星野リゾートが展開する「星のや沖縄」(沖縄県中頭郡)は7月1日から、「琉球ガストロノミア ~Bellezza~」夏メニュー(1名24,200円)を提供している。
沖縄特有の食材や料理文化にイタリア料理の技法を組み合わせたコースは、琉球王朝時代の交易がもたらした「医食同源(クスイムン)」の教えから着想を得て「Bellezza」(ベレッツァ・イタリア語で美)と名付けた。クスイムンを印象付ける料理から始まり、アミノ酸やコラーゲンなど素材の栄養素を副題にしたメニューへと続く。古くから重宝されてきた命草の滋味と、夏に最盛期を迎えるフルーツが持つ栄養素を取り入れ、涼やかな味わいで健やかな美へと導く。
提供期間は2026年7月1日~9月30日。料金は1名24,200円(税・サービス料込、宿泊料別)。公式サイトにて前日まで予約を受け付ける。
御膳本草の教えを独自の視点で紐解く「琉球ガストロノミア」
琉球王府の侍医頭によって編まれた沖縄唯一の本草書「御膳本草(ごぜんほんそう)」は「バランスの取れた食事は薬になる」という「医食同源(クスイムン)」の教えであり、今でも沖縄に広く息づいている。かつて医療の届かなかった時代、島の人々は身近な命草(ヌチグサ)を薬や食材として暮らしに深く取り入れてきた背景もあり、健康や長寿にも繋がるこの考えを、同施設では、身体にとっての「美」と捉え、Bellezza(ベレッツァ・イタリア語で美)をディナーコースのコンセプトに掲げ、独自のガストロノミーを綴る。
夏に旬を迎える果実の味わいを堪能できる料理
沖縄の豊かな土壌で育まれた果実は、栄養素が豊富で暑い時期の健康維持に必要不可欠。夏に旬を迎えるパイナップルとパッションフルーツを涼やかな二品に仕立てた。冷たい前菜の「パイナップルのガスパチョ」は、消化を助ける食物繊維を豊富に含み、果実の甘みと酸味が織りなす涼やかな味わいが特徴。
「パッションフルーツとシャコ貝のカッペリーニ」は、シャコガイの塩味と果実特有の甘酸っぱさの相性が良く、パッションフルーツの持つアミノ酸が夏に疲れた身体を潤す一品。
島の海の恵みを取り入れ、五感を刺激する魚料理
沖縄の三大高級魚として親しまれ、豊富なコラーゲンを含むことから美肌を支える食材とされるアカマチを使用した「アカマチのヴァポーレ(イタリア語で「蒸気」や「蒸す調理法」を意味する言葉)」。香り高いバジルを贅沢に使用し、仕上げに目の前でオイルをかけることで、爽やかな香りがより一層引き立つ。沖縄の豊かな海の恵みと、香り豊かなハーブが織りなす一品。
伝統の知恵が宿る、月桃の香りに包まれた肉料理
古くから島人の健康長寿を支えてきた命草(ヌチグサ)を牛肉と味わう一品。命草(ヌチグサ)とは沖縄の方言で「命の草」と呼ばれる薬草や植物で、ニシヨモギや長命草、フェンネルなどをソースに仕立てた。牛フィレ肉は、月桃の葉に包んでじっくり焼き上げ、爽やかな香りを纏わせソースと合わせることで、滋味豊かな味わいを堪能できる。
沖縄の手仕事が彩るダイニング空間
高い天井と青と白を基調としたダイニングは、海のすぐ側にありながら窓を全てオープンにせず、海を感じながらもテーブルの上に意識が向き、食事をゆっくり楽しめる空間。工房を巡りセレクトされた沖縄の焼き物「やちむん」のほか、草編みの民具「バーキ」、漆を施した木の皿など沖縄の手業が創りだすぬくもりある美しい器がダイニングを優雅に演出する。






