「痛恨の極みです」――NHKは9日、20代の記者を同日付で懲戒免職としたことを発表した。相手方の同意なく性的な身体接触を行ったとしており、井上樹彦会長は「NHKに対する信頼を損ねることとなり、視聴者の皆さまに深くお詫びいたします」と謝罪した。
NHKは、この職員が「相手方の同意なく、性的な身体接触を行いました」と説明。こうした行為について「職員としてふさわしくない」と判断したとしている。
NHKでは今年1月に「NHKハラスメント防止・撲滅宣言」を行い、4月には「NHK人権方針」を策定して、人権問題への取り組みを強化していた。
今回の処分を受け、井上会長は「組織をあげてハラスメントなど人権問題への取り組みを強めているさなかに、職員によるこのような事案が発生し、痛恨の極みです」とコメント。「NHKに対する信頼を損ねることとなり、視聴者の皆さまに深くお詫びいたします」と謝罪した。
その上で、「協会として人権侵害やハラスメントなどの不適切な行為を決して許さず、厳正に対処していきます」と表明。職員一人一人が人権問題を自分事として捉え、人権を尊重する組織風土への変革と再発防止に取り組むとしている。
【編集部MEMO】
NHKは8月5日、職員が番組出演者から性被害を受け、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症して休職していた事案を公表した。職員は被害から1年数カ月後に職場へ被害を打ち明け、フラッシュバックなどで精神状態が悪化するため別の部署での復職を希望したものの、「元所属での復職が原則」などとして認められず、被害から異動まで約3年を要した。
