JR西日本は、「JR西日本グループ中期経営計画 2030」を策定し、同社サイトに公開した。インバウンド需要を取り込むための施策として、関西空港駅発着の特急「はるか」について「新型車両導入および山科駅延伸等」を掲げた。
新たな中期経営計画は2030年度までの5年間を対象とし、重点戦略のひとつに「インバウンド需要の取り込み」を挙げる。具体的な取組みとして、なにわ筋線の開業(2031年春頃の予定)に伴う「関空アクセス強化を活かした大阪都心部の競争力向上」に加え、「京都の玄関口機能拡張(はるか新型車両導入および山科駅延伸等)」も推進するとしている。
特急「はるか」は、1994年のデビュー当初から使用している281系と、2020年に増結用として導入した271系により運行。インバウンドの増加などを背景に利用が回復する中、デビューから30年以上が経過した281系の車両更新や、サービス水準の向上が課題となっており、今回の計画で「新型車両導入」が位置づけられたとみられる。
なお、現時点で車両の仕様や導入時期などの詳細は明らかにされていない。計画ではその他、「はるか」の山科駅延伸も。山科駅では2029年度の供用開始をめざし、改良工事に着手している。配線改良とホーム整備により、列車の停車・折返しが可能となることで運行体系の柔軟化が見込まれる。山科駅延伸に伴う「京都東ゲート」の機能強化により、なにわ筋線の開業や新型車両導入と合わせ、関空アクセスのさらなる利便性向上につながる可能性がある。
