大塚製薬は7月28日、「仕事中の水分補給」に関する調査の結果を発表した。調査は2026年6月22日~6月25日、全国の20~69歳男女600名を対象にインターネットで行われた。
人前で働く仕事に従事する約6割が水分補給を我慢した経験
調査結果によると、人前で働く仕事に従事する人の中でもほぼ常に顧客の前で働いている人の約6割(58.5%)が、「水分補給をしたいと思っても我慢した経験がある」と回答し、接客環境において水分補給をためらう実態が明らかになった。我慢した理由を聞いたところ、「お客様の目が気になる」「同僚の目が気になる」「店長・上司・先輩など目上の人の目が気になる」といった"周囲の目"に関する項目が半数以上(55.1%)に上った。さらに、業務中に十分な水分補給ができなかった人の約9割(88.7%)が、何らかの体調面への影響を経験。「のどの渇きを感じる」(56.6%)、「疲れやすくなる」(25.5%)、「頭がぼーっとする」(20.8%)、「集中力が低下する」(18.9%)など、身体的な不調だけでなく、仕事のパフォーマンスにも影響を及ぼしている可能性が示された。
働く人が感じる"飲みにくさ"と周囲の認識とのギャップが明らかに
調査では、約7割(73.8%)が「人前で働く仕事に従事する人が水分補給をしていても気にならない」と回答した。さらに、約8割が「健康管理のために積極的に行うべき」と回答しており、多くの人が、働く人の水分補給に理解を示していることが明らかになった。また、「もし、店舗や施設で従業員が水分補給を業務中に行う旨が掲示されていたらどのように感じるか」を聞いたところ「働く人の健康に配慮していて好感が持てる」「熱中症対策をきちんと行っている会社だと思う」といった声が寄せられたほか、「人として当然の権利について断りを入れなければならない現状を悲しく思う」といった意見も見られた。こうした結果から、人前で働く人は、実際の周囲の受け止め方に反して"飲みにくい空気"を感じている可能性がうかがえる。
「従業員には積極的に水分補給してほしい」上司・管理者約9割
上司・管理者の約9割が、「従業員には仕事中もこまめに水分補給してほしい」と回答した。また、従業員の8割以上が「上司・管理者は仕事中の水分補給に理解がある」と感じていることも分かった。一方で、従業員の半数以上が実際には「仕事中に水分補給しづらい」と感じていることが明らかになっている。上司や管理者は水分補給に理解を示しているにもかかわらず、現場では遠慮や心理的なハードルが残っている実態が浮き彫りとなった。
"自由に飲める空気"が、働きやすさにつながることが判明
調査では、人前で働く仕事に従事する人の約8割が「職場に"水分補給しても良い"という雰囲気や空気があれば、今より水分補給しやすくなる」と回答した。今回の調査からは、水分補給を妨げているのはルールそのものではなく、「周囲の目が気になる」「飲みにくい雰囲気がある」といった心理的なハードルがある可能性が示され、水分補給を十分に行えなかったことで、心身への影響を感じている人が多く存在していることがわかった。働く人がコンディションを整えながら安心して働くためには、"気兼ねなくひとくち飲める空気づくり"が重要であることがうかがえる。






