安楽死を選んだ母の家族、58歳のストリッパー、12浪を経た早大生の就活――フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)が「第34回橋田賞」を受賞したことを記念し、フジテレビ公式YouTubeチャンネル「フジテレビドキュメンタリー」で、特別配信が実施される。

  • 『ザ・ノンフィクション』

    『ザ・ノンフィクション』

今回配信されるのは、2025年に放送され大きな反響を呼んだ『私が踊り続けるわけ4~58歳のストリッパー物語~』前・後編、『私のママが決めたこと~あれから2年 母を思う旅~』、『12浪の早大生 38歳の就活~僕に内定をください~』前・後編。ノーカット版で、10日14時から約3カ月間、期間限定で順次配信する。

『私が踊り続けるわけ4~58歳のストリッパー物語~』は、日本最高齢のストリッパー・星愛美さんを追った作品。肺がんを患い、肺の一部を摘出し、抗がん剤治療による体力低下や脱毛に苦しみながらも、「還暦まではステージで踊る」と願い続ける星さんが、治療を続けるのか、それとも舞台に戻るのか葛藤する姿を描いた。

『私のママが決めたこと~あれから2年 母を思う旅~』は、2024年に放送され大きな反響を呼んだ『私のママが決めたこと~命と向き合った家族の記録~』のその後の物語。全身にがんが転移し、日本では認められていない安楽死をスイスで選んだ母の死から2年、夫と2人の娘が母の最期の地となったスイスを訪ねる。亡き母が遺した手紙や言葉に導かれ、残された家族が母の思いと改めて向き合う旅の記録で、「ワールド・メディア・フェスティバル 2026」ドキュメンタリー部門・社会・政治で銀賞を受賞している。

『12浪の早大生 38歳の就活~僕に内定をください~』は、12年の浪人生活を経て30歳で早稲田大学に入学した男性に密着。留年や休学を重ね、卒業を前にした時には39歳になっていた男性が、“新卒”として最後の就職活動に挑むものの、年齢の壁や自分をうまく言葉にできない現実に直面する。長い学生生活の果てに、社会へ踏み出そうともがく一人の男性の挑戦を見つめる。

『ザ・ノンフィクション』は、1995年に放送を開始し、2025年10月に放送30周年を迎えた長寿ドキュメンタリー番組。常に時代の中で懸命に生きる市井の人々の姿を見つめ、その心の奥にある葛藤や希望を描き続けてきた。

今回の「橋田賞」受賞は、30年にわたって放送を続けてきた継続的な功績と社会的意義の高さが評価されたもの。橋田賞は、脚本家・橋田壽賀子さんが創設し、人の心や人と人との触れ合いを温かく取り上げ、広く支持され、放送文化の振興・向上に寄与してきた番組や人に贈られる。

橋田文化財団は、同番組の受賞理由について「市井の人々にスポットライトを当てて長期にわたって取材することで、その人生を掘り下げて描いてきたドキュメンタリー番組。30年放送を続けてきた継続的な功績と社会的意義の高さを評価」としている。

きょう10日には、都内ホテルで授賞式が行われる。

【編集部MEMO】
西村陽次郎チーフプロデューサーは、橋田賞の受賞にあたり「昨年10月に30周年を迎え、放送回数1200回を超える『ザ・ノンフィクション』は、放送開始以来ずっと変わらず“その時代を生きる人々の心”を映してきました。そんな番組が“人の心”を温かく描くことを選考基準としている橋田賞を受賞したことは、大変うれしく光栄に感じています。30年にわたり『ザ・ノンフィクション』を制作し、番組の歴史を紡いできた数多くのドキュメンタリー制作者たちと共に、今回の受賞を喜びたいと思います」とコメントしている。

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