コネヒトは8月7日、「夏の帰省に関するホンネ調査」の結果を発表した。調査は2026年7月28日~8月2日、子育て中のユーザー543名を対象にインターネットで行われた。
実家への帰省は9割が前向き。義実家では約半数
実際に帰省する予定がある人に「本当のところ、その帰省は『したい』ですか」と尋ねた。
実家への帰省は9割(90.0%)が「したい」側を選んでいる。義実家では56.1%と半数を超えているが、実家に比べると差がある。
分かれ目のひとつは「事前に話し合ったか」
義実家に帰省する180名を、帰省先や日程の決め方で分けて比べた。
夫婦で相談して決めた家庭(94名)では70.2%が「帰省したい」側を選んだ。それ以外の家庭(86名/配偶者が決めた・実家の意向・特に決めていない)では40.7%。約1.7倍の開きがある。
日頃から家事・育児を分担している家庭では、65.5%が「帰省したい」
「普段、配偶者・パートナーがどのくらい家事や育児をしているか」でも、差が出た。分担が「半々くらい」と答えた家庭(55名)では65.5%、「3割以下」の家庭(115名)では50.4%が、義実家への帰省を「したい」と答えている。
「荷造りや移動の手配、子どもの体調管理といった帰省に伴う"名もなき家事"は、日常の家事・育児の延長線上にある。日頃から分担できている家庭では、帰省という非日常も一緒に乗り越えるものとして受け止められていることがうかがえる」(同調査)。
「休める帰省」は「母子帰省」で成り立っていた
帰省の形そのものを組み替えている家庭もあった。実家に帰省する213名を、配偶者が同行するかどうかで比較した。
「自分も少し休める・ゆっくりできる」を挙げたのは、配偶者も一緒の場合(157名)が35.0%、母子帰省(56名)が62.5%で、27.5ポイントの開きがあった。一方「子どもが祖父母と過ごす姿を見られる」は63.7%と69.6%で、あまり変わらない。
つまり、帰省の第一の楽しみである子どもが祖父母と過ごす時間はそのままに、自分自身が休める形になっているということ。実家にだけ帰省する123名のうち41.5%(51名)が「私と子どもだけ」で帰省している。滞在日数を見ても、母子帰省は実際2.65泊・理想2.73泊で、ほぼ希望どおりの長さとなっていた。
自由記述では、「愛知から青森の義実家へ、パパが幼児2人を連れて帰省してくれます!帰る際には帰省費用+αを持たせてくれる気遣いの塊のような義両親です。最高すぎて頭が上がりません」(30代後半・末子3~5歳)といった、「父子帰省」をとる形も寄せられている。「家族全員でそろって行く」以外の選択肢が、すでに実践されていることがうかがえる。
しんどさの正体は「口出し」ではなく「居場所」だった
帰省のしんどさとしてよく語られるのが、育児方針への口出し。しかし今回の調査では、そこに差はなかった。
「育児方針への口出し・干渉」は実家にだけ帰省する人(123名)で10.6%、義実家にだけ帰省する人(84名)で11.9%とほぼ同じ。「家事や育児の手伝いの負担」も9.8%と9.5%でほぼ同じだった。育児に口を出されること自体は、実家でも義実家でも同じくらい起きている。はっきり差が出たのは「自分の時間・居場所がない」で、実家8.1%に対し義実家32.1%。4倍の開きがあった。
自由記述では、「義実家帰省はお土産の指定ありでかつ遠い親族分まで買って行かないといけない、私たち家族が(夫から)行きたい所を提案しても義母の意向に沿わなければやんわり却下される、嫁たちは義祖母の話し相手をしなさいという雰囲気がある。遠方のレジャーに連れて行ってくれたりお小遣いもいただいてありがたいですが、気疲れはめちゃめちゃします…」(30代前半・末子小学生)という声も寄せられた。
「帰省がしんどくなる分かれ目は、よく語られる育児への口出しではなく、その場所で気を抜ける居場所があるかどうかにあることが分かった」と同調査。
子育て当事者の声
「家族には言えないけれど、帰省について正直に思っていること」を自由記述で尋ねたところ、543名中237名(43.6%)から回答が寄せられた。そのうち48名(20.3%)が配偶者・パートナーについて触れていた。
負担の偏りについて
- 「結局夫より自分の負担が高い。準備は全部自分だし、帰省したら夫はどちらの実家でも寝転がって休んでいるが、自分は寝転がるなんてできない」(30代前半・末子0歳)
- 「義理実家には父子帰省をしてほしいが、父親に子供を任せるのが不安で、なかなか父子帰省を実行できない」(40代・末子小学生)
実家と義実家で、休めるかどうかが違うという声
- 「実家だとちょっと子どもと離れて自分も休むことができるが、義実家でゴロゴロしたり気を抜いて休むことはまだできない」(30代前半・末子0歳)
- 「ご飯は用意してもらえて本当に感謝してるけど、泊まると家に帰ってきた時にどっと疲れがでる。嫌なわけじゃないけど、休みの日に疲れはとれない」(30代前半・妊娠中)
それでも帰る理由
- 「親孝行のためだけに帰省します。実家だけどそんなに居心地良くないけど、もしかしたらあと数年しか会えないかもしれないと思うと、孫と会わせることだけが私にできる親孝行だから。」(40代・末子3~5歳)
うまくいっている家庭の声
- 「義実家の祖父母と義兄さんはとてもいい方で、正直ゆっくりさせてもらってます。」(40代・末子3~5歳)
- 「本当は2週間くらい帰省したい。旦那側の親戚宅だが本当に毎年楽しみで、今年もものすごく楽しかった!」(30代後半・末子3~5歳)
「しんどい」と語られること自体への違和感
- 「義理の両親とうまくいってない? 好きじゃない? ママが多くて、うちは仲良くできているが言いづらい笑 SNSにつられて敵対しすぎてるんじゃないか?と思うことがある。」(20代後半・末子0歳)
これからの帰省のかたち
- 「実家、義実家それぞれに帰省するのは面倒くさいので、いっその事旅館とかに集合して2泊3日くらいでみんなでのんびり過ごして一気に終わりにしたい。」(30代後半・末子3~5歳)
- 「みんなと同じでなくて良いと思う。帰省したい人が好きな時期にしたら良い。」(30代後半・末子0歳)




