
KATSEYEが通算3作目となるEP『WILD』のリリースを前に、初の映画作品『KATSEYE: WILD HEARTS』を8月12日(水)と8月15日(土)に限定公開する(TOHOシネマズ 日比谷とヒューマントラストシネマ渋谷のみ8月12日〜8月16日の5日間にわたり公開)。映画の見どころをライター・岸野恵加に解説してもらった。
「Hola」「안녕하세요(アンニョンハセヨ)」「Kumusta」……映画の冒頭、メンバーは順にそれぞれのルーツにある言語で挨拶をしていく。KATSEYEのことをまだよく知らない人も、彼女たちが多様なバックグラウンドを持つグループであることを、この一瞬で感じ取れることだろう。
KATSEYEはキューバ系/ベネズエラ系アメリカ人でアメリカ出身のDANIELA、インド人でアメリカ出身のLARA、ガーナ系イタリア人でスイス出身のMANON、中国系アメリカ人でアメリカ出身のMEGAN、フィリピン人のSOPHIA、韓国人のYOONCHAEからなる6人組ガールグループ。HYBEとGeffen Recordsがタッグを組んで実施したオーディション番組『The Debut: Dream Academy』を経て、2023年11月に結成された。2024年6月のデビューからわずか2年余の間にグラミー賞に2度ノミネートを果たし、ロラパルーザやコーチェラなど、大型フェスへも引っ張りだこ。今、最も熱視線を浴びているガールグループだ。
本作『KATSEYE: WILD HEARTS』では彼女たちがたゆまぬ努力を重ねるトレーニングの様子や、メンバーそれぞれが率直な言葉を紡ぐインタビューなどを通じて、KATSEYE結成からの2年半を振り返る。KATSEYEらしさがよく出ている一幕は、メンバーが自由奔放であるがゆえに起こってしまった、活動初期のライブ配信でのハプニングだろう。配信がすでに始まっていることに気づいていなかったメンバーが緊張から放ってしまった暴言が、電波に乗って届けられてしまったのだ。当時の心境について、メンバーは苦笑いしながら「”KATSEYEは終わった”と思った」と振り返る。しかし視聴者は、そんな自然体の彼女たちの姿を友人のように感じたようで、応援の声が多数寄せられた。DANIELAはこの出来事を通じて「”私らしくあり続けよう”って思った」と語っており、KATSEYEは”ありのままの魅力”を大事にするグループとしての色を濃くしていく。
2025年4月にリリースした「Gnarly」は、彼女たちにとって転機となった1曲だ。ビルボードのメインソングチャート「Hot 100」に92位で初めてチャートインし、グローバルにヒットを記録した「Gnarly」だが、リリース直後はあまりにも強烈なクリエイティブに対し、ネガティブなリアクションが殺到していた。メンバーは意気消沈しながらも「ステージで証明する」と誓い、韓国の音楽番組で圧倒的なパフォーマンスを披露。すると手のひらを返したように、ネット上に称賛の声が広がっていく。LARAは「Gnarly」の活動を通じて「信念を貫くことを学んだ」と言い、MEGANは「時間がかかるものなの。美しいアートが認められるまではね」としみじみ語る。デビューするまでは普通の少女たちだったKATSEYEが、批判を受けようとも折れず、強い信念を持った真のアーティストへと進化していく過程が、本作ではしっかりと捉えられている。
Photo by Rahul Bhatt
またメンバーそれぞれのキャラクターや、魅力を掘り下げるパートも充実している。社交不安を抱えているMEGANは、週2回セラピーに通っていることを赤裸々に告白する。そして映画内では語られていないが、MEGANとLARAは自身のセクシュアリティを公表しており、そうした自分を偽らない姿勢も、KATSEYEが多くの人から支持を集める理由だ。時代に選ばれたスターでありながら、ひとりの人間として真摯であろうとする姿に、多くの人々が共感している。また、わずか15歳でデビューしたYOONCHAEが、最年少ながらメンバーを落ち着かせる役割を担っているという微笑ましい関係性や、2026年2月から活動を休止しているMANONに対してメンバーが温かい言葉を送る場面など、互いを支え合うメンバーの関係性や絆の強さにも、心を温かくさせられる。
映画公開と時を同じくして、KATSEYEは最新EP『WILD』を8月14日にリリースする。映画ではその制作過程もたっぷりと公開。数々の経験を経て最強のグループへと成長してきたKATSEYEが、培ってきたスキルと情熱を余すところなく『WILD』に詰め込んだことがよく伝わってくる。SOPHIAによれば、KATSEYEはまだ自分たちの音楽を模索している段階であるがゆえに、EPには幅広いテイストの楽曲が収録されているそうだ。コンセプトフォトでは初めて男装に挑戦するなど、メンバーは自分たちの限界を定めることなく、あらゆる分野で挑戦を続けている。
またEPのボーナストラック「Unloveu」は、LARAが作詞作曲を手がけた1曲。映画では、LARAがレコーディング時に細かくメンバーの歌唱をチェックする姿も収められており、楽曲に懸ける思いの強さが伝わってくる。メンバーがクリエイティブに携わることで、今後さらなるKATSEYEの魅力が生まれていくことだろう。
映画の監督は、ドキュメンタリーシリーズ『ポップスター・アカデミー: KATSEYEになるまで』と同じくナディア・ハルグレン。気心が知れた制作陣だからこそ、メンバーもインタビューパートではより正直な姿を見せているように思う。EYEKONS(KATSEYEファン)へのラブレターと銘打たれた本作だが、KATSEYEのことを知りたいと考えているビギナーにも、入門編としてぜひ観てもらいたい1作だ。
ニューEP『WILD』収録の最新シングル「PINKY UP」「Animal」和訳付きミュージックビデオ

映画作品『KATSEYE: WILD HEARTS』
2026年8月12日(水)・15日(土)2DAYS限定上映
*TOHOシネマズ 日比谷、ヒューマントラストシネマ渋谷のみ8月12日〜8月16日の5日間にわたり公開
本編約80分 5.1ch
料金:一般2500円 学生1800円
日本配給会社|カルチャヴィル合同会社
協力|ユニバーサルミュージック合同会社
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日本公開オフィシャルサイト:https://www.culture-ville.jp/katseyewildhearts

KATSEYE
EP『WILD』
2026年8月14日(金)リリース
最新シングル「PINKY UP」「Animal」他全5曲収録
予約LINK:https://umj.lnk.to/KATSEYE_WILD

『KATSEYE WILD POP UP in Tokyo』
場所:UNIVERSAL MUSIC STORE HARAJUKU 1F
期間:2026年8月14日(金)~2026年8月23日(日)
営業時間:11:00~20:00
住所:東京都渋谷区神宮前1-20-6
アクセス:JR山手線「原宿駅」竹下口より徒歩3分
入場料:無料
