「ニューヨークへ行きたいかー!」――約30年ぶりに、あの問いかけに大勢の「オー!」が返ってきた。

2027年1月1日・2日に日本テレビ系で放送される大型クイズ特番『アメリカ横断ウルトラクイズ』の国内1次予選が12日、東京・稲城市のジャイアンツタウンスタジアムで開催された。

1977年に誕生し、1998年の第17回大会を最後に幕を下ろした伝説的な視聴者参加型番組。番組誕生50周年を記念して復活となる今回は、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカを巡る3大陸横断ルートへとスケールアップし、全行程約4万2,000キロ。知力、体力、時の運に「知識を超える推理力」も加え、決勝の地・ニューヨークを目指していく。

この日、会場で実感したのは、単に昔の人気番組が帰ってきたということではなかった。リアルタイムで熱狂した世代も、当時を知らない若者も同じ○×に一喜一憂し、勝者を敗者が送り出す。テレビを中心に大勢の人が集まる巨大な“お祭り”が、令和によみがえっていた――。

  • 『アメリカ横断ウルトラクイズ』国内1次予選 (C)日テレ

    『アメリカ横断ウルトラクイズ』国内1次予選 (C)日テレ

最寄り駅から始まっていた“ウルトラクイズ”

最寄りの京王よみうりランド駅には、早朝から大勢の参加者が姿を見せていた。ここから歩いて向かう人を待ち受けるのは、急勾配の階段。これから決勝の地・ニューヨークまでの道のりに、幾多の苦難が待ち構えていることを予感させるようでもある。

  • ジャイアンツタウンスタジアムへつながる急勾配の階段

    ジャイアンツタウンスタジアムへつながる急勾配の階段

一方、路線バスで向かう人も。停留所を間違えて降りそうになった人に、別の乗客が「1つ先ですよ」と声をかける場面に遭遇した。まだライバルになる前から、同じ旅に挑む“チーム感”が早くも生まれていた。

会場に着くと、入場手続きをするだけでも行列。小雨が降り、気温は秋が一気に進んだ20℃だったが、過去大会のTシャツを着た人、全身を星条旗で固めた人、自由の女神など、バラエティ豊かな扮装の出場者が続々と集まってくる。かつての『ウルトラクイズ』をリアルタイムでは見ていない若い世代の姿も目立った。

今回の出場者には、1977年の第1回大会優勝者である故・松尾清三さんの息子と娘もいた。さらに、勤めていた会社を辞めて参加する者、かつて青春を捧げたクイズ仲間の思いを背負う者など、それぞれの人生を携えた人々が集まっていた。

一般参加者の中には、本村健太郎弁護士や元セクシー男優・しみけんの姿も。肩書や知名度に関係なく、全員が同じ一問に運命を預けるのも『ウルトラクイズ』ならではだ。

福澤朗の登場に熱気上昇

第1問が発表されるサブグラウンドに出場者が集結。ここでスタッフによる前説にも大きな反応が返ってきただけに、2代目総合MCの福澤朗が姿を見せると熱気は一段上昇した。一足早く「ニューヨークへ行きたいかー!」「オー!」という、おなじみのコール&レスポンスが響く。

そして午前8時15分、福澤から第1問が発表。それぞれ考え抜いた答えを胸にスタジアムへ入ると、上空のドローンに手を振る余裕のある人や、迷わず○、×のエリアへ進む人がいる一方、最後まで足を止め、どちらへ行くか悩み続ける人もいた。