世界が注目する省エネ半導体とは──。お笑いコンビ・オードリーの若林正恭がMCを務めるテレビ東京系経済番組『アンパラレルド~ニッポン発、世界へ~』(毎週水曜23:06~)が20日に放送され、SNSでは「やっぱり、日本の半導体技術はすごい! と誇りたいし、これは誇れそう」などの声が上がった。

  • MCのオードリー・若林正恭

    MCのオードリー・若林正恭

現代社会において、スマートフォンのバッテリー問題は死活問題だ。街を歩けば、誰もが電池残量を気にして、モバイルバッテリーを肌身離さず持ち歩くのが当たり前の光景となっている。

SNSや動画視聴、さらには生成AIとのやり取りなど、便利になればなるほど電力消費は激しくなり、もはや「1日1回の充電」では追いつかない。この深刻な社会課題に終止符を打とうとしているのが、東北大学発のスタートアップ「パワースピン」だ。

彼らが武器とするのは「スピントロニクス省電力半導体」。これは、スピードに優れた「電気の性質(エレクトロニクス)」と、電源を切っても情報を忘れない「磁気の性質(スピン)」を融合させた、究極の“いいとこ取り”技術である。従来の半導体は、情報を維持するために常に電気を流し続ける必要があったが、磁気の力を借りることで「使っていない時は消費電力ゼロ」で待機することが可能になった。

この技術により、消費電力は従来の50分の1から、将来的には100分の1以下へと劇的な進化を遂げるという。スタジオでは「今のスマホを1回充電すれば、性能を10倍に上げても2週間は持つ」という驚きの未来像が明かされた。さらに、磁気の力で「100万倍速く動く」圧倒的な処理速度を生かし、トヨタグループのアイシンと共同開発した超高速起動の車載カメラなど、社会を激変させる実例が紹介された。

この革新を支えるのは、1980年代に東芝に同期入社した「黄金世代」の2人。東日本大震災での被災体験を機に「省エネ半導体」の研究に人生を捧げることを誓った遠藤哲郎さんと、経営のプロとして再会した福田悦生さんが、50代半ばで立ち上げた遅咲きのスタートアップした物語とともに、味の素など世界シェア95%を誇る日本企業の底力も俯瞰しながら、この“いいとこ取り”半導体が再び日本を世界の頂点へと押し上げる未来が検証された。

これにX(Twitter)では、「大量のエネルギーが消費されている現代、画期的な開発」「その気になれば、スマホのバッテリーが3カ月ももつのか……」「2週間でも十分すごいすぎる」「すごい話だった。パワースピン、スピントロニクス省電力半導体、覚えとかなきゃ」「今週も勉強になったし、見ごたえがあった」などのコメントが見られた。

また、日本がかかわる半導体の技術やその未来について「未来に希望がわく」「かつて日本の半導体は圧倒的だったからな。またこれで盛り返してほしい」「処理速度が段違い。これが早く普及してほしい」と、明るい展望を持つ声も多く見られた。

この放送は、TVerで見逃し配信されている。

【編集部MEMO】
次回27日の放送は、「ニッポンの老朽化をいち早く見つけて、事故を未然に防ぐ“センサー”」をテーマに、熊本大学発のスタートアップ「キャスト」が登場する。