27日にタイ・バンコクで開催された「ContentAsia Awards 2026」で、日本テレビの実写×AIドラマ『TOKYO 巫女忍者』が銅賞、フジテレビの縦型ショートドラマ『ミッシングトレイン』が銀賞を受賞した。

同アワードは、アジアのコンテンツ業界専門誌「ContentAsia」が主催し、テレビ、配信、映画など多様なプラットフォームの優れたコンテンツやクリエイターを表彰する国際賞。今年は14の国・地域から500件を超える応募が寄せられ、約180作品がノミネートされた。

  • 『TOKYO 巫女忍者』

    『TOKYO 巫女忍者』

莉子主演『TOKYO 巫女忍者』、新設のテクノロジー部門で銅賞

日本テレビが今年1月7日に放送した『TOKYO 巫女忍者』は、「Best Use of Technology in Content Production in Asia(コンテンツ制作で最も効果的なテクノロジー活用賞)」で銅賞を受賞した。

同部門は2026年に新設され、AIをはじめとする先進技術を活用しながら、創造性や制作効率、持続可能性を向上させた取り組みを表彰するカテゴリー。

莉子が主演を務めた『TOKYO 巫女忍者』は、巫女と忍者という日本文化をモチーフにした独創的な世界観の中で、人間のクリエイターによる企画・演出を軸としながら、AI技術を戦略的に活用した映像制作に挑戦。その新たな制作手法が評価された。

莉子は受賞について「本当にうれしく思います」と喜び、撮影前にはAIを活用した作品作りを具体的にイメージできていなかったものの、完成作を見て「これまでにはなかった新しい映像表現の扉が開かれたように感じ」たと振り返る。

さらに、日本文化やエンターテインメント性と最新テクノロジーを融合した挑戦に触れ、「今回の受賞をきっかけに、この作品が日本国内だけではなく、世界へ羽ばたいていくことを願っています」と期待を寄せた。

プロデューサーの水嶋陽氏は、AIについて「単なる効率化のツールとしてではなく、人間のクリエイティビティを拡張するパートナーとして活用することを目指してきました」と説明。重要なのは技術そのものではなく、その先にあるストーリーテリングと感動体験だとし、「クリエイターとテクノロジーが共創する新しいコンテンツ制作の可能性」を評価された結果だと受け止めている。

同作は今年4月にGoogle Cloud主催「第5回 生成AI事例アワード」で最優秀賞、8月には映画テレビ技術協会の映像技術賞DVT(デジタルビジュアル技術)部門特別賞も受賞。Huluで配信されている。

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菅井友香主演『ミッシングトレイン』は銀賞

フジテレビが運営する縦型ショートドラマアプリ「FOD SHORT」で独占配信中の『ミッシングトレイン』は、マイクロドラマシリーズ部門で銀賞を受賞した。

フジテレビとしては、2025年に米・スカイバウンドとの共同制作ドラマ『HEART ATTACK』が連続ドラマ部門で銀賞を受賞しており、2年連続の銀賞となった。

『ミッシングトレイン』は、FOD SHORT初のオリジナルホラーサスペンス。全70話で、止まらない電車という密室空間を舞台に、“誰にも明かせなかった秘密”と向き合う乗客たちの心理を描く。

夜の電車でうたた寝していた銀行員・小田明美(菅井友香)は、乗客・今元勇作(草川拓弥)の言葉で異変に気づく。電車は停車するはずの駅を通過し続け、連結部のドアも開かない。やがて照明が消え、鈴の音が響いた直後、乗客の一人が姿を消してしまう。

現れるたびに何かが起きる“不気味な子ども”、行き先の分からない列車、次々と進行する謎。縦型ショートならではのテンポと構成で、視聴者自身も列車に閉じ込められた一員のように物語へ引き込んでいく。

企画・プロデュースの加藤達也氏は「縦型ドラマとしても珍しい、チャレンジングなオリジナルホラー企画」と振り返り、菅井、草川、脚本も務めた野崎浩貴監督らキャスト・スタッフの「熱量と遊び心あふれるクリエイティブ」に感謝。

その上で、「縦型ドラマは、日本ではまだ浸透し始めたばかりの新しいジャンルですが、非常に大きな可能性を持ち、世界的にも市場が広がっているコンテンツ」とし、今回の受賞が、日本のクリエイターがアジアや世界へ目を向け、国境を越えて人を驚かせる作品を生み出すきっかけになることを願った。

なお、同アワードではフジテレビの『ネプリーグ』がオリジナルゲームショー部門、FOD SHORT『おとなの子~先生とわたしの境界線~』がマイクロドラマシリーズ部門にそれぞれノミネートされている。

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