夏休みは家族で旅行に行きたいけれど、費用が気になるという人も多いのではないでしょうか。近年は海外旅行だけでなく、国内旅行の費用も年々高くなっています。

そこで、人気の旅行先について、家族4人で旅行した場合のおおよその費用を比較してみました。旅行先や予算を考える際の参考にしてみてください。

  • 夏休みは家族で旅行に行きたい!

    夏休みは家族で旅行に行きたい!

人気の旅行先の費用の目安

首都圏発、夏休み期間の標準的なホテルを家族4人(大人2人・小学生2人)で利用した場合の費用の目安は次のとおりです。

  • 人気の旅行先の費用の目安 ※航空券+宿泊費の概算(現地での食事代や交通費、買い物代は含まない)

    人気の旅行先の費用の目安 ※航空券+宿泊費の概算(現地での食事代や交通費、買い物代は含まない)

沖縄は近年の需要の高さから大きく値上がりしており、2泊3日で約40~50万円、3泊4日で約50~60万円が目安となります。

一方、北海道、韓国、台湾は費用の差はそれほど大きくありません。ただし、旅行サイトの検索結果をもとに細かく比較すると、2泊3日では北海道、韓国、台湾の順で安くなる傾向があり、3泊4日では北海道、台湾、韓国の順で安くなる傾向がありました。

韓国は台湾より飛行時間が短く、航空券も比較的安く購入できるため、2泊3日の短期旅行では費用が割安になる傾向があります。一方、ホテル代や現地での食費、交通費などは、物価が安い台湾のほうが安く済む傾向があります。そのため、滞在日数が長くなるほど現地でかかる費用の差が大きくなり、台湾のほうが割安になるというわけです。

旅行費用が高い順に並べると……

●2泊3日
沖縄>>台湾>韓国>北海道

●3泊4日
沖縄>>韓国>台湾>北海道

※旅行費用は出発日や予約時期、利用する航空会社、ホテルのグレードなどによって大きく変わるため、必ずしもこの順になるとは限りません。

ハワイは別格

ハワイの旅行費用は群を抜いて高く、4泊6日で家族4人の総額は約120~200万円となりました。円安に加え、現地の物価も大きく上昇していることから、日本人にとってハワイは以前にも増して「高嶺の花」の旅行先となっています。

20年前は1ドル110円前後だった為替レートが、現在は1ドル160円前後まで円安が進みました。さらに、現地の物価も20年前と比べて約2倍に上昇しています。その結果、日本人がハワイで負担する旅行コストは、20年前と比べて約3倍になったともいわれています。

かつては家族旅行の定番だったハワイですが、現在では100万円を超える旅行費用も珍しくありません。その一方で、韓国や台湾なら家族4人で30万~40万円程度に抑えられるので、同じ海外旅行でも費用の差は非常に大きくなっています。

航空券の料金と飛行時間

先ほど比較した沖縄、北海道、韓国、台湾は、いずれも首都圏から直行便でおおむね4時間以内で行ける旅行先です。飛行時間の目安は次のとおりです。

北海道(羽田―新千歳): 約1時間30分~1時間45分
韓国(羽田・成田-ソウル): 約2時間20分~2時間45分
沖縄(羽田-那覇): 約2時間30分~3時間
台湾(羽田・成田-台北): 約3時間20分~4時間

飛行時間が短い順に並べると、北海道→韓国→沖縄→台湾となります。

航空券の価格は、飛行距離(飛行時間)だけでは決まりません。飛行距離は価格を決める要素の一つにはなりますが、実際は需要と供給の影響のほうが大きくなります。

夏休み時期の航空券の相場をみてみましょう。

<1人あたりの航空券(往復)料金の目安>
沖縄: 7万円~13万円
北海道: 3万円~11万円
韓国: 5万円~13万円
台湾: 7万円~15万円

※8月4日東京出発・6日現地出発、12時~16時の便で検索

航空券の価格だけを見ると、沖縄と台湾はそれほど変わりませんが、旅行費用の総額では10~20万円程度、沖縄のほうが高くなります。

沖縄は1泊あたりの宿泊費が高くなりやすい

宿泊費はホテルのランクだけでなく、リゾートホテルかシティホテルか、さらに立地や食事の有無などによっても大きく異なります。家族4人が1室に宿泊する場合、1泊あたりの料金はおおむね次のとおりです。

<家族4人・1室利用時の1泊あたりの料金目安>
沖縄: 7万円~20万円
北海道: 5万円~12万円
韓国: 5万円~8万円
台湾: 3万円~8万円
ハワイ: 7万円~25万円

ハワイは宿泊日数が長くなるため単純比較はできませんが、1泊あたりの宿泊費だけを見ると、沖縄と価格帯が大きく重なっています。海外リゾートであるハワイが極端に高いというより、沖縄の宿泊費がそれだけ高い水準にあるともいえるでしょう。

一方、韓国や台湾などアジア圏は、比較的手頃な価格のホテルを見つけやすい傾向があります。沖縄はシティホテルから高級リゾートホテルまで選択肢の幅が広く、オーシャンビューやプール付きなどの条件にこだわると、宿泊費が大きく膨らむ可能性があります。

沖縄はコロナ前と比べて価格が約3倍になった

ここからは私自身の体験も交えてお話しします。2019年のコロナ禍前に沖縄を旅行した際の費用と、同じ時期・同じ日程・同じホテルを利用する条件で現在の旅行代金を比較したところ、約3倍になっていました。

もちろん、これは特定のホテルや日程で比較した結果であり、沖縄旅行全体の価格が一律に3倍になったという意味ではありません。ただ、航空券や宿泊費が以前より大きく上昇していることは、実際の旅行代金からも実感できます。

背景には、物価や人件費、燃料費の上昇に加え、円安によって海外旅行の負担が増し、国内旅行を選ぶ人が増えていることが考えられます。なかでも沖縄は、国内にいながらリゾート気分を味わえる旅行先として人気が高く、需要の集中が価格を押し上げている可能性があります。

一方、韓国や台湾など、国内旅行と大きく変わらない予算で行けるアジア圏も、沖縄の有力な対抗馬となっています。今後は、沖縄と近距離の海外旅行を、費用面だけでなく、現地での過ごし方も含めて比較検討するケースが増えていくでしょう。

旅行費用を抑えるには早めの予約がカギ

国内旅行・海外旅行を問わず、航空券やホテルの料金は需要に応じて変動します。なかでも夏休み期間は価格が上昇し、繁忙期を過ぎた9月に入ると大きく下がることもあります。出発時期を少しずらすだけで、旅行費用が半額近くまで下がるケースもあります。

とはいえ、仕事や学校の都合で旅行できる時期が限られている家庭も少なくありません。その場合は、早めに予約して費用を抑える方法が有効です。一般的には、出発の3~6カ月前から予約すると、航空便やホテルの選択肢が多く、比較的安いプランも見つけやすくなります。

家族4人の旅行では総額が数十万円になるため、5~10%安く予約できるだけでも、2万~5万円程度の節約につながります。旅行先だけでなく、出発時期や予約のタイミングまで含めて検討することが、旅行費用を抑えるカギとなります。