JR西日本とウェザーニューズは27日、ゲリラ豪雨を知らせる「鉄道気象AIエージェント」の実証実験を開始すると発表した。激甚化・極端化する気象災害への対応策のひとつとして、両社が持つノウハウやデータに生成AIを組み合わせ、運行計画の策定支援や意思決定の迅速化、CX向上をめざすとしている。
「鉄道気象AIエージェント」は、鉄道事業に大きな影響を与える短時間強雨(ゲリラ豪雨)が予測される場面で、鉄道事業者の適切な意思決定を支援する目的で開発された。降雨予測が運転規制値を超える予測となった場合、指令員へ自動で通知する機能を持つ。
通知方法は2種類あり、SaaSへの連携による生成AIを用いた文章通知と、表示灯の明滅による通知を同時に行う。通知を受けた指令員が今後の気象状況などを問い合わせられるように、応答機能も設ける。問い合わせへの応答では、気象データの予測を加味し、生成AIによる文章で回答する機能を開発したという。
今回の実証実験では、業務プロセスを踏まえた「鉄道気象AIエージェント」の構築により、列車運行計画の意思決定支援ができることを確認する。ゲリラ豪雨のおそれがある状況で、列車をあらかじめ駅に留めておくことにより、CX向上につなげることもめざす。
実証実験は今月中にスタートし、2027年度に本運用を開始する予定。実証実験で効果を検証した後、将来的に他の鉄道事業者や社会インフラ分野への展開も計画しているという。5月29日まで開催している「第2回 鉄道技術展・大阪 2026」のJR西日本ブースでも「鉄道気象AIエージェント」を展示する。
