岡本玲は主演映画『ひとりたび』の公開を迎え、「美咲を通して自分も心のロードムービーというか成長をした」としみじみ。約5年前に「主演で撮りたい」と声をかけられた作品への思いを語った。
岡本玲が映画『ひとりたび』に万感の思い
映画『ひとりたび』の初日舞台挨拶が27日に都内で開催され、岡本玲、長村航希、岩田奏、石山愛琉、石橋夕帆監督が登壇した。
映画『ひとりたび』は、人生に行き詰まった30代の女性が、初恋の記憶を頼りに自分を見つめ直す姿を描いた物語。完成した作品について、岡本は「シンプルにすごく好きな映画になりました。撮影当時と今で作品との距離感がかなり変わっていて、美咲を通して自分も心のロードムービーというか成長をしたんだなと思っています」と語った。
印象に残っているシーンとして、岡本は道で浩輔の腕を掴み寄りかかる場面を挙げ、「自分自身の仕草がずるい女だと思っていて、心と頭と体は別物だと監督と話し合いました」と役作りの苦労を回顧。これに対し長村は「自分の役がチャラいやつに見えないよう、ピュアに見えるように意識しました。車の中のシーンは楽しくて、人の話を聞いて最後泣けてくるということがやりながら分かりました」と振り返った。
石橋監督も「浩輔の涙がいい意味でずるくて憎めない。車の中の空気感も一発OKでした」と絶賛。さらに、雨の中の電話シーンについて、岡本が「リアルに電話してきてくれたのが重要だった」と明かすと、長村は「和歌山にいなくて、東京の引っ越したてのダンボールの山の中で立て膝をついて電話していました」と驚きの裏話を披露した。
最後に観客に向けたメッセージとして、岡本は「約5年前に企画をいただき、監督から『主演で撮りたい』と言われ、絶対実現させたいと動いてきました。それぞれの人生の生き方や歩むスピードを大きく包んでくれるような映画になったと思います」と万感の思いを込めた。
【編集部MEMO】
映画『ひとりたび』ストーリー
東京で働く主人公・美咲。10年勤めていた会社に居づらくなり退職し、将来が見えないまま実家に帰る。地元で開催された同窓会で、初恋の相手が2年前に亡くなっていたことを知り——。空っぽだった美咲の心が、初恋の思い出で埋め尽くされていく……。主人公と同世代の3人が、将来への不安と過去の思い出の邂逅を織細に紡いでいく。

