展開したラジオ番組に対し、聴取者から「一方的な意見を押しつけている」などの意見が寄せられた。

  • BPO事務局が入る千代田放送会館

    BPO事務局が入る千代田放送会館

7月は2,859件 番組と広告の識別に関する意見も

7月に寄せられた視聴者・聴取者意見は、例年より少ない2,859件だった。

このうち、番組と広告の識別に関する視聴者意見が2件寄せられ、委員会で検討。その結果、現時点では特に取り上げて議論すべき案件とは判断しなかった。

民放8局の宗教番組、5局へのヒアリング実施

また、委員会では、前回の会合で審議入りを決めた民放8局放送の宗教番組『霊界探訪記~不滅なるものへの挑戦~』についても審議した。

同番組は、奈良テレビ放送、とちぎテレビ、京都放送、群馬テレビ、テレビ和歌山、岐阜放送、三重テレビ放送、びわ湖放送の8局が3月14日から26日にかけて放送。視聴者から「教団の主張を一方的に流す内容だ」とする意見が寄せられ、番組と広告の識別や、番組考査において放送局の自律性が守られていたのかなどを詳しく検証する必要があるとして、7月に審議入りしていた。

今回の会合では、担当委員から8局のうち5局の関係者に対するヒアリングの実施状況などが報告され、他の委員から複数の質問が出た。今後、残る3局にヒアリングと調査を行い、引き続き審議する。