AI時代の“電力不足”という難題に、日本発の白い粉が挑む――。
お笑いコンビ・オードリーの若林正恭がMCを務めるテレビ東京系経済番組『アンパラレルド~ニッポン発、世界へ~』(毎週水曜23:06~)が29日に放送され、SNSでは「ITに詳しくない人にも解説や例えでわかるよう配慮されていて面白かった」「この番組を見ているとこんな時代でも、未来に、希望もあるんだということがわかる」など明るい将来に期待する声が多く上がっている。
急速なAIの普及により、世界が直面している「電力の大量消費」という深刻な社会課題。ChatGPTへの質問1回がグーグル検索10回分、10秒間の動画生成がグーグル検索2万回分の電力消費に相当するという。特にネットシステムの拠点であるデータセンターの電力不足は喫緊の課題となっている。
この危機に立ち上がったのが、広島大学発のスタートアップ「マテリアルゲート」だ。彼らが開発するのは、世界初となる「単分子誘電体」という素材。一見ただの“白い粉”に見えるこの素材が、コンピューターのメインメモリに革命を起こし、消費電力を9割以上削減する可能性を秘めている。
CEOの中野佑紀氏と、その恩師であり開発者の西原禎文氏は、15年以上にわたる研究を経てこの技術を確立させた。かつて大手企業ですら断念した「メモリの小型化と処理速度の両立」という壁を、分子一つで記憶を保持するという独自の理論で突破。2018年の後輩の結婚式で「起業」を決意したという師弟コンビが、日本発の技術で世界のインフラを変えようとしている。
スタジオでは、若林が実際に“謎の白い粉”を手に取り、その正体を深掘り。さらに、2050年の実現を目指した「脳型メモリ」という驚きの未来構想にまで迫った。また、EVの航続距離を伸ばす新素材や蓄熱システムなど、日本の省電力技術の最前線を俯瞰(ふかん)し、持続可能なデジタル社会のあり方が検証された。
非常に難解なテーマだったが、X(Twitter)では「若林さんは、このシステムの仕組みを、大勢が参加する◯×クイズに例えたり、お笑いタレントが売れるまでの年数に例えたり、わかりやすくしてくれてすごい」と若林を絶賛する声のほか、「これはかなり画期的なのじゃないか」「レアアースを使わず従来以上の効果が発揮できるって、いろいろな意味ですごいことじゃないか」など、この発明に感銘をうけたり、多くのユーザーが「単分子誘電体」という素材のポテンシャルと、番組構成を絶賛。
ラストで若林が「実は難しすぎて途中から、分かったフリをして対応していた」と告白した場面では、「若林、白状www」「若林さん、正直すぎて好き」「だから、若林好きなんだよな」と、若林の好感度も急上昇。
このほか「実際に、自分もよく分からなかった部分があるから見直さなきゃ」「自分も仕組みを理解したとは言い難いが、日本からこんな画期的な発明が起きてるのがうれしい」「暗い時代だけど、未来に希望を与えられたきがする。こういう番組は本当に続いてほしい」と、困難なりにも、“未来”というものに期待が持てそうだといったコメントが多く見られた。
この放送回は、TVerで見逃し配信中。
【編集部MEMO】
次回5月6日の放送は、「老眼鏡はもういらない!?近くも遠くも勝手にピントが合う“魔法のメガネ”とは」」をテーマに、大阪大学発のスタートアップ「エルシオ」開発する、世界初となる「フレネル液晶レンズ」を搭載したオートフォーカスグラスを取り上げる。
※『世界卓球2026』のため、放送時間変更、休止になる場合あり。
