東武鉄道は21日、新型車両80000系が2026年の鉄道友の会ローレル賞を受賞したと発表した。東武アーバンパークライン(野田線)で2025年3月に運行開始した80000系は、安全で快適な車両であることに加え、子育て世代の家族が快適に利用できる車両構造を多く採用している。

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    東武鉄道の新型車両80000系が2026年の鉄道友の会ローレル賞を受賞

80000系の外観は、東武アーバンパークラインの車両であることがひと目でわかるように、現行の60000系で採用した「フューチャーブルー」「ブライトグリーン」のカラーリングを基調とした。先頭形状はエッジを際立たせ、先進性を表現。車体はアルミダブルスキン構造で、前面非常扉の窓を低くし、運転室と客室との仕切り開戸窓も低くすることで、こどもたちも前面展望を楽しめる構造とした。車内は「リビング」をテーマとしており、乗車した瞬間に気持ちが安らぐような落ち着いた客室空間を表現。一部箇所に、こども部屋をイメージした内装の「たのしーと」を設定している。ベビーカー利用者が隣に座れる構造を採用し、全車両に車いす・ベビーカーや大型荷物に対応するフリースペースを設けた。

編成は5両編成で、現在は9編成45両を導入済み。最終的には25編成125両を順次導入する計画としている。サステナビリティの観点から、60000系を6両編成から5両編成へ改造する際に発生する1両を80000系に流用する。導入を予定している25編成のうち18編成は4両を新造し、1両を60000系からの流用車両として活用する。

省エネルギー化と保守支援に向けた新技術も特徴。車両推進システム「SynTRACS」、リチウムイオン二次電池「SCiB」とSIV装置を組み合わせた車上バッテリシステムを採用した。線路や電車線の状態を検測・監視する「施設状態監視システム ~みまモニ~」を搭載し、施設の状態を精緻に把握・管理することで、安全性の向上を図っている。

鉄道友の会は80000系について、「沿線利用者への配慮した車内設備、省エネや保守支援のための新技術採用など」を高く評価し、ローレル賞に選定したとしている。なお、東武鉄道は1991年に100系「スペーシア」、2024年にN100系「スペーシアX」が鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞しており、ローレル賞は2018年の500系「リバティ」以来、8年ぶり2度目の受賞。80000系はこれまでに「第19回キッズデザイン賞」「2025年度 グッドデザインベスト100」「iF DESIGN AWARD 2026」も受賞している。