連休明けのテレビ視聴で、ひときわ存在感を放ったのがTBS『今夜復活!!8時だョ!全員集合』だった。REVISIOが発表したテレビ画面注視データ「注目度」の週間番組ランキング(5月4日~10日)では、個人全体7位、コア視聴層6位にランクイン。三鷹公会堂に集まった令和の親子とドリフ好き芸能人の前で、40年ぶりに蘇った公開コントが披露され、昭和の笑いが令和の視聴者にも届いた。

  • (左から)ザ・ドリフターズの高木ブー、仲本工事さん、加藤茶、志村けんさん

    (左から)ザ・ドリフターズの高木ブー、仲本工事さん、加藤茶、志村けんさん

NHKが幅広い時間帯で安定の注目度

ゴールデンウィーク後半から日常へ戻る1週間は、連休中の特別編成と週末の大型中継がランキングを押し上げた。個人全体ではNHK番組が5枠を占め、朝・土曜夜・日曜夜と幅広い時間帯で安定した注目度を確保している。

一方で民放は、ドラマ、スポーツ、懐かしさを前面に出したバラエティが上位に入り、家庭で視聴されやすい大型企画の強さが目立った。

民放のスポーツ中継では、テレビ東京『世界卓球2026▼女子団体決勝vs中国』が個人全体5位にランクイン。ロンドン100周年大会の女子団体決勝で、張本美和選手、早田ひな選手らが中国に挑む構図が関心を集めた。

バラエティでは、TBS『今夜復活!!8時だョ!全員集合』が個人全体7位、コア視聴層6位。三鷹公会堂にドリフ好き芸能人と令和の親子約400人が集まり、全803回の中から、生放送以来一度も地上波に流れていない超貴重映像をTBSライブラリーから発掘。40年ぶりに蘇った公開コントの数々が、世代をまたいで支持された格好だ。

コア視聴層では日本テレビ『世界の果てまでイッテQ!』が2位に入り、ペアスケート挑戦やイタリアでの巨大ピアノ企画が若い層にも届いた。さらにMBS・TBS系『日曜日の初耳学』は山下智久を迎え、国際エミー賞受賞作『神の雫』の撮影秘話や独立後の闘い、恩師・山崎努からの肉声メッセージまでを掘り下げる対談で両ランキングに名を連ねている。

  • コア視聴層ランキング

    コア視聴層ランキング

  • 個人全体ランキング

    個人全体ランキング

昭和の三億円事件を想起させる題材

テレビ朝日のドラマ『未解決の女 警視庁文書捜査官Season3』は、7年前の現金3億円強奪事件が新たな殺人へとつながっていく第4話が、個人全体2位に入った。シリーズの軸である「文字」を手がかりにした捜査と、昭和の三億円事件を想起させる題材が重なり、ミステリーとしての引きが注目度の高さにつながったと見られる。

今回描かれたのは、2019年秋に発生したアパレル企業社長・西園綾音(市川由衣)の殺害と、車内から現金3億円が奪われた未解決事件。白バイ警官になりすました人物が車を停車させた点などから「令和の三億円事件」と呼ばれたものの、犯人像も金の行方もつかめないまま捜査は打ち切られていた。

そこから7年後、元モデル事務所社長・橋詰旺司(竹財輝之助)が街中で刺され、消えた3億円に関わる言葉を残す。鳴海理沙(鈴木京香)ら文書解読係は、橋詰が持っていたタロットカード「聖杯(カップ)の8」を手がかりに捜査を進めることに。6係の係長・陸奥日名子(黒島結菜)は、橋詰の事務所に所属していた元モデル・深谷栄斗(戸塚純貴)から新情報を得ますが、事態はさらに混迷していく。

過去の大事件、タロットカード、関係者の証言が少しずつ結びついていく構成は、視聴者に推理の余白を残す作り。事件の全体像を追う緊張感が、木曜夜のドラマ枠で高い注目を集めた一因と言えるだろう。