本仮屋が「今回一番印象に残った」と振り返るのが、愛美さんが母と対話する場面。長年このシリーズを見守り続けてきた本仮屋も動揺するほど「意外な言葉」が、前編で吐露される。

「これまでずっと愛美さんのステージから大きな希望や愛、パワーを頂いてきた身として、『愛美さん、こんなことを思っていたんだ…』という気持ちになりました。愛美さん自身の口から発せられる言葉がすごく衝撃的だったのですが、それと同時に、きっと親子だからこそ出てくる言葉や空気もあるんだろうなとも思いました」

いったい母と娘の間でどんな会話が交わされたのか――。それはぜひとも放送で確認してほしいところだが、本仮屋は、愛美さんを見守る母の姿にも強く心を打たれた。

「愛美さんのことを本当に細やかに見守っている。でも近づきすぎず、ちゃんと距離も取っている。その眼差しがすごく素敵で。愛美さんのことも大好きですけど、『愛美ママも好き!』と思いました(笑)。私もこんなふうに見守れる人になりたいなと感じましたね」

今回の放送では、日々体調不良と向き合う踊り子たちの姿も映し出される。本仮屋も人前に立つ仕事を続ける立場だが、「私も芸能界ではかなりひ弱な方なので…」と笑う。

「芸能人って、本当に体力お化けの集団なんですよ(笑)。だから私は、体を温めるとか、仮眠を取るとか、自炊するとか、ジムに通うとか、本当に地味なことを続けています。それこそイライラしたり悩んだりした時に、眉間に力が入るじゃないですか。この前、リンパのマッサージ師さんから『顔の筋肉の凝りから体調不良になることもある』と聞いて、『ああ、病は気からの“気”って本当なんだ!』と実感したんです」

以来、「自分のことをいじめない」ように心がけているという。

「今までは日々溜め込んだ疲れをマッサージで一発逆転しようとしたり、たまに、思う存分、飲んだり食べたりすることで、ストレスを一気に発散しようとしていたのですが(笑)、本来あるべき姿は、そうじゃないんだなと。日頃から、自分にも、人にも優しくいることが、結局は一番なんだと、やっと分かるようになりました(笑)」

  • ステージで踊る星愛美さん (C)フジテレビ

    ステージで踊る星愛美さん (C)フジテレビ

「生きているだけで素晴らしい」 新しい命から受け取ったもの

そんな本仮屋のもとには最近、うれしい出来事もあった。妹で、フリーアナウンサーの本仮屋リイナが、第三子を自宅で出産。生まれたばかりの姪との時間が、あらためて「生きること」の尊さを教えてくれたという。

「彼女を抱っこしていると、まだ地球に染まりきっていない感じがするんです(笑)。目を見ているだけで、今この瞬間しか感じなくなる。今までどれだけ些細なことに心を割いていたんだろうと思いますし、生きて今ここにあることが、なんて素晴らしいことなんだろうと、彼女から一呼吸ごとに教えてもらっている気がします」

そして最後に、前編のエンディングについてこう語る。

「思わず、『ふう…』って、ため息が出てしまうような終わり方でした。私は続けて後編も見られましたけど、視聴者の皆さんはこんな気持ちを抱えたまま1週間を過ごされるのかと思うと、おつらいかもしれませんね…。でも、その先にはきっと報われる時間が待っていると思うので、ぜひとも後編まで見届けていただきたいです」

●本仮屋ユイカ
1987年生まれ、東京都出身。99年『わくわくサイエンス』(NHK)で芸能界デビュー。01年のドラマ『3年B組金八先生』(TBS)などの演技で注目を集め、05年NHK連続テレビ小説『ファイト』のヒロインに選ばれる。映画・ドラマのほか、『王様のブランチ』(TBS)で情報バラエティのMCも担当した。近年の出演作は『私の夫は冷蔵庫に眠っている』(テレビ東京)、『愛しい嘘~優しい闇~』『バツイチ2人は未定な関係~『ふつう』、やめます!編』『今日からヒットマン』(テレビ朝日)など。21年から「ゆいか」名義で歌手活動をスタート、現在は『ONE-J』(TBSラジオ)、『三菱地所レジデンス Sparkle Life』(TOKYO FM)のパーソナリティを担当、YouTube番組『ユイカのラジオ』も配信中。