伊予鉄道は21日、新型車両7000系が2026年の鉄道友の会ローレル賞を受賞したと発表した。四国の民営鉄道におけるローレル賞の受賞は今回が初めてとのこと。

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    伊予鉄道の新型車両7000系。四国の民営鉄道で初というローレル賞受賞車両に

7000系は伊予鉄道の郊外電車として67年ぶりに導入された完全新設計の車両。2025年2月21日から運行開始し、高浜線、横河原線、郡中線で活躍している。人にやさしいバリアフリー設備の充実、脱炭素化に向けた省エネルギー性能の向上、乗ってみたくなる未来型流線型のフォルム、オレンジ色のカラーリングによる愛媛らしさの表現をコンセプトとしている。

3両編成の中間車を電動車、両先頭車を制御車とする1M2T構成。車体はステンレス製、片側3扉で、先頭部のみ鋼製とした。車内は白を基調に、オレンジ色の座席、濃いグレーの床を組み合わせた配色に。座席は片持ち式のロングシートで、1人あたりの幅を48cmと広めに確保。荷棚を廃止し、窓を上方に広げた明るい室内も特徴となっている。

側扉に開閉表示灯、チャイム、点字標記を設け、全扉上部に横長の液晶表示器を配置した。車内案内・広告表示用の表示器と広告専用のデジタルサイネージを千鳥配置(互い違いに配置)とし、側面の行先表示や自動放送を含め、PIS制御器で一括制御する。運転室のマスコンはT形ワンハンドルとし、運転席は視界を考慮して車体中央寄りに配置した。走行装置に関して、急曲線の通過を考慮したボルスタ付き空気ばね台車を採用。駆動系はIGBT素子のVVVFインバータ制御とし、架線電圧750V・600Vに対応する。電気ブレーキは回生電力を消費する車両がいない場合も考慮し、発電ブレーキ用チョッパ装置を備えた回生・発電併用方式とした。

鉄道友の会は7000系について、「シンプルながら未来志向のデザインの中に、大手民鉄の最新車両と同等の機能を備え、線区の状況や運行経験を反映した独自の仕様」を評価したと説明している。7000系はこれまでに12両(4編成)を導入済み。2026年度中に18両(6編成)とする予定。受賞式は2026年秋頃に開催予定としている。