「こちらこそ、ありがとうございます」――2027年1月1日・2日に日本テレビ系で放送される大型クイズ特番『アメリカ横断ウルトラクイズ』。12日に東京・稲城市のジャイアンツタウンスタジアムで行われた国内1次予選で、新総合MCの櫻井翔が初めて大勢の出場者たちを前に進行を務めた。

福留功男、福澤朗という歴代MCから受け継いだ「ニューヨークへ行きたいかー!」「罰ゲームは怖くないかー!」の絶叫で会場を沸かせる一方で、敗者が去るたび、その声に一つひとつ応じて何度も感謝を口にする。

福留が“兄貴”のように出場者を引っ張ったとすれば、櫻井は同じ目線に立って寄り添う――約30年ぶりに復活した『ウルトラクイズ』の新たなMC像が、早くも見えてきた。

  • 『アメリカ横断ウルトラクイズ』3代目総合MCの櫻井翔 (C)日テレ

    『アメリカ横断ウルトラクイズ』3代目総合MCの櫻井翔 (C)日テレ

歴代MCはアナウンサー、櫻井に託された問題読み上げ

『ウルトラクイズ』では、初代の福留、2代目の福澤と、これまで日本テレビのアナウンサーが総合MCを務めてきた。

一方、櫻井はアナウンサー出身ではない。それでもこの日、櫻井は進行だけではなく、自らクイズの問題文を読み上げた。さらに問題文だけでなく、正解発表後の解説情報まで自ら伝える。

一語の言い間違いが問題の意味や正誤そのものを変えかねないクイズ番組。この重大任務を託されていることからも、制作側から寄せられる信頼の大きさがうかがえる。

そんな櫻井に、福澤が当日の朝、最初にかけた言葉は、「頑張ってね」でも「楽しみにしてるよ」でもなく、「問題の下読みした?」だったという。

櫻井は本番終了後、「“そんな細かいところまで気にしてくださるんだ!”ってびっくりしました」と振り返り、それだけ福澤が今も番組を気にかけていることが「うれしかったです」と明かした。

  • (左から)福澤朗、櫻井翔 (C)日テレ

    (左から)福澤朗、櫻井翔 (C)日テレ

「入ってまーす!」突然のアピールに会場爆笑

櫻井らしさが強く表れたのは、クイズの合間だった。

敗退してグラウンドから去っていく人から「翔くんもがんばってー!」と声が飛ぶと、「ありがとうございます。私になんて恐縮です!」。

「翔くんもいってらっしゃーい!」には、「ありがとうございます。行ってきます!」と返す。

白衣姿の出場者を見つけて「休診ですか?」と素朴な疑問をぶつければ、「また来年ー!」という声には「来年、自分かどうか確約できないんですが、スタッフに伝えておきます」と約束。

「ありがとうー」と声が上がれば、「こちらこそ、ありがとうございます」と感謝。

そんな中、「自動車保険はチューリッヒ入ってまーす!」という突然のアピールが飛び出すと、櫻井も会場も爆笑となった(※櫻井はチューリッヒ保険のイメージキャラクターを務めている)。

この敗者と櫻井のやり取りは、退場シーンの恒例行事に。声をかけられるたび、その一人ひとりに反応し、何度も深々と頭を下げていた櫻井。勝者だけを見るのではなく、敗れてなお会場に残る人たちも同じ番組を作る“参加者”として接する姿勢が印象的だった。