“誰よりも愛す”沖縄そばに人生を懸けて──3日に放送されたMBS・TBS系ドキュメンタリー番組『情熱大陸』(毎週日曜23:00~)では、東北・岩手出身の中村栄文さんが、一念発起して移り住んだ沖縄で人生を懸けて営む沖縄そば店「EIBUN」が取り上げられた。

SNSでは、「見て、沖縄そばが食べたくなった」「また『EIBUN』さんに行きたい!」「知らなかったけど、にやにやしたり泣きそうになったりしながら見た」などの声が上がっている。

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那覇の中心部。沖縄そば店「EIBUN」は連日、開店とともに満席になる。一見、カフェのようなモダンな店構え。定番の「沖縄そば」や「ソーキそば」に加え、「牛もやしそば」や「まぜそば」など“進化系”と呼ばれるメニューも並ぶ。店主の中村さんがたどり着いた、沖縄そばの一つの到達点とされる。

東北・岩手の出身。料理人の道に挫折し、職を転々としていた矢先に発生した震災。それを機に一念発起して移り住んだ沖縄で、人生が変わった。

「僕ほど沖縄そばを食べた人はいないと思います」。リゾートホテルで料理人をしながら、食べ歩いた。これまで700軒。味や見た目、住所まで記憶している。その過程で、沖縄そばの歴史や人々の愛着にも気づかされる。自分の店をもちたい。だが、外から来た人間は「人の100倍努力しなければならない」。

開店以来、基本を忠実に守ることを大切にしてきた。当初はお客が10人に満たない日もあった。移住者の沖縄そばを良く思わない人もいた。味の改良を少しずつ重ねながら、地元の常連客からも愛される店に成長した。

「夢は、沖縄そばを世界に」。だが、その認知度はまだまだ低い。県外から訪れる客の多くは「沖縄そば」と「ソーキそば」の違いを知らず、県内ですら最近はラーメンに押され気味。中村さんの“新しさ”には、地元の沖縄そば職人からも期待が寄せられる。

「内地の人間がソウルフードを作るプレッシャー」。口癖のように繰り返す言葉だ。それがまた試される場が用意された。4月末、那覇の老舗百貨店内に出店が決まった。

X(Twitter)では、「ここ美味しかったからまた行きたい!」「ここ本当に美味しいから、県外から誰か遊びに来るたびに連れて行く」などファンの声が多数。一方で、「『EIBUN』さん、美味しいんだけど、沖縄そばと言うには違うんだよな」「伝統の沖縄そばとは言えない」といったコメントもあり、まさに中村さんが抱えた「県外の人に受け入れられるかどうか」といった10年間の悩みそのもののように、賛否があった。

しかし、「すごい勇気だと思う」「人生ってこうやって変えられるんだ」「重い病気を患って『死にたくない』と初めて弱音を吐いたエピソードにグッと来た」と、中村さんの人生から勇気をもらったという視聴者もちらほら。さらに、現地のユーザーで「県外の人で、こんなに沖縄そばのこと思っている人がいることに感動した」「いろいろ言われてるみたいだけど、頑張ってほしい」「いつか絶対に『EIBUN』さん行ってみたい!」との応援の言葉も多く見られた。

この放送は、TVerで見逃し配信されている。

【編集部MEMO】
次回5月10日放送の『情熱大陸』では、千葉県にあるデイサービスセンターの建築で日本建築学会賞、JIA日本建築大賞、グッドデザイン大賞を相次いで受賞した、山崎健太郎氏に密着する。