今年4月、日本テレビ系列の南海放送に入社した今井陽菜アナウンサー。大学在学中、フジテレビの深夜バラエティ番組『オールナイトフジコ』に、女子大生ユニット・フジコーズとして出演していただけに、Instagramでアナウンサーになったことを報告すると驚きの声が上がった。
「テレビ離れ」と言われる世代だが、「テレビは終わりなんて思っていない」と力強く語る今井アナ。少女歌劇団、放送部、ミスコン、深夜バラエティと様々な経験を経て、愛媛の地で目指す唯一無二のアナウンサーへの決意を語ってくれた――。
原点は地元の少女歌劇団
今井アナがアナウンサーを目指した原点には、幼い頃から続けてきた“表現”がある。
「小学5年生から地元の少女歌劇団に所属し、歌やダンスなどの芸事に取り組む中で、人や作品を引き立たせることにやりがいを感じ、中学2年生の頃から自分の経験を生かせる仕事としてアナウンサーを志すようになりました」
高校では放送部に所属し、自主制作のラジオ番組や学校行事の司会を経験した。当時はコロナ禍で、思うように活動できないこともあったというが、「限られた時間の中でも、言葉で伝える難しさや奥深さを知り、放送の魅力を改めて実感しました」という。
大学生になると、アナウンサーにミスコン経験者が多いことを知り、自身も挑戦。「FRESH CAMPUS CONTEST 2022」でファイナリストに、「ミス・ミスターキャンバス関西学院2023」ではグランプリに輝いた。
その延長線上で出会ったのが、『オールナイトフジコ』。「憧れていたテレビの世界を学生のうちに経験したい」という思いでオーディションを受け、1期生に選ばれた。
佐野瑞樹アナ、佐久間宣行から就活
『オールナイトフジコ』は、大人数が出演する生放送だからこそ、吸収することが多かった。初めの頃は本番で一言も話せず、悔しい思いを抱えて地元の大阪に帰ったこともあったが、ディレクターから「一人ひとりがそれぞれの強みを発揮することが、結果としてグループ全体の認知にもつながる」と教わり、それまでの考え方が大きく変わった。
そこで意識したのは、自分の見せ方。「同じようなキャラクターでは埋もれてしまうため、関西出身ならではの明るさや関西弁も生かしながらどんな企画にも全力で挑みました」と、ポジションを確立していった。
進行担当のフジテレビ・佐野瑞樹アナウンサーの立ち回りからも学びが多かった。視聴者に伝わりやすいように出演者の言葉を補いながら進行する技術を肌で感じ、改めてアナウンサーが果たす役割を知るきっかけになったという。
深夜の生放送バラエティという、誰もが経験できない貴重な場で、自分の出し方、限られた時間で印象を残すこと、そして人に伝えるための準備などが求められる日々を送り、「この2年間は、多くの学びを得た時間でした」と、現在のアナウンサーとしての土台になったそうだ。
フジコーズとしての活動は、番組収録に加えイベントもあり、週1~2回ほど。そのたびに大阪から東京へ通う中で、大学との両立については「単位は取れていたのですが、生活は結構ギリギリでした(笑)」と苦笑いする。
一方で、就活の面でも大きな支えがあった。佐野アナに「どこを改善すれば良いでしょうか?」と相談することもあれば、テレビプロデューサーのMC・佐久間宣行氏には、エントリーシートのキャッチコピーを一緒に考えてもらったこともあったという。さらに、番組ディレクターから「こうしたらもっと今井さんは伸びる」「ここが出せていないから、ここをもっと磨けば良さが伝わる」といったアドバイスを受けることもできたそうだ。
