マイナビニュースのテレビ担当記者が、7月にあったテレビ界の出来事を独断と偏見でピックアップする【7月テレビ界五大ニュース】。今月は、ドラマの制作現場をめぐる問題や熊本地震への各局対応が注目を集めた一方、『アメリカ横断ウルトラクイズ』の復活が発表され、『有吉の壁』はレギュラー放送終了へ。テレビ界を支えてきた山田五郎さん、板東英二さんの訃報も届いた。
『夫婦別姓刑事』現場トラブル フジが主演2人に謝罪
フジテレビのドラマ『夫婦別姓刑事』の撮影現場をめぐる報道を受け、佐藤二朗側がその内容に反発。撮影中に降板を申し出ていたことも明かした。一方、橋本愛の所属事務所は、フジテレビから報告された内容を事実と認識しているとし、橋本への過剰な誹謗中傷について警察に相談していることを公表した。
フジテレビは7日、外部弁護士による調査結果を踏まえて経緯を説明し、主演2人に負担と心労をかけたことを謝罪。出演者が安全に参加できる環境を整える制作側の責任に加え、限られた情報を基に当事者を攻撃することで生じる“二次被害”も問われる問題となった。
『有吉の壁』レギュラー終了、再び特番へ
日本テレビのバラエティ番組『有吉の壁』が、9月いっぱいでレギュラー放送を終了することが15日、発表された。2015年に特番として始まり、2020年から水曜19時台でレギュラー放送されてきた。今後は再び特番として放送される。
若手や中堅芸人が新たなネタやキャラクターを披露し、ブレイクのきっかけをつかむ場所として機能してきただけに、視聴者や出演芸人から惜しむ声が続出。同番組の横澤俊之プロデューサーはX(Twitter)で「レギュラー終了と言われた日から涙が止まらなくて」と悔しさを吐露した。
『アメリカ横断ウルトラクイズ』約30年ぶり復活
日本テレビの視聴者参加大型クイズ番組『アメリカ横断ウルトラクイズ』が、番組誕生50周年を記念して約30年ぶりに復活することが18日、発表された。新MCは櫻井翔が務め、年末年始に放送される。
今回はヨーロッパ、アフリカ、アメリカの3大陸を巡り、ニューヨークを目指す地球一周規模の大会にスケールアップ。制作費削減が叫ばれる中、世界を舞台に一般参加者の人生を映し出す大型企画の復活は、「テレビだからできること」への再挑戦として期待を集めている。
山田五郎さん、板東英二さん…テレビで親しまれた2人の訃報
美術評論家・編集者として活躍した山田五郎さんが14日、原発不明がんのため67歳で死去した。『出没!アド街ック天国』(テレビ東京)をはじめ、美術、建築、音楽などの豊富な知識をユーモアを交えて伝え、テレビにおける“教養人”として独自の存在感を放った。
元プロ野球選手でタレントの板東英二さんは22日、慢性心不全のため86歳で死去。『世界ふしぎ発見!』(TBS)の解答者や『マジカル頭脳パワー!!』(日本テレビ)の司会などで親しまれた。
専門分野を飛び越えてお茶の間の人気者となった2人の訃報に、幅広い世代から惜しむ声が上がった。
熊本で震度7 テレビ各局で対応分かれる
28日、熊本県で最大震度7を観測する地震が発生。NHKは『クローズアップ現代』『うたコン』、TBSは『THE神業チャレンジ』、フジテレビは『超調査チューズデイ』を休止し、報道特別番組に切り替えた。
テレビ朝日はプロ野球中継の開始を繰り下げ、その後はL字画面で情報を伝えた一方、日本テレビとテレビ東京は予定していた番組をL字画面で放送。全面的に緊急報道へ切り替えるのか、通常編成と情報提供を両立させるのか、災害時におけるテレビの判断の難しさが改めて浮かび上がった。
