サノフィは6月18日、「アトピー性皮膚炎患者と就労」白書を公開した。調査は2026年4月16日~22日、中等症以上のアトピー性皮膚炎の就労者400名および一般の就労者400名を対象にインターネットで行われた。
アトピー性皮膚炎について
アトピー性皮膚炎は湿疹の一種で、発疹をはじめとする症状を伴う慢性炎症性疾患。中等症から重症のアトピー性皮膚炎は、広範な発疹を特徴とし、持続する激しい難治性のかゆみ、皮膚の乾燥、亀裂、紅斑、痂皮(かひ)を伴うことがある。かゆみは、アトピー性皮膚炎の患者さんにとって最も大きな負担となり、体力を消耗させることもある。また、中等症から重症のアトピー性皮膚炎患者さんにおいては、睡眠障害、不安や抑うつ症状が現れ、生活の質(QOL)に影響を及ぼす。
約70%が小学生までに発症
患者に対して、「最初にアトピー性皮膚炎が出たのはいつ頃ですか?」という質問をしたところ、全体では「小学校入学以前」が54.3%、「小学生の時」が19.3%で、あわせて約70%が小学生までに発症していた。
就職活動におけるアトピー性皮膚炎症状の有無と影響
患者に対して、「就職活動時、アトピー性皮膚炎の症状(見た目やかゆみなど)がありましたか?」と質問したところ、「はい」と回答した人は69.8%だった。また、就職活動時に症状があった患者に対して、「アトピー性皮膚炎の症状が影響したと感じたことがありましたか?」と質問したところ、47.7%が「影響したと感じたことがある」と回答した。
仕事への影響
患者に対して、「アトピー性皮膚炎が理由で仕事に影響が出た経験はありますか?」と質問したところ、「よくある」が16.0%、「時々ある」が43.5%となり、あわせて半数以上が仕事への影響を経験していた。
具体的な影響としては、「集中力が落ちた」が65.1%で最多となり、次いで「仕事の効率が落ちた」が43.3%、「仕事に対して自信/意欲をなくした」が25.6%だった。また、「仕事を休む/遅刻/早退することがあった」は17.6%だった。
仕事がアトピー性皮膚炎に与える影響
患者に対して、「仕事のストレスでアトピー性皮膚炎が悪化したことはありますか?」と質問したところ、「よくある」が35.5%、「時々ある」が48.5%となり、あわせて80%以上が仕事のストレスによるアトピー性皮膚炎の悪化を経験していた。
また、職場で不安を感じることがある人は、「よくある」が28.5%、「時々ある」が53.3%で、あわせて80%以上だった。
具体的な影響は、「フケのように皮膚が落ちる、皮膚の荒れ、出血など見た目に関する不安」が70.3%、「かゆみによるイライラや気分の落ち込みによって、職場の人間関係に影響しないかという不安」が53.8%、「症状悪化に関する不安」が51.7%だった。
職場環境への支援
患者に対して、「あなたの会社はアトピー性皮膚炎がある社員の方に対する支援をしていますか?」と質問したところ、「していない」が79.0%、「わからない」が15.0%だった。「している」と回答した人は6.0%だった。
アトピー性皮膚炎の状況を「変えたい」95.8%
患者に対して、「日常の中で自分自身のアトピー性皮膚炎の状況を変えたいと思ったことはありますか?」と質問したところ、95.8%が「ある」と回答した。
新しい治療への意欲と治療選択肢の認知
患者に対して、「新しい治療薬が出た場合、積極的に試してみたいと思いますか?」と質問したところ、「非常に試してみたい」が33.8%、「やや試してみたい」が39.5%となり、あわせて70%以上が試してみたいと思うと回答した。
一方で、「『生物学的製剤(注射)』や「『JAK阻害薬(飲み薬)』という新しい治療法を知っていますか」と質問したところ、「知らない」が49.0%、「名前は聞いたことがあるが詳しくは知らない」が36.3%となり、あわせて約85%の患者が知らない/詳しくは知らないと回答した。









