『BLACKFOX』の撮影時と比べると、今回の現場では不思議なくらいプレッシャーを感じなかったという。

「ただただ楽しかったです」

その一言には、この7年間で積み重ねてきた経験がにじんでいた。

「『BLACKFOX』の時には出会っていなかった方たちとも、この7年でたくさんご一緒させていただきました。その皆さんが、また坂本組という一つの作品に集まれたことが本当にうれしかったんです」

大久保桜子をはじめ、新たな仲間との出会いもあった。

「仲がいいというより、もう親戚みたいな人たちが多くて(笑)。こういう人たちと定期的に作品を作れたら、どれだけ幸せなんだろうと思いました。『BLACKFOX』の時には想像もできなかった未来を、今回は想像したくなったんです」

その視線は、日本だけでなく海外にも向けられている。『BLACKFOX』は世界各国で視聴され、現在なお海外のファンからメッセージが届き続けているからだ。

「私のInstagramには、今でも『BLACKFOX』とか“Rikka”というコメントを海外の方から頂くんです。実は私、日本の次にインドネシアのフォロワーさんが多くて、現地では『BLACKFOX』がすごく人気だったようなんです。それこそ近年は、『SHOGUN 将軍』の世界的ヒットもあり、時代劇に対する注目も高まっている。だからこそ、この機運を途絶えさせてはいけない、という思いがあります」

その思いは、10代の頃から京都・太秦で時代劇に携わってきた山本の原点でもある。

「今こそ京都・太秦で撮影した時代劇を届けたいという思いは、10代の頃からずっと変わっていません。特撮と時代劇という今まであまりなかったジャンルを世界に届けられることを誇りに思っていますし、これをずっと続けていけるように頑張ることが私たちの使命なのかなと思っています」

その先に描く夢の一つが、インドネシアへの再訪だ。かつて中国武術の国際大会で初めて海外の舞台に立った場所でもあり、今では多くのファンが待つ国でもある。

「今度は武術選手ではなく、女優として帰れたらうれしいですね。私にとっても思い出の場所なので、それを実現することが大きな夢の一つです」

22歳で『BLACKFOX』の主演を務めた頃は、目の前の撮影を走り抜けることに必死だった。それから7年、仲間を信頼し、支えられることも受け入れながら、一つの作品をともに育てていく喜びを知った。そして今、その視線は日本の枠を越え、世界へと向かっている。

穏やかな笑顔で一つひとつの質問に耳を傾けながら、監督や共演者、スタッフへの感謝を何度も口にした山本。その誠実な姿勢からは、自らの力を誇るのではなく、作品も人との関係も大切に育てていこうとする真っすぐな思いが伝わってきた。

山本にとって『NINJA WARS』は、20代の集大成であると同時に、新たな一歩を刻む作品。その挑戦は、日本のアクション時代劇を世界へ届ける新たな戦いの始まりでもある。

『NINJA WARS ~BLACKFOX VS SHOGUN'S NINJA~』
レンタル・購入配信中

【配信プラットフォーム】
Amazon Prime Video、Apple TV、DMM TV、FOD、Google TV、HAPPY!動画、Hulu、J:COM STREAM、Lemino、milplus、music.jp、TELASA、U-NEXT、YouTube、カンテレドーガ、クランクイン!ビデオ、ビデオマーケット、ビデックス、ムービーフルPlus
※一部プラットフォームはレンタル配信のみ