南海電気鉄道は14日、今年度の鉄道事業設備投資計画について発表した。同社は2026年度、総額約340億円規模の設備投資を計画しており、社会的要請に応えるサービス高度化の一環として、8300系を12両新造するとしている。

  • 2015年にデビューした8300系。2026年度も12両を新造する

    2015年にデビューした8300系。2026年度も12両を新造する

8300系は、「省エネルギー化」「安全・サービスの向上」「車両メンテナンスの向上」をめざして開発した「人と環境に優しい車両」とされる。2015年度から導入を開始しており、2025年度末時点で148両を導入したという。2025~2027年度の3年間で計40両を導入する計画としており、2026年度はこのうち12両を新造する。

新造の8300系12両は、車両側面カメラを搭載した全線ワンマン運転対応車両となる。同社は南海本線泉佐野~和歌山市間において、8300系を使用する4両編成の一部普通を対象に、2025年3月22日からワンマン運転を実施している。今後の生産年齢人口減少で乗務員の確保が難しくなる中、ワンマン運転を取り入れつつ、持続可能な鉄道事業の実現をめざすとのこと。

同社は設備投資計画の中で、新たな観光列車「GRAN 天空」の導入にも触れている。2000系を改造した「GRAN 天空」は、難波~極楽橋間で4月24日から運行開始。車内に紀州材を使用したカウンターとテーブル、すず製の手洗い鉢、銀杏柄プレート、柾割竹(まさわりだけ)建具による大阪欄間などを設け、沿線文化や和の趣を感じられる装飾を施した。

  • 新たな観光列車「GRAN 天空」。4月24日から運行開始した

    新たな観光列車「GRAN 天空」。4月24日から運行開始した

その他、車内防犯カメラ計144両の設置、中百舌鳥駅1番線のホームドア設置完了、小原田車庫内のATS整備完了、高師浜線における「GOA 2.5」自動運転に必要な行政手続きと地上設備工事の完了も予定。駅ホーム施設更新、連続立体交差事業、耐震補強工事、防災工事、CBM導入、駅舎リニューアル・バリアフリー化、駅トイレリニューアルなども進めるとしている。