大山名人杯第34期倉敷藤花戦は福間香奈倉敷藤花への挑戦権を争うトーナメントが進行中。8月3日(月)には中七海女流三段―磯谷祐維女流二段の一戦が関西将棋会館で行われました。相中住まいに進んだ対局は87手で中女流三段が勝利。快勝といえる内容でベスト4進出を決めています。
熾烈極めるトーナメント
総勢70名を超える女流棋士(女流アマ2名含む)がわずか1枠の挑戦権を争う本トーナメント。ともに3連勝で勝ち上がってきた両者は挑戦までさらに3勝が必要です。振り駒が行われた本局は先手となった中女流三段が矢倉を志向、対する後手の磯谷女流二段は現代調の中住まいを選んで仕掛けを模索します。結局早い戦いは回避されて持久戦に移行しました。
長い中盤戦が続いてようやく戦闘開始。左辺の端攻めから手を作ったのが中女流三段の機敏な仕掛けで早くも形勢が動きます。以降は先手の一方的な攻めを見ることになったのを思うと、後手は端攻めを一手早く受ける必要があったとの結論に。磯谷女流二段は感想戦で「本譜は仕掛けられてどう指せばよいかわからなくなった」と悔しさをのぞかせました。
終局時刻は14時8分、最後は攻防ともに見込みなしと認めた磯谷女流二段が投了。終局図で後手玉は寄り形で、一方の先手玉は飛車に追われているものの自陣三段目に上がった形が安定しており詰めろがこない形でした。快勝でベスト4に進出した中女流三段は公式戦13連勝と絶好調。次戦では香川愛生女流四段―野原未蘭女流二段戦の勝者と対戦します。
水留啓(将棋情報局)
