「厳しめバイアスがかかることはあっても……」お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が、芥川賞と直木賞の選考について語った――。

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「小説の力を信じてる人たち」「絶対に緩くはならない」

11年前の2015年に、デビュー小説『火花』で芥川賞を受賞した又吉。16日に更新されたYouTubeチャンネル『ピース又吉直樹【渦】公式チャンネル』で、「芥川賞、直木賞っていろんな誤解がある。特に僕が受賞したことによって、その誤解が一部で大きくなってるかもしれない」と前置きしながら、「あれはマジで忖度(そんたく)ないんで」とキッパリ。その理由を、「選考委員のメンツを見てもらいたい。その人たちが書いてる小説を読んでください。忖度するはずがない」と強い口調で話した。

又吉は、選考委員について、「自分たちの文学における価値観を持ってて、何を面白いとするか。『M-1』と一緒です。“え? これ評価すんの? 終わったな”とか、“なんやねん! アイツの選評、全然読めてないやん”とか。“これがOKで、あれアカンかったんか”とかなるわけ」と説明。そのため、「芸人が書いたやつ、芸能人が書いたやつ、なんか話題になってるやつ。そういうのに獲らせてたまるか! っていう厳しめバイアスがかかることはあっても、絶対に緩くはならない」と自身の考えを語った。

選考委員は、「自分の文学観で、これを読んで面白いと思うかどうか」を大切にしているはずだとし、「親友が書いてようが、家族が書いてようが、面白くなかったら無理。面白かったら、親の敵が書いてようが丸をつけるしかない。小説の力を信じてる人たちやから、買収なんてできひん」と指摘。「それぞれめちゃくちゃ癖もあるし、頑固やし、“なんやねんコイツ!”みたいな個性を持つ人ばっかりやと思うけど。だから、面白い小説書ける人たちやから。無理なんですよ」と改めて忖度を否定していた。

【編集部MEMO】
又吉直樹は、2020年6月にYouTubeチャンネル『ピース又吉直樹【渦】公式チャンネル』を開設。後輩たちを巻き込んだ企画や妄想解釈、作品レビューなどが好評で、チャンネル登録者数は59万人、累計再生数は1億2,000万回を超えている。