クリオが運営する名付けサイト「名付けポン」は7月14日、「2026年上半期 名前検索ランキング」を発表した。集計期間は2026年1月1日~6月30日。期間内の検索・アクセスの記録を読み・漢字・名前ごとに集計し順位化した。有効検索数は約119万件。
女の子の名前ランキング
女の子の読みは、1位「みお」を筆頭に「えま」「さな」と、2~3音のやわらかな響きが上位に集まった。前年の同じ時期と比べると「いろは」が大きく順位を上げ、20位前後から10位前後へと上昇。古風で日本的な響きが、じわじわと支持を広げている。
女の子の漢字は、1位「月」のほか「桜」「花」など、自然・季節・天体を思わせる字が人気。1位「月」は、夜空に静かに光る天体。和の情緒とやわらかさをあわせ持ち、「結月」「美月」など"つき"止めの響きも人気だった。2位「桜」は日本の春を象徴する花で、はなやかさと可憐さの代表格。4位「花」とあわせ、"フラワー系"の字が根強く選ばれている。
男の子の名前ランキング
男の子の読みは、1位「はる」に続き「りく」「はると」。こちらも2~3音のやわらかな響きが中心。前年の同じ時期と比べると「とうま」「さく」などレトロな響きが順位を伸ばした。
男の子の漢字は、1位「陽」を筆頭に「晴」「翔」が上位。1位「陽」は太陽の光やあたたかさ、明るさを感じさせる字で、"健やかに、明るく、のびのびと"という願いと結びつく。3位「晴」は晴天のすがすがしさ、4位「翔」は大きく羽ばたくイメージ。明るさと力強さを兼ねた"自然派"の字が上位を占めた。
W杯効果で「綺世(あやせ)」への注目が急上昇
2026年上半期は、サッカーのワールドカップが大きな話題になった。試合で注目を集めた選手の名前を「もっと知りたい」と調べる動きが、データにもはっきりあらわれている。
出生届などの"実際に名付けられた"データは、赤ちゃんが生まれてから集計されるため、話題への反応が数字に表れるまで時間がかかる。一方、検索データは、話題になったその月にすぐ動く。同社では、こうして時事の話題で検索が急上昇する名前を"時事ネーム"と呼んでいる。2026年上半期にひときわ注目を集めた時事ネームが「綺世」だった。
日本代表として活躍した上田綺世(うえだ あやせ)選手。名付けポンでは、名前「綺世」のページを見に来る人が6月に急増し、名前ページのアクセスが前月の約7倍となった(サイト内アクセス集計)。
この大会では多くの日本代表選手が活躍したが、名前ページのアクセスが際立って伸びたのは「綺世」だった。やわらかで中性的な響きであることや、「綺(あや)」という読みの新しさ・珍しさが、関心を集めた背景にあるのかもしれない。実際、同じ時期には「あやせ」という響きや「綺」の漢字を名付けの視点で探す動き(読み・漢字検索)も伸びている。
2026年上半期の"3つの兆し"
名付けポンの検索・いいねデータをもとにした分析では、上位の顔ぶれは大きく変わらない一方、3つの兆しが見られた。
1つ目は「時事ネーム」。同サービスでは、これから名付ける人が利用することから、時事の話題が検索にすぐ反映される傾向があり、上半期はワールドカップの「綺世」が代表例となった。
2つ目は「いいねネーム」。検索数とユーザーの「いいね(共感)」数は必ずしも一致せず、読みの検索1位は「みお」だった一方、「いいね」では「ひまり」「ひな」「いろは」が上位となった。同サービスでは、検索だけでなく「いいね」という反応データも持つため、名前の人気を2つの軸から立体的にとらえられる。
3つ目は「クロスネーム」。漢字の「陽」「月」「桜」「葵」は男女ともに上位に入り、読みの「はる」も男女で人気となった。同サービスでは、「読み」と「漢字」を男女別に集計しており、こうした枠を越えて選ばれるクロスネームが見えてくる。性別できっちり分けず、"響きや字の印象"で選ぶ名付けが、少しずつ広がっているようだ。
なお前年比では、女の子の「いろは」、男の子の「とうま」「さく」「そうま」が順位を伸ばし、落ち着いた古風・レトロな響きがじわじわ支持を広げている。




