学校のトイレ研究会は2026年6月30日、「2025年度全国教職員アンケート調査」の結果を発表した。調査は2025年9月~12月に全国の公立小中学校2,500校、2025年2月~5月に全国の公立・私立高校3,449校を対象に、郵送で実施したもの。回答数は公立小中学校194校、公立・私立高校401校。
学校施設で改善が必要な場所、第1位は「トイレ」
児童・生徒のために改善が必要な学校施設を聞いたところ、公立小中学校では55%、高校では58%が「トイレ」と回答し、いずれも第1位となった。小中学校では「廊下の手洗い場」(47%)も上位となるなど、日常的に利用する水まわり設備の改善を求める声が多く寄せられた。
「便座が冷たい」「臭い・汚い」などトイレへの不満が上位
トイレについて困っていることでは、小中高ともに「便座が冷たい」「臭い・汚い」「清掃しても汚れがとれない」が上位となった。このほか、「お湯が使えない」「洋式便器の数が足りない」など、設備面の改善を求める声も挙がった。
洋式化は進むも、「すべて洋式」は公立小中で25%
洋式便器と和式便器の割合について、「すべて洋式」と回答した学校は、公立小中学校で25%、公立高校で16%、私立高校で42%だった。「洋式が多い」を含めると、公立高校は62%、私立高校は86%となり、洋式化は進んでいるものの、完全な洋式化には至っていない実態が明らかになった。
温水洗浄便座は約7割が必要と回答、設置状況との差も
温水洗浄便座については、公立小中学校、高校ともに「必要」「どちらかというと必要」が約7割を占めた。
一方、児童・生徒用トイレで「すべてに設置」と回答した割合は、公立小中学校で20%、公立高校で10%、私立高校で40%だった。職員用トイレでは、公立小中学校が45%、公立高校が25%、私立高校が59%となっており、必要性に対して設置状況が十分に追いついていないことが分かった。
学校のトイレ研究会は、学校トイレの整備は子どもの学習環境の向上や災害時の避難所対応、教職員の職場環境改善の観点からも重要な課題だとしている。




