
イギリス・ロンドンの新世代シーンから現れたジャズ・フュージョン・バンド、TOAST CLUB(トースト・クラブ)が、7月10日(金)にCIRCUS TOKYOで初来日公演「TOAST CLUB LIVE IN TOKYO」を開催する。トミー・ヴィリアーズ(Vo, Gt)とチャック・スマイス(Vo, Key)を中心に結成されたTOAST CLUBは、ロンドンの”Windmillシーン”から登場した注目の新鋭。ジャズ・フュージョン、ソウル、ファンク、ポップ、ヒップホップ、ダンスミュージックを横断しながら、演奏のスリルとポップな軽やかさを同居させている。
日本では、楽曲「Café Pacific」がNHK『星野源と松重豊のおともだち』で紹介されたことをきっかけに注目が拡大。さらに、ニューEP『Lift』からの先行シングル「Mean Girl」をリリースし、7月24日には同EPのリリースも予定されている。初来日公演を目前に控え、Rolling Stone JapanはTOAST CLUBにメールインタビューを実施。”Windmillシーン”との関係、TOAST CLUB流のグルーヴ哲学、そして日本のリスナーへの思いを聞いた。
─TOAST CLUBは、日本のリスナーにとってまだ新鮮な存在です。まずは、トミーとチャックの出会い、そしてこのプロジェクトがどのように始まったのかを教えてください。
TOAST CLUB Rolling Stone Japan、声をかけてくれてありがとう! 僕らは音楽学校の友達の、そのまた友達の、そのまた友達……みたいなつながりで出会ったんだ。
─TOAST CLUBはロンドンの”Windmillシーン”(※ロンドンのライブハウス「The Windmill Brixton」発の音楽ムーブメント)から登場したバンドとして紹介されています。あなたたちにとって、Windmillやその周辺のコミュニティはどのような場所ですか?
TOAST CLUB Windmillは、音楽的な実験精神や大胆さが歓迎される場所だと思う。新しいバンドと、以前からカルト的に支持されてきたアクトが混ざり合っていて、その組み合わせがとてもエクレクティックなんだ。観客もいつも、その場にどっぷり入り込む準備ができている。僕らも何らかの形でこのシーンに貢献できていると感じられることを、とても光栄に思っているよ。
─海外のライブ告知では、TOAST CLUBの音楽が「スティーリー・ダン、チック・コリアの音楽、そしてヨットロックを、ダンスフロアやモッシュピットにも対応できるものにしている」と紹介されていました。この表現をどう受け止めていますか? 自分たちの音楽を言葉で説明するとしたら、どのように表現しますか?
TOAST CLUB Windmillのプロモーターであるティム・ペリーの説明は、かなり的を射ていると思う。Windmillでやる通常のセットには、たしかに当てはまるね。ただ、TOAST CLUBの音楽にはもっといろいろな要素が詰まっていて、その”ジャンル横断”の広がりは、ちょっとした氷山どころじゃない。大型客船を沈めかねないくらい巨大だと思うよ。
─ジャズ・フュージョン、ソウル、ファンク、ポップ、ヒップホップ、ダンスミュージックなど、TOAST CLUBの音楽にはさまざまな要素が混ざっています。曲作りの際、ジャンルを意識することはありますか? それとも、グルーヴやムードから出発することが多いのでしょうか?
TOAST CLUB 曲によって毎回違うんだ。ジャムから生まれることもあれば、誰かがアイデアを持ってくることもある。ジャンルが何なのかは、たいてい制作プロセスの終わりになってから見えてくる。たとえば「Café Pacific」は、もともとは、時速105マイルくらいの勢いで突っ走るソロピアノのジャムだった。それをテンポを落として、空いている隙間にボーカルメロディが入っていった。驚くかもしれないけど、あの曲ではドラムが最後に加わったんだ。
─トミーはpiri & tommyでの活動を通じて、ドラムンベースやクラブミュージックの文脈でも知られています。そのダンスミュージックの感覚は、TOAST CLUBのバンドサウンドにどのように影響していますか?
TOAST CLUB TOAST CLUBの曲でどうしても入れたくなるものがあるとすれば、それはグルーヴにスポットライトを当てることだね。これは間違いなく、自分のダンスミュージックのルーツが出ている部分だと思う。バンドという形でこの曲たちを演奏しているけれど、ときどきDJの感覚で考えているところもあるんだ。人々がジャズ・フュージョンで踊ることは、悪いことじゃないからね。
─TOAST CLUBの音楽は、演奏の巧みさがありながら、同時にユーモアや軽やかさ、ポップな親しみやすさも感じられます。テクニカルな演奏と”楽しい音楽”であることのバランスは、どのように考えていますか?
TOAST CLUB 僕らは自分たちのことをあまりシリアスに捉えすぎない。でも、音楽のことは真剣に捉えている。その感覚がリスナーに伝わっていたらうれしいね。
─「Café Pacific」は、日本ではNHK『星野源と松重豊のおともだち』で紹介されたこともあり、多くのリスナーがTOAST CLUBを知るきっかけになりました。日本でこの曲が反響を呼んだことを、どのように受け止めていますか?
TOAST CLUB ものすごくうれしかったし、本当に感謝しているよ。
─「Café Pacific」には、どこか架空のリゾートや空港、旅先のラウンジのような映像的なムードがあります。この曲は、どのようなイメージや場所、ストーリーから生まれたのでしょうか?
TOAST CLUB まさに、そういうイメージだったんだ! この曲では、飛行機好きにとっての理想郷みたいな空気を描きたかった。飛行機に乗るわけではないのに、ヒースロー空港へ行くだけでちょっと特別な気分になれる――そういう体験の面白さも込めているんだ。
─新曲「Mean Girl」は、ファンキーなシャッフル感や、少しひねりの効いたユーモアが印象的です。この曲では、どのような人物像や場面を描こうとしましたか?
TOAST CLUB 「Mean Girl」は、デートで少し酔いすぎてしまって、コントロールを失っているような感覚を、平静を装って、皮肉っぽくふざけることでやり過ごそうとする曲なんだ。迷ったときは、とりあえずふざけてみればいい。
─「Mean Girl」は、7月24日リリース予定のEP『Lift』からの先行曲です。EP全体としては、どのような作品になっていますか? サウンド面やテーマ面で、TOAST CLUBのどんな側面が表れているのでしょうか?
TOAST CLUB 長いメロディ、インプロヴィゼーション、重なり合うボーカル、ノン・ファンクショナル・ハーモニー、ファンクショナル・ハーモニーそして最高のドラマーたち。そういう作品だね。
─『Lift』というタイトルには、上昇、移動、旅、気分が持ち上がる感覚など、いくつかの意味を感じます。このタイトルには、どのような思いを込めましたか?
TOAST CLUB その全部だね。まさにそういうことだよ。
─TOAST CLUBはライブバンドとしての評価も高まっています。スタジオ音源とライブでは、曲の印象やアレンジはどのように変わりますか? 即興やその場の勢いをどれくらい大切にしていますか?
TOAST CLUB 僕らはライブの始まりに完全即興のジャムをやるのが好きなんだ。それがステージ上にすごくエキサイティングな感覚を生み出してくれる。コードを叫び合い、リズムセクションにはハンドサインが飛び交う。何が起こるかわからない。あらかじめ書かれている曲の中でも、ソロセクションはレコードより長くなることがよくある。ひとつひとつのライブをユニークなものにするためなら、何でもやるよ。合図を見逃さないようにね。
─7月10日にCIRCUS TOKYOで初来日公演が行われます。日本で演奏するにあたって、楽しみにしていることは何ですか? 最後に、「Café Pacific」や「Mean Girl」を通じてTOAST CLUBを知った日本のファンに向けて、メッセージをお願いします。
TOAST CLUB 日本には、ジャズ・フュージョンを含めて、あらゆる音楽への非常に深い理解と愛情があると友人たちから聞いている。日本に行って、この音楽を共有できることは本当に光栄だよ。これはTOAST CLUBにとって、個人としてもバンドとしても、ずっと大きな夢だった。Arigato!

「Caaalifornia」
TOAST CLUB(トースト・クラブ)
The Other Songs
配信中
配信リンク:https://orcd.co/Caaalifornia

EP 『Lift』
TOAST CLUB(トースト・クラブ)
The Other Songs
2026年7月24日リリース
「TOAST CLUB LIVE IN TOKYO」
OPENING GUEST:Black petrol
日時: 2026年7月10日(金)
OPEN / START: 18:30 / 19:00
会場: CIRCUS TOKYO (https://circus-tokyo.jp/)チケット:前売 4,400円(税込)
※入場時別途1ドリンク代必要
チケットぴあ: https://w.pia.jp/t/toastclub/
お問い合わせ: OURSONGS事務局(info@oursongs.jp)
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