こんにちは! 某恋リアショーに参加経験もある、漫画家・ライターの白戸ミフルです。8月に10年以上勤めた会社を辞め、世界一周婚活旅に飛び出しました。現在はノマド向けのワークショップに参加するため、東ヨーロッパのジョージアに滞在中。ジョージアはビザなしで最長1年間滞在でき、生活コストや税率も低く、「ノマドの聖地」といわれています。

そしてジョージアといえば、日本でも松屋の限定メニューとしてたびたび話題になる、あの「シュクメルリ」の本場でもあります。世界婚活も同時進行中ですが、今回は色気よりニンニク。というわけで、本場のシュクメルリを食べてきました。

  • 東ヨーロッパのジョージアで、本場のシュクメルリを食べまくってきた

    東ヨーロッパのジョージアで、本場のシュクメルリを食べまくってきた

■日本の「松屋」とは別物!? 本場シュクメルリは鶏の量がハンパない

シュクメルリは、ジョージアのラチャ地方にあるシュクメリ村を発祥とする伝統的な郷土料理。鶏肉を揚げ焼きし、たっぷりのニンニクとクリーム(または牛乳・サワークリーム)で煮込んだものです。

日本でおなじみの「とろけるチーズ」や「さつまいも」は、本場のシュクメルリには入っていません。さらに、見た目のインパクトも日本版とは大違い。通常サイズには、なんと鶏1羽がまるまる入っているのです。とはいえ、大抵の店ではハーフサイズも用意されているので、ひとりでも注文しやすいのがありがたいところ。

■初日に直行した人気レストラン『Pasanauri』のシュクメルリ

  • いつも賑わっている人気ジョージアレストラン『Pasanauri』

    いつも賑わっている人気ジョージアレストラン『Pasanauri』

本場ジョージアで食べるシュクメルリを心待ちにしていたので、ジョージアに到着した初日に真っ先に、首都トビリシ市内に複数店舗を展開する人気のジョージア料理店『Pasanauri』へ向かいました。

  • 半個室が多い1階のフロアは満席で、地下へ通されました

    半個室が多い1階のフロアは満席で、地下へ通されました

  • 地下フロアはこぢんまりとした落ち着いた空間です

    地下フロアはこぢんまりとした落ち着いた空間です

店員さんには「ハーフサイズでも2人前の量だから、あなたには多いと思うよ」と言われたけれど、もう「シュクメルリの口」になっていた筆者に、他の料理という選択肢はありません。当然、ハーフサイズをオーダー。

ドリンクはもちろん、ジョージアンワイン。実はジョージアは世界最古級のワイン文化を持つ国としても知られ、美味しいワインが手頃に飲めるのです。

  • ジョージアンワインを飲みながら、シュクメルリの到着を待つ

    ジョージアンワインを飲みながら、シュクメルリの到着を待つ

しばらくすると、グツグツ煮立った土鍋が運ばれてきました。本場のシュクメルリと初対面です! その第一印象は……「ニ、ニンニク、すご……!」

立ち上るニンニクの香りが、とにかくすごい。

  • 鶏が山盛りですが、これでハーフサイズ

    鶏が山盛りですが、これでハーフサイズ

ワインで食欲が増進していたので、たまらず鶏にかぶりつこうとしたのですが……本場のシュクメルリは、松屋と違ってガッツリ骨付き。まずは「肉を骨から外す」という工程が必要なのでした。さあ、待望の一口めをいただきます!

ジュワリと口いっぱいに広がる肉汁とニンニク、そしてクリームのマリアージュ。

「うんまぁ~……!!」

  • 本場シュクメルリの味わいを堪能中の筆者

    本場シュクメルリの味わいを堪能中の筆者

シュクメルリは、鶏肉を食べながらパンをスープに浸して味わうのが定番の食べ方。ただ、この日は鶏半羽との格闘に必死で、それどころではなく……。最後は骨を手づかみし、肉にむしゃぶりつきながら、“ジョージアのハーフサイズ”を完食しました。

そして、その濃厚な味付けのおかげで、ワインも進む、進む。気づけばおかわりしていました。ジョージア料理は、ワインを美味しくたくさん飲むために味が濃くなったのでは……という仮説を提唱したい。

後日あらためて試してみると、濃厚なニンニク・ミルクスープを吸ったパンが、これまた絶品。ワークショップ仲間と食べた際には、スープを1滴たりとも残さずパンに吸わせて完食しました。

ワインを進ませるだけでなく、個人的には「世界一パンを美味しく食べる料理」と言いたくなるほど。本場のシュクメルリに、すっかりやみつきになりました。

■本場のシュクメルリは店によってこんなに違う

これですっかりシュクメルリにハマった筆者。最初に訪れた『Pasanauri』だけでなく、別のジョージア料理店でも食べ比べてみました。

  • スタイリッシュな店内でジョージアの伝統料理を楽しめる『Pkhali Khinkali』

    スタイリッシュな店内でジョージアの伝統料理を楽しめる『Pkhali Khinkali』

伝統的なジョージア料理をモダンな雰囲気で楽しめる『Pkhali Khinkali』のシュクメルリは、同じハーフサイズでも『Pasanauri』よりずっとコンパクト。鶏半羽がそのままドン! という豪快な見た目ではなく、比較的お上品な盛り付けです。

  • 『Pkhali Khinkali』で注文したハーフサイズのシュクメルリ

    『Pkhali Khinkali』で注文したハーフサイズのシュクメルリ

同じ「シュクメルリ」でも、店によって鶏肉の量や盛り付け、サイズ感はかなりさまざま。日本ではひとつの完成されたメニューという印象がありましたが、本場で何軒か食べてみると、それぞれの店に個性がある料理なのだとわかります。

  • ジョージアの定番料理がそろう『Sabatono』

    ジョージアの定番料理がそろう『Sabatono』

トビリシ中心部のヴェラ地区にある、ジョージアの定番料理がそろう『Sabatono』で注文したのはフルサイズ。こちらは土鍋いっぱいに鶏肉がひしめき合う、迫力満点のビジュアルです。

  • 鶏が山盛りで大迫力な、『Sabatono』のフルサイズのシュクメルリ

    鶏が山盛りで大迫力な、『Sabatono』のフルサイズのシュクメルリ

このように、店によって違いはあっても、シュクメルリの主役はやっぱり鶏肉とニンニク。本場で何度か食べるうちに、シュクメルリの印象は「ニンニクたっぷりのクリーム煮」から、「鶏肉を豪快に味わう料理」へと変わっていきました。

■本場で知ったシュクメルリの魅力

日本で食べたシュクメルリとは、見た目も食べ方もかなり違った本場の一皿。さらに現地でも店によってサイズや盛り付けに違いがあり、すっかり面白くなって、滞在中に何度も食べることになりました。

特に気に入ったのは、鶏のうま味とニンニクが溶け込んだ濃厚なスープを、最後にパンで余すことなく味わう食べ方。ワインにもパンにも合うとなれば、これはもう抗えません。 ちなみに、世界一周婚活旅行のほうは、まだ始まったばかり。これだけニンニクを摂取していて婚活的に大丈夫なのかはさておき、旅先ではまだまだ未知の味に出会えそうです。